都市伝説には、その誕生の背景を考察することでより深く楽しめるものが存在します。
今回紹介するのは、真偽は定かではないものの、物語の誕生の背景を考察することでより深く楽しめるかもしれない物語です。
本記事では、『ブラックアイチルドレン』や『スレンダーマン』などと比較すると、若干マイナーとも言える都市伝説『チャーマン』を紹介していきます。
『チャーマン』とは⁉
『チャーマン』は、カリフォルニア州オハイの森の中に住んでいると言われているヤケド姿の男性です。
その姿は、ヤケドの跡を隠すために顔に包帯を巻いているとされています。
真夜中に他人の声をマネをして、森の中に人を誘き寄せて襲い掛かり、皮を剝ぐと言うウワサが流れています。
恐怖の始まり
『チャーマン』のウワサの始まりには諸説ありますが、一番有名なのは1948年の森林火災に関するものでしょう。
その物語は以下の通りです。
『チャーマン』の恐怖の始まり
1948年、カリフォルニア州オハイの森で火災が発生しました。
この火災で、ひと組の親子が重傷を負ってしまいます。
ヤケドの影響かもともと精神的に病んでいたのか、錯乱した息子は父親の命を奪い、その皮を剥ぎ取ってしまったのです。
その後、地元の警察が現場に駆け付けたのですが、絶命した父親と酷いヤケドの息子を見て、両名ともに絶命していると判断!
息子を逮捕することなく、放置してしまったのです。
その結果、息子は逃走・・・。
それ以降この付近の森では、キャンプに訪れた人々に襲い掛かるヤケド男『チャーマン』が目撃されるようになりました。
『チャーマン』は、第二次世界大戦時に捕虜となり、拷問を受け結果ヤケドを負った兵士と言う説もあるようです。
調査と考察と深まる恐怖
『チャーマン』は、アメリカのカリフォルニア州オハイを中心に広がった都市伝説です。
マイナーな部類に入る都市伝説ですが、目撃談や動画も多数存在しています。
正体
『チャーマン』は、多くの目撃談や写真、動画がインターネット上で報告されています。
しかし、これらの情報は証拠に乏しく、真偽が明確ではありません。
このような理由から、『チャーマン』の正体はわかっていません。
考察
前述したように『チャーマン』の目撃情報や写真、動画などは数多く存在しているようですが、その真偽は定かではありません。
チャーマン誕生の物語は、諸説あるものの森に出現してキャンパーを襲い皮を剥ぐという行為は定まっています。一定のようです。
このため、『チャーマン』とは、オハイの森に入るものに対する注意や警告の意味を持っていると考えられます。
それは『イソップ物語』などの寓話にみられる、教訓的な目的を持つ物語と言い換えることもできるでしょう。
キャンプで浮かれすぎてケガをしないように大人たちが考えた物語が広まっていったのではないでしょうか?
まとめ
本記事では、アメリカの都市伝説『チャーマン』をご紹介してきました。
チャーマンの物語は、真偽不明ではありますが多くの人がその存在を信じており、アメリカでは広く語り継がれています。
都市伝説はただ恐ろしいだけでなく、教育的・教訓的な目的を持つケースも珍しくありません。
カンザス州オハイには森林が広がり、キャンパーが数多く訪れるという背景があります。
訪問者が危険な行為をしないように、注意を促すために生まれたと考えるのが自然ではないでしょうか?
『チャーマン』の物語を楽しむ際には、そういった背景を考察しながらだとより深く楽しめるかもしれません。
今回の物語が、オカルト好きな方の興味を引くことが出来れば幸いです。