愛媛県伊予市に位置する犬寄トンネルは、地元で有名な心霊スポットとして知られています。
このトンネルでは、数々の心霊現象や不思議な出来事が報告されており、多くの人々の関心を集めているのです。
本記事では愛媛県の心霊スポット『犬寄トンネル』の情報をご紹介します。
愛媛の心霊スポット『犬寄トンネル』とは


『犬寄トンネル(いぬよせとんねる)』は、愛媛県伊予市の南部に位置し、旧中山町と旧双海町の境界にある犬寄峠を貫通するトンネルです。
トンネルが存在する『犬寄峠』の名前は、かつて峠に多くの山犬がいて、峠を通るひとを襲っていたことが由来だと言われています。
標高約329メートルの犬寄峠は、かつて急勾配と急カーブが連続する難所として、四国の主要な交通路であった国道56号の中でも特に通行が困難な場所として知られていました。
この峠の難所を解消するため、1969年(昭和44年)に全長749メートルの犬寄トンネルが開通しました。
それまでは峠越えに40分以上を要していましたが、トンネルの開通により約5分で通過できるようになり、交通の利便性が劇的に向上しました。
トンネル建設においては、脆弱な地質や湧水の問題がありましたが、これらは適切な対策により克服され、計画通り完成しました。
この工事は、地域の経済発展に大きく寄与したとされています。
犬寄トンネルは、延長約749メートル、幅員8.5メートルの2車線道路で構成されており、国道56号線上に位置しています。
松山市方面から宇和島市や大洲市方面へ向かう際の最初の峠越えとして、多くの車両が利用する重要な交通拠点です。
また、トンネル周辺にはライブカメラが設置されており、通行者はリアルタイムで道路状況を確認することができます。
現在のトンネルが整備された後も、犬寄峠の旧道は一部が残され、当時の交通の難しさを感じることができる場所として訪れる人もいます。
また、この旧道は地域の歴史を振り返るための貴重な資料ともなっています。
犬寄トンネルの開通は、単に交通の利便性を向上させただけでなく、地域の経済活動を活性化させる重要な役割を果たしました。
周辺地域では、農産物や特産品の流通が効率化され、観光資源としても注目を集めるようになりました。
犬寄峠にまつわる伝説
犬寄峠の名称の由来は、この地域に生息していた山犬に関係しています。
山犬たちは旅人を襲うことで恐れられていました。
しかし、大洲藩の御用飛脚であった畑の左衛門が山犬に襲われた際、刀の目抜きに彫られた鶏の彫刻が突然「コケコッコー」と鳴いたのです。
その声を聞いた、山犬たちが夜明けと勘違いして逃げたという伝説が残っています。
このエピソードは、峠越えの厳しさとともに、人々の知恵と工夫を象徴する話として語り継がれています。
『犬寄トンネル』で起こる心霊現象

女性の幽霊の出現
犬寄トンネルでは、白い服を着た女性の幽霊の目撃情報があります。
この女性の幽霊は、トンネル付近の電話ボックスに出現し、目撃者と目が合うと”スッ”と消えてしまうそうです。
一部の目撃者は、彼女が何かを訴えるかのように口を動かしているのを見たと話しています。
そして、その言葉を聞いてはいけない、聞くと呪われるなどの噂が広まっています。
正体不明の幽霊の目撃
トンネル内では、性別や年齢を特定できない人影が目撃されることがあると言われています。
人影は遠くから見ると人のように見えるのですが、近づくとぼんやりとした輪郭しか確認できず、やがて消えてしまうそうです。
また、車のライトに照らされると、トンネルの壁面に顔のような模様が浮かび上がるという現象も報告されています。
この現象を目撃した人々は、壁に映る顔が誰かをじっと睨みつけているように見えたと語っています。
噂される心霊現象
- 交通事故で亡くなった者の幽霊がトンネル内をさまよっている。
- 車のライトに照らされた壁に顔のようなものが浮かび上がっていた。
- トンネル内で正体不明の影が出現する。
- 近くにある電話ボックスで白い服を着た女性の霊が目撃される。
『犬寄トンネル』の場所
住所 | 愛媛県伊予市中山町出渕 |
最寄り駅 | 伊予大平駅 |
アクセス | 伊予大平駅から直線距離で約1.3km |
備考 | 交通事故に注意が必要です |
『犬寄トンネル』で過去に起きた事件・事故

交通事故
犬寄トンネルでは、過去に交通事故で命を落した人がいると言われています。
ただし、犬寄トンネルで起きた事故の情報を見つけることが出来ませんでした。
このため、交通事故の件はあくまでも噂レベㇽの話として受け止めるのが良いでしょう。
地元に伝わる伝承
犬寄峠の名称の由来となった伝説が残されています。
この地域に生息していた山犬が旅人を襲っていたそうです。
最終的に山犬は逃走したとされていますが、この伝説からは過去の峠越えが非常に困難であったことが伺えます。
トンネルが出来る前には、困難な峠越えで命を落した人もいたとしても不思議ではありません。
犬寄トンネルが心霊スポットになった理由を考察

犬寄トンネルが心霊スポットとして知られるようになった背景には、いくつかの要因が考えられます。
まず、トンネル内で多発した交通事故が挙げられます。
これにより、亡くなった人々の霊が出現するという噂が広まり、恐怖の対象となりました。
また、トンネル内の薄暗さや静寂が、不気味な雰囲気を醸し出し、訪問者の心理に影響を与え、心霊現象の噂が増幅されたとも考えられます。
さらに、近隣の電話ボックスで白い服を着た女性の霊が目撃されたという噂が、トンネル周辺にも波及し、場所全体が心霊スポットとして認識される要因になったと言えるでしょう。
これらの要素が複合的に絡み合い、犬寄トンネルは心霊スポットとして広く知られるようになったと推察されます。
犬寄トンネル訪問時の注意点
犬寄トンネルを訪問する際には、いくつかの注意点を守ることが大切です。
まず、トンネル内は交通量があるため、歩行や停車は非常に危険です。
車で通過する際は、スピードを控えめにし、周囲の状況に十分注意を払いましょう。
また、深夜の訪問や大声での会話は近隣住民に迷惑をかけるため、マナーを守り静かに行動することが求められます。
さらに、心霊現象については噂や伝承が多く存在しますが、それらすべてが事実であるとは限りません。
過度な期待は避け、冷静な判断を持って行動することが大切です。
まとめ
本記事では、愛媛県で心霊スポットとして噂される『犬寄トンネル』の情報を紹介しました。
犬寄トンネルは、不気味な雰囲気と数々の心霊現象の噂で知られる場所ですが、その多くは伝承や噂話に基づくものです。
現地を訪れる際には、交通量の多いトンネル内での安全確保を最優先に考え、歩行や長時間の停車を避けましょう。
また、近隣住民に配慮し、深夜の訪問や大声での会話は控え、マナーを守って行動してください。
さらに、心霊現象に対する過度な期待や恐怖心を持たずに、冷静な気持ちで訪れることが大切です。
このようなポイントを守ることで、犬寄トンネルの雰囲気を楽しむことができるでしょう。