岩手県盛岡市に位置する四十四田ダムは、北上川本流に築かれた多目的ダムであり、日中は雄大な自然美が訪れる人々を魅了します。
しかし、夜になるとその様子は一変し、不気味な静けさと暗闇が漂う場所へと変わるのです。
数々の心霊現象の噂が絶えないこのダムは、過去に発生した事故や事件の記憶が色濃く残り、心霊スポットとしての評判を確立しています。
本記事では、美しい観光地と心霊スポットという二面性を持つ、四十四田ダムの情報をご紹介します。
岩手県の心霊スポット『四十四田ダム』とは



『四十四田ダム(しじゅうしだダム)』は、岩手県盛岡市に位置する多目的ダムです。
北上川本流の上流部に位置し、北上川五大ダムの一つとして知られています。
1978年に完成したこのダムは、洪水調節や水資源の確保、発電を目的とした重要な役割を果たしています。
昼間は広大な湖面と緑豊かな自然が調和する美しい景観が魅力で、多くの人々が散策や釣りを楽しむ観光地として親しまれているのです。
特に、ダム湖である南部片富士湖は、湖面に岩手山(別名:南部片富士)を映し出す美しい景観が特徴で、春には桜が咲き誇り、多くの人を惹きつけます。
一方、夜間になるとその静けさと暗闇が相まって、不気味な雰囲気を漂わせることから、心霊スポットとして語られることも少なくありません。
そのため、四十四田ダムは訪れる人々にとって、昼と夜で異なる顔を見せる不思議な場所として知られています。
『四十四田ダム』で起こる心霊現象

老婆の幽霊の噂
四十四田ダムでは、過去に自主映画の撮影中に事故が起きて、学生が命を落したと言われています。
学生は、自主制作映画のなかでダムに飛び込むシーンを撮影するために、実際にダムに飛び込んだところ、浮かんでくることなく、そのまま溺死したです。
この出来事は、「ダムに飛び込んだ少年が心臓麻痺を起こした事故」として処理されました。
しかし、後日、少年が撮影していた映画のフィルムを見てみると、ダム湖のなかで溺れる学生に覆いかぶさる老婆の姿や、水中から無数の手が伸びている様子が映っていたそうです。
水面に手や人の顔が浮んで来る
四十四田ダムでは、ダム湖の水面に無数の人の顔や手が浮かんでくることがあると言われています。
ダムに落ちると、この手が足を引っ張り水の中に引き込まれてしまうそうです。
ウワサされる心霊現象
- ダム湖に老婆の幽霊が出現する。
- 水面に人の顔や手が浮かんでくる。
『四十四田ダム』の場所
住所 | 〒020-0102 岩手県盛岡市上田松屋敷79 |
最寄り駅 | 厨川駅 |
アクセス | 厨川駅から歩いておよそ24分 |
備考 | 夜は明かりが少ないので視界が合悪くなります |

私有地に無断で立ち入ると罪に問われます。絶対にやめましょう。
『四十四田ダム』で過去に起きた事件・事故
四十四田ダムでは、痛ましい事件や事故が起きていると報告されています。
これらの事件や事故は、四十四田ダムが心霊スポットとされる背景の一部となっています。
しかし、これらの情報は報道に基づくものであり、詳細な事実関係や背景については不明な点も多く、噂や伝承が混在している可能性があります。
女子高生の飛び降り事件(2016年11月)
2016年11月22日午前1時ごろ、盛岡市上田字松屋敷の四十四田ダムで、制服を着た女子高生2人が倒れているのが発見されました。
通報者は、彼女たちの友人を名乗る10代の男性で、「女性が飛び降りた」と119番通報しています。
2人は市内の病院に搬送されましたが、1人が死亡、もう1人が重傷を負いました。
この事件は、地元紙「岩手日日新聞」や「ライブドアニュース」などで報じられています。
車内での硫化水素自殺事件(2008年4月)
2008年4月28日午前6時半ごろ、盛岡市玉山区の四十四田ダム近くの公園駐車場で、軽トラック内に20代前半の男性が倒れているのが発見されました。
男性は硫化水素を使用して自殺しており、車内には硫化水素による自殺をほのめかす張り紙が残されていました。
この事件は、硫化水素を用いた自殺が社会問題化していた時期に発生し、同様の事例が全国で報告されていました。
『四十四田ダム』心霊スポット化の理由を考察

四十四田ダムが心霊スポットとして知られるようになった背景には、複数の要因が絡み合っていることは間違いないでしょう。
繰り返し噂される自殺や事故の情報は、四十四田ダムに暗いイメージを与え続けています。
特に、2016年に発生した女子高生の飛び降り事件や、2008年の硫化水素自殺事件は、多くの人に強烈な印象を残しました。
こうした出来事が起こると、その場所には心霊現象の噂が生じやすくなります。
さらに、ダム特有の静寂と暗闇に包まれる環境は、人々の不安感や恐怖心を掻き立てます。
夜間の水面では、光の反射や動きが顔や手のように見えるなど、視覚的錯覚が起こりやすく、心霊現象の目撃談の一因となっている可能性があります。
加えて、これらの目撃情報や噂がインターネットを通じて拡散されることで、話題が増幅され、恐ろしいイメージがさらに強化されていきました。
科学的な視点から見ると、ダムの構造や環境が音響効果や電磁波を生じさせることにより、感覚の異常や不安感を引き起こす可能性も指摘されています。
このように、歴史的、環境的、心理的な要因が複雑に絡み合い、四十四田ダムは昼と夜で異なる顔を持つ特別な心霊スポットとして人々に認識されるようになったと考えられます。
『四十四田ダム』訪問時の注意点
四十四田ダムを訪問する際には、安全面や地元住民への配慮を忘れないようにしましょう。
夜間に大声で話したり、不必要に騒いだりすることは、近隣住民に迷惑をかける原因となりますので、避けてください。
また、ダム周辺は足元が不安定な場所が多く、特に夜間の暗闇では転倒や滑落などの危険性が高まります。
訪問時には十分な注意を払いましょう。
さらに、法令を遵守することも重要です。立ち入り禁止区域や私有地への無断侵入は法律で禁止されており、違反した場合には罰則が科される可能性があります。
これらの点を守り、責任を持って行動することで、トラブルや事故を防ぐ可能性を大きく高めることができます。
訪問は自己責任で行い、慎重な行動を心掛けてください。
まとめ
本記事では、岩手県の心霊スポット「四十四田ダム」に関する情報を紹介しました。
四十四田ダムは、岩手県盛岡市に位置する多目的ダムで、昼間は緑豊かな自然と広大な湖面が織り成す美しい景観を楽しめるスポットとして知られています。
しかし、その一方で、過去に発生した悲しい事件や事故、そして心霊現象の噂が重なり、心霊スポットとしても知られるようになりました。
ダムという静寂に包まれた環境は、人々の不安や恐怖を掻き立てやすい特性があり、噂や目撃情報がその評判をさらに強めています。
ただし、訪問する際には地元住民への配慮が不可欠です。特に夜間に大声で騒ぐことや、立ち入り禁止区域への侵入などは絶対に避けるべきです。
また、足元が不安定な場所も多いため、安全を確保しながら慎重に行動することが重要です。
四十四田ダムは、その特異な歴史と環境が生み出す独特の魅力を持つ場所ですが、訪れる際には責任ある行動を心掛けましょう。