江古田の森公園は、東京都中野区に位置する防災公園で、旧国立療養所中野病院の跡地に整備されました。
その歴史的背景から、心霊スポットとしての噂が絶えません。
本記事では、江古田の森公園にまつわる心霊現象や過去の事件、そして心霊スポット化した理由について紹介します。
東京の心霊スポット『江古田の森公園』とは
『江古田の森公園(えごたのもりこうえん)』は、東京都中野区に存在する公園です。
2007年4月1日に開園した中野区立の防災公園で、面積は約6万平方メートル、旧国立療養所中野病院の跡地に位置し、豊かな既存樹林を活かしたデザインが特徴です。
隣接する保健福祉施設「東京総合保健福祉センター・江古田の森」と調和した設計になっている点も特徴のひとつです。
園内には、多目的広場、樹林広場、木製遊具、砂場、ブランコ、健康遊具、芝生広場、ビオトープ池、ハナミズキの丘など、多彩な施設が整備されています。
そんな江古田の森公園ですが、公園が整備される以前は、この地には国立療養所中野病院が存在していました。
この病院は1920年に東京市療養所として開設され、主に結核患者の治療と療養を行っていたそうです。
当時、結核は「国民病」とも呼ばれ、多くの患者がこの地で療養生活を送っていました。
しかし、結核患者への偏見や感染への恐怖から、地元住民との間で摩擦が生じることもありました。
病院は1993年に統合・廃止され、その後、跡地は防災公園として整備され、2007年に江古田の森公園として開園しました。
現在の江古田の森公園は、防災公園としての機能を持ちつつ、地域住民の憩いの場として親しまれています。
『江古田の森公園』で起こる心霊現象
女性の笑い声が聞こえる
江古田の森公園では、「女性の笑い声」が聞こえるという心霊現象が噂されています。
深夜、公園の奥まった場所で、誰もいないはずなのに「うふふふ…」と不気味な笑い声が響くといいます。
その笑い声は、何とも言えない強烈な違和感があるそうです。
笑い声がどこから聞こえるのか特定できず、四方八方から響いてくるように感じることも特徴です。
足音が追跡してくる
夜間の公園内では、誰もいないのに足音がついてくるという噂もあります。
の現象を体験した人々は、背後から靴底が砂利を踏む音や草を擦る音が近づいてきたといいます。
しかし、後ろを振り返ってもそこには誰もいなかったそうです。
心霊写真の撮影
江古田の森公園では、不思議な光や人影が写り込む心霊写真が撮れるとの噂もあります。
夜間に写真撮影を行うと、見たこともない白い影や顔が現れるそうです。
木々の間からこちらを見つめる顔や、ぼんやりと立つ人影が映り込むこともあると言われています。
ウワサされる心霊現象
- 女性の笑い声が聞こえる。
- 女性の幽霊が姿を現す。
- 公園の西側に行くと昼間でも背筋に寒気を感じる。
- 中野病院で亡くなった人達の霊が現れる。
- 足音が追跡してくる。
- 心霊写真が撮れる。
『江古田の森公園』の場所
住所 | 東京都中野区江古田3丁目14番1号 |
最寄り駅 | 都営大江戸線「新江古田駅」 西武新宿線「沼袋駅」 |
アクセス | 都営大江戸線「新江古田駅」A2出口から徒歩約10分。 西武新宿線「沼袋駅」北口から徒歩約20分。 |
備考 | 江古田の森公園には専用駐車場がありません |
私有地に無断で立ち入ると罪に問われます。絶対にやめましょう。
『江古田の森公園』で過去に起きた事件・事故
結核療養所時代の悲劇
江古田の森公園の敷地は、かつて結核患者を収容していた国立療養所中野病院の跡地です。
結核が不治の病とされ、隔離治療が唯一の選択肢だった時代、多くの患者がこの場所で最期を迎えました。
家族や友人と離れ、回復の望みが薄い状況で命を落とした患者たちの無念や孤独が、この地に深く刻まれていると言われています。
廃墟時代の猿を使った実験
病院閉鎖後、建物は一時的に廃墟となり、不気味な雰囲気を醸し出していました。
その時期に、この場所で猿を使った脳の実験が行われていたという噂が広まりました。
この実験では、猿に苦痛を与え続けたとの話があります。その結果、負のエネルギーが蓄積されたのではないかとささやかれています。
実際に実験があったかは不明ですが、廃墟時代の不穏な空気がそういった噂を産み出した可能性があります。
『江古田の森公園』心霊スポット化の理由を考察
江古田の森公園が心霊スポットとされる背景には、複数の要因が複雑に絡み合っています。
まず、結核療養所として多くの患者が亡くなった歴史が、この場所に霊的な噂を生む大きな土台となっています。
家族や社会から隔離された患者たちが抱えた無念や孤独が、この地に霊的な影響を与えていると考える人は少なくありません。
さらに、病院閉鎖後の廃墟時代には、不気味な雰囲気が漂い、そこに足を踏み入れた人々の間で奇妙な体験談や恐怖の噂が広まりました。
加えて、公園内に設けられた立ち入り禁止区域が未知への興味や恐怖心を煽ることに繋がっています。
これらの要素が組み合わさり、江古田の森公園は心霊スポットとして語られる場所となったのでしょう。
結核療養所時代の悲しい歴史が、大きな影響を与えていることは間違いないでしょう。
『江古田の森公園』訪問時の注意点
江古田の森公園を訪れる際には、いくつかの重要な点に注意する必要があります。
まず、公園の利用時間は午前6時から午後11時までと決められており、夜間の訪問は控えるよう求められています。
特に、心霊スポットとして興味を持って訪れる場合でも、ルールを守ることが大切です。
また、公園内には安全確保のため立ち入り禁止区域が設けられており、こうしたエリアへの侵入は事故やトラブルを引き起こす可能性があるため絶対に避けてください。
さらに、心霊現象や雰囲気を楽しむ目的で訪れた場合でも、公園は地域住民や他の利用者の憩いの場であることを忘れず、迷惑行為は慎みましょう。
まとめ
本記事では、東京の心霊スポット江古田の森公園の情報を紹介しました。
江古田の森公園は、旧国立療養所中野病院の跡地を利用して整備された防災公園であり、その歴史的な背景から現在でも心霊スポットとしての噂が語り継がれています。
かつてこの地には、結核患者の治療や療養を目的とした施設が設置されており、多くの患者が長い療養生活を送った末に命を落とした悲しい歴史があります。
さらに、療養所が閉鎖され廃墟となった時期には、不気味な雰囲気が漂い、それが奇妙な体験談や心霊現象の噂を生む温床となりました。
そのような経緯から、現在も心霊スポットとして注目されています。
一方で、2007年に防災公園として再整備されて以来、江古田の森公園は地域住民の憩いの場として親しまれるようになりました。
緑豊かな自然に囲まれ、散策路や広場など多様な施設が整備されており、訪れる人々に安らぎと癒しを提供しています。
歴史を感じさせる樹林やハナミズキの丘は、過去と現在を繋ぐ象徴的な場所として多くの人に親しまれています。
訪問の際には、この公園が持つ歴史的背景に思いを馳せるとともに、ルールを守り、他の利用者への配慮を忘れないことが重要です。
特に、心霊スポットとしての興味で訪れる場合でも、地域住民にとって大切な公共の場であることを念頭に置き、静かで慎重な行動を心掛けましょう。