廃墟と言うものは、独特の雰囲気を持っており見る者を魅了してやみません。
それは、ノスタルジーