廃トンネルには、歴史的なロマンと心霊的な意味でのロマンが詰め込まれています。
多くの廃トンネルが、何らかの曰くを持ち心霊スポット化している現実があります。
今回紹介する宮城県の『関山隧道(旧関山トンネル)』も同様で、心霊スポットとして恐れられています。
『関山隧道(旧関山トンネル)』では、過去に何が起きてどのような現象が起きるのでしょうか。
本記事では、宮城県の心霊スポット『関山隧道(旧関山トンネル)』の情報を紹介しています。
宮城県『関山隧道(旧関山トンネル)』とは
『関山隧道(せきやまずいどう)=旧関山トンネル』は、山形県と宮城県を結んでいた、旧国道48号線に存在する関山峠を通る廃トンネルです。
標高600メートルの位置に掘られた、延長287メートルの隧道で、山形県と宮城県の物流や往来する人々の増加に対応するために建造された、馬車が通るためのトンネルです。
初代県令三島通庸の命により1880年(明治13)6月に着工され、2年後の6月に完成しました。
長い間物流や往来の要として活躍していましたが、1968年に新たにできた関山トンネルの開通により、関山隧道は封鎖され現在は使用されていません。
『関山隧道(旧関山トンネル)』で起こる心霊現象
関山隧道では、開通直後から多くの心霊現象が発生しているらしく、多くの幽霊目撃談が語られているようです。
幽霊が出現する
関山隧道では、幽霊の目撃情報が多数あると噂されています。
目撃される幽霊は、多岐に渡り『トンネルの入口付近に親子と思われる幽霊が出没』『トンネルの入口付近にロングヘアーの女性の幽霊が出没』『トンネルの入口付近にある電話ボックスに女性の幽霊が出没』『関山隧道に入ると仙台側の鉄格子に無数の手が見える』『白い着物を着た女の幽霊が出現する』など多くのバリエーションが存在する様です。
トンネル内で異変が起きる
関山隧道内を車で走行していると、恐ろしい怪現象が起きると言われています。
車で関山隧道に入ると、いきなりライトが消えてしまうのだとか!
そして、ライトが再度点灯すると、車の前には無数の生首が積み上げられているというウワサが流れています。
タクシーに乗る幽霊のウワサ
関山隧道の付近を走るタクシー運転手の間では、関山峠近辺で女性客を乗せてはいけないと言う暗黙の了解があるそうです。
かつて、この付近で若い女性を乗せたタクシー運転手の話では、女性はタクシーに乗り込むと「作並温泉の○○病院までお願いします」と目的地を告げたそうです。
暫くしてタクシーが、作並温泉街に入ると後部座席に居た女性の姿が消えていたのです。
そして女性が乗っていた座席シートは、水をこぼしたかのようにグッショリと濡れていたそうです。
ちなみに、この話には、タクシーに乗り込むのは『赤子を抱いた若い女性』だったり『子供を連れた女性』『老婆』など複数のパターンが存在するようです。
ウワサされる心霊現象
- トンネルの入り口付近で幽霊が出現する。
- 車でトンネル内に入ると怪現象が起きる。
- タクシーに乗り込む女性の幽霊がいる。
『関山隧道(旧関山トンネル)』の場所
住所 | 〒989-3431 宮城県仙台市青葉区作並 関山峠 |
最寄り駅 | なし |
アクセス | 関山トンネル宮城口から300メートルほどの駐車帯から仙台側の旧道入口に侵入 |
備考 | 自動車やバイクでの侵入は不可、徒歩での移動となります |
『関山隧道(旧関山トンネル)』で過去に起きた事件・事故
関山隧道は工事中に事故で多くの犠牲者が出ています。
また、完成後にも道の悪さが影響して、多くの交通事故が発生しているようです。
工事中の爆発事故
関山隧道の建設時には、ダイナマイトではなく普通の火薬が用いられました。
火薬を運搬する際にも爆発の危険があり、運搬経路と時間、手順は厳重に決められていたのですが、1880年の7月21日に火薬を運搬していた作業員のタバコの火が火薬に引火!
