慈恩の滝(じおんのたき)は、大分県玖珠郡玖珠町に位置する二段構造の滝です。
上段20メートル、下段10メートル、合計30メートルの落差を誇り多くの観光客で賑わっています。
その美しい景観から観光スポットとして人気がありますが、同時に心霊スポットとしても知られています。
本記事では、大分県の心霊スポット『慈恩の滝』の情報を紹介します。
大分県の心霊スポット『慈恩の滝』とは
慈恩の滝(じおんのたき)は、大分県日田市天瀬町と玖珠郡玖珠町の境に位置する、落差約30メートルの二段滝です。
上段が20メートル、下段が10メートルで構成されており、その迫力ある水流と美しい景観で知られています。
滝の裏側に回り込むことができる「裏見の滝」としても有名で、夜間にはライトアップが施され、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
ただし、2020年7月の豪雨の影響で、現在は滝の裏側への通路は通行止めとなっています(2023年3月時点)。
慈恩の滝には大蛇や龍神にまつわる伝説が残されており、地元の人々の信仰の対象ともなっています。
また、滝を時計回りに一周すると幸運を呼ぶという言い伝えもあります。
アクセスは、大分自動車道の天瀬高塚ICから車で約30分、JR久大本線の杉河内駅から徒歩すぐの場所に位置しています。
国道210号線沿いにあり、道の駅「慈恩の滝くす」から徒歩1分程度と、訪れやすい立地です。
周辺には手打ちそばの店や軽食を提供する施設があり、滝を眺めながら食事を楽しむこともできます。
特に、地元の名水を使った十割そばや地鶏の炭火焼きが人気です。
慈恩の滝は、桜滝や観音の滝とともに「天瀬三瀑」と呼ばれ、さらに楓葉の滝、山伏の滝、夕日の滝を加えて「天瀬六瀑」として知られています。
これらの滝を巡ることで、豊かな自然美を堪能することができます。
訪れる際は、季節ごとの景観やライトアップの時間帯を確認し、動きやすい服装と靴を身につけて安全に楽しんでください。
『慈恩の滝』で起こる心霊現象
幽霊が出現する
慈恩の滝では、幽霊が目撃されるという話があるようです。
夜間に滝を訪れた際に、滝壺の近くや木々の間に白い影が立っているのを見たという話が少なくありません。
赤い着物を着た女性が滝を見つめているそうです。
また、滝の近くで亡くなった子どもの霊が彷徨っていると噂されることがあります。
少年の幽霊は、無邪気な姿とは裏腹に、冷たい視線を感じることがあるそうです。
心霊写真が撮れる
滝壺や周辺の景色を撮影した際に、心霊写真が撮れるという噂が存在します。
実際に撮影された写真には、人影が映り込んでいたり、顔のようなものが浮かび上がるケースが報告されています。
撮影時には何も見えなかったのに、後で写真を確認すると不可解な現象が写り込んでいるという話が多いようです。
また、「滝壺の水面に覗き込む顔が映る」といった話も語られています。
霊に取り憑かれる
慈恩の滝を訪れた際に、子どもの霊に取り憑かれたという話も存在します。
滝の周辺で急に寒気を感じたり、身体が重くなったという話があります。
中には、誰もいないはずの場所で「一緒に遊ぼう」という声が聞こえたり、肩を叩かれたように感じる体験をした人もいるようです。
例に取り憑かれた後に体調を崩したり、不運が続いたと語る人もおり、軽い気持ちで訪れることは避けたほうが良いと警告されています。
ウワサされる心霊現象
- 幽霊が出現する。
- 心霊写真が撮れる。
- 霊に取り憑かれる。
『慈恩の滝』の場所
住所 | 〒879-4332 大分県玖珠郡玖珠町山浦 慈恩ノ滝 |
最寄り駅 | JR久大本線「杉河内駅」 |
アクセス | 杉河内駅から慈恩の滝までは徒歩数分 |
備考 | 道の駅から滝まで徒歩1分程度で観光の拠点として便利です。 |
私有地に無断で立ち入ると罪に問われます。絶対にやめましょう。
『慈恩の滝』で過去に起きた事件・事故
入水自殺が起きた
慈恩の滝では、過去に入水自殺があったという噂があるようです。
滝壺の深さや水の流れの強さが、命を絶つ手段として選ばれた理由ではないかとされています。
噂が拡散するにつれ、滝周辺には供え物や手を合わせる人々の姿が見られるようになったそうです。
子どもの事故
慈恩の滝では、地元で「子どもが滝に落ちて亡くなった」という話も囁かれています。
この噂は詳細な記録が残っていないため、事実かどうかは定かではありませんが、地元の人々の間では知られている話のようです。
特に、子どもが滝壺付近で遊んでいた際に足を滑らせたという説が有力視されています。
『慈恩の滝』心霊スポット化の理由を考察
慈恩の滝が心霊スポット化した理由は事故の噂や滝の雰囲気が要因になっていると考えられます。
滝での入水自殺や子どもの事故といった不幸な出来事の噂が広まり、それが心霊現象の報告と結びついたことが挙げられます。
こうした話は、滝の持つ荘厳な雰囲気や人目につきにくい場所という特徴と相まって、訪れる人々に神秘的で恐ろしい印象を与える要因となっています。
さらに、滝には古くから大蛇や龍神にまつわる伝説が伝えられています。
このような伝説は、「特別な場所」として人々に認識させる要因となり、神秘性や畏怖の念を呼び起こします。
この伝説に触れた訪問者の間で、滝の神秘性が心霊現象と結びつけられ、その結果、滝が心霊スポットとしての地位を確立したと考えられます。
加えて、滝の裏側に回り込める「裏見の滝」という特徴も、人々の想像力を刺激する要因といえるでしょう。
薄暗い空間や水音の反響が不安感を煽り、「見えないものが存在する」という恐怖を呼び起こすことから、心霊現象を信じる人々にとって特別な場所と感じられるのでしょう。
このように、実際の出来事や伝説、自然環境が複合的に作用し、慈恩の滝が心霊スポットとして広く知られるに至ったと推測されます。
『慈恩の滝』訪問時の注意点
慈恩の滝を訪れる際には、安全面に関する配慮が不可欠です。
滝周辺は自然そのままの環境であり、足元が滑りやすい場所が多く、特に夜間は視界が悪くなるため、転倒や事故の危険性が高まります。
そのため、しっかりとした靴や懐中電灯など適切な装備を用意し、慎重に行動するよう心がけましょう。
また、急な天候の変化にも注意を払い、安全第一で行動してください。
次に、マナーを守ることも重要です。騒音を出したりゴミを放置したりする行為は厳禁であり、自然環境を損なわないよう注意しましょう。
滝は地域の文化や伝説が息づく神聖な場所でもあるため、その場に対する敬意を忘れないことが大切です。
さらに、立ち入り禁止区域を厳守することも忘れてはなりません。
特に、滝の裏側に通じる通路は過去の豪雨被害で通行止めとなっており、現在も危険な状況が続いています。
こうした区域に無断で侵入することは、自己の安全を脅かすだけでなく、周囲に迷惑をかける行為でもあります。
訪問前に最新の情報を確認し、ルールを守ることを心がけましょう。
まとめ
本記事では、大分県の心霊スポット『慈恩の滝』の情報を紹介しました。
慈恩の滝は、大分県の豊かな自然の中に位置し、美しい二段の滝とその荘厳な景観から観光名所として多くの人々を魅了しています。
一方で、古くから語り継がれる大蛇や龍神にまつわる伝説、不幸な出来事や事故に関する噂、さらには心霊現象の報告などが複合的に絡み合い、心霊スポットとしても注目される特別な場所となっています。
このように、慈恩の滝は自然美と神秘性が共存する独特な雰囲気を持つ場所です。
しかしながら、その心霊スポットとしての一面に興味を惹かれて訪れる際には、安全とマナーを重視することが重要です。
滝周辺の地形は滑りやすく、特に夜間や悪天候時には視界が悪くなるため、しっかりとした装備と慎重な行動が求められます。
また、滝の裏側への通路が現在通行止めになっていることを含め、立ち入り禁止区域には絶対に侵入しないよう注意が必要です。
さらに、心霊スポットとしての噂が広まっている一方で、慈恩の滝は地元住民にとって大切な文化的、自然的財産でもあります。
そのため、ゴミの放置や騒音といった迷惑行為を控え、訪問者としての礼儀を守ることが求められます。
地元の人々や他の観光客への配慮を忘れず、自然環境を保護する意識を持ちながら行動することで、この神秘的な場所をより深く楽しむことができるでしょう。