民間伝承の残る土地というものは、なにかと曰くがあるものです。
特に、峠のような場所は大昔には、安全の確保が出来ず原因不明の行方不明や死亡事故が起きているもの・・・。
今回は、古くからの伝承が残されている『峠』である岡山県の有名心霊スポット『人形峠』をご紹介します。
ぜひ最後までお付き合いください。
人形峠とは
人形峠は、岡山県の津山盆地と鳥取県中央部の倉吉平野を結ぶ標高740.20メートルの峠です。
峠の頂上は中国山地の人形仙と、その東の伯州山のあいだに連なる稜線の鞍部に位置します。
1981年に現在の人形トンネルが開通するまでは、峠越えが行われていたようである。
人形峠の場所
〒708-0601 岡山県苫田郡鏡野町上齋原 人形峠
現地は、普段から利用されている一般道なので事故のないようにご注意ください。
人形峠で起きた事件
『人形峠』には、その名前が付けられた由来となる物語が存在しています。
人形峠はかつて打札越と呼ばれていた峠で、戸時代には打札越(人形峠)の西に位置する人形仙越(人形仙峠)が主要なルートでした。
江戸時代の地誌『伯耆民談記』には、人形仙越の名称の由来に関して次の伝承が記録されています。
『人形峠』の由来
峠にはかつて、巨大な蜘蛛がいて峠を越えようとする旅人を捕食していた。
あるとき、これを退治しようとするものがおり木偶の囮を用意し、これを峠に設置すると大蜘蛛が囮に襲いかかった。
その隙に大蜘蛛を弓矢で射殺し、見事に退治することができた。
以来、この峠を「人形山」と呼ぶようになった。
人形仙越の名称の由来は、他にも以下のような伝承があるようです。
母と小さい娘が峠で霧のためはぐれてしまった。
霧の中、母は娘を探すが見つからない。
霧が晴れると、女の子に似た人形が1体あるだけだった。
人形峠でウワサされる怪異
現地には人口の明かりが少なく、夜になると真っ暗になってしまいます。
そのためか、心霊的なうわさも多く囁かれています。
噂される怪異
- 全身がずぶ濡れの女性が立っており、その顔はつぶれてしまっている。
- どこからともなく、赤子の鳴き声が聞こえる。
- 関節が逆方向に折れ曲がった男性が歩いてくる。
- 子ども用の靴だけが歩いて移動している。
特に夜間は危険が増しますので、ご注意くださいませ。
まとめ
今回は、古い民間伝承が残る岡山県の心霊スポット『人形峠』を紹介していきました。
現在ですら夜になると、真っ暗になり視界の確保が困難になる場所です。
昔であれば安全の確保はさらに難しく、峠を越える人たちに事故や事件が起こったことは容易に予想できます。
もし、心霊スポット巡りで現地を訪問する際は、しっかりと安全を確保してから向かうようにしましょう。
現地に伝わる伝承を読み込んでいくことで、新たな発見があるかもしれません!
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
またのご来館をお待ちしております。