運んでいた全火薬が爆発して、人夫や住人をふくむ23名が死亡(うち胎児1名)、8名の重傷者を出す大惨事が発生することになりました。
大滝ドライブインには、この時の犠牲者のために殉難碑が設置されています。
かなりの大惨事だったそうです。
交通事故が多発
関山峠は、馬も通らないと言われるほどの難所で、トンネルが開通した後も狭い道幅と曲がりくねったカーブの多い道が災いして、多くの交通事故が発生したそうです。
交通事故では、多くの人が命を落すことになったらしく、関山隧道付近には、事故者の慰霊碑が建てられています。
また、過去には関山隧道で家族4人が乗った車が事故を起こし命を落していると言う噂もあります。
かなり道の状態が悪く、特に冬場は最悪だったらしいです。
『関山隧道(旧関山トンネル)』心霊スポット化の理由を考察
関山隧道が心霊スポットと呼ばれる理由は、トンネル工事中に起きた爆発事故が大きな原因になっていることは間違いないでしょう。
20人以上の命を奪い、8名もの重傷者を出した事故のインパクトは非常に強く、多くの人の記憶に残ったに違いありません。
これだけでも、十分に心霊スポット化する条件を満たしているにもかかわらず、トンネル開通後も交通事故で多くの人が命を落としていることで恐ろしい噂は風化することなく、拡散・定着していったのでしょう。
事実、家族4人が乗った車の事故が起きたと言う噂が広がると共に、タクシーに乗り込む女性の幽霊のウワサも広がっていたようです。
新トンネルが完成後は、関山隧道は旧国道48号線と共に封鎖されましたが、半端に自然にかえった道やトンネルが恐ろしい雰囲気を醸し出し、今でも恐怖を拡散させているのだと思われます。
山奥の廃トンネルなんて、いかにも心霊スポットだと言わんばかりのシチュエーション・・・。
『関山隧道(旧関山トンネル)』訪問時の注意点
関山隧道は、現在封鎖されているため内部に入ることは出来ません。
また、そこに至る旧国道48号線も廃道になっているため、整備がされておらず足場が悪く危険な状態です。
もともと、道の険しさが有名な峠だったこともあり、半分以上が自然にかえった現状では足場は良くありません。
夜間に訪問すれば、明かりもないため危険度がさらに上昇します。
場合によっては携帯電話が県外になる可能性もあるので、夜間にひとりで訪問すると事故が起きた際に救助が遅れることになりかねません。
夜間にひとりで訪問するのは絶対にやめましょう。
旧道から隧道を回るイベントなども開催されているようなので、興味がある場合は、そういったイベントに参加するのがお勧めです。
体験談・噂話
行かない方が良いと思います。
30年も前の話で申し訳ないのですが、仙台の専門学校時代に怖いもの見たさで行きました。私は霊感が無いので3回行きましたが何もありませんでした。宮城県側旧道に入るとすぐに慰霊碑があるのですが(今は草ぼうぼうみたいですね。)当時は、造花が献花されていて、まずびっくり!道なき道を歩いていくと右カーブを曲がると目の前に隧道が!うかつでした。その当時で道らしき気配がほとんどなかったので、今はどうなっているんでしょうか?2回目は深夜。10時過ぎに車3台7人成人の男が揃って旧道の入り口まで。霊感の強い奴が何も言わずにUターン!仙台の街中までノンストップ!一人は涙ボロボロで話を聞くと、「草むらから何人も見ている!」「後ろから付いてきてたのでバックミラーも見れなかった」との事。後日、お払いに行ったそうです。
心霊ほぼ実話「心霊スポットの恐怖体験談」より引用
好奇心に駆られた私は、今度は山形側からバイクで!宮城側からよりは道らしきものはありましたが廃道です。100メートルほど手前から同行者は動かず。当時はコンクリの土台に15mmほどの鉄筋で中には入れないようになっていました。天気が良かったので、宮城県側の出口も光が差し込んでいましたが、隧道特有の冷たい風が吹き抜けていました。同行者曰く、「怖すぎて近づけない。よく行けたな」との事でした。
今までいろいろな心霊スポットに行ってますが、一番不快感のあるスポットです。動画にもあるように、山形側からは行けますが、宮城側から行くとなれば相当な覚悟が必要です。いかんせん、何かあった場合に町から離れすぎてます。
https://scarystory.surudake.com/story.php?spotcd=22#chapter_taikendan_1436
まとめ
本記事では、宮城県の心霊スポット『関山隧道(旧関山トンネル)』の情報をお届けして来ました。
関山隧道は、新関山トンネルの開通に合わせて閉鎖されており、現在ではなかに入ることは出来ません。
にもかかわらず、今でも多くの人が心霊現象の噂を信じ恐れている場所です。
このトンネルで発生する心霊現象は、トンネル工事中の爆発事故や開通後の交通事故に起因するものが多く、事故当時の悲惨さを感じさせます。
心霊マニアには、興味が惹かれる場所ではありますが、多く人が命を落している事実を受け止めつつ、その魂に敬意を持ち遊び半分で訪問するのは避けた方が良いでしょう。
また、現地は山の中にあるため、夜間は物理的な意味で非常に危険です。
決して、夜間にひとりで訪問しないようにしましょう。
どうしても、関山隧道に言ってみたい場合は、イベントなどで散策できることもあるようなので、そのような時に㠶問すると良いでしょう。
安全第一で行動しましょう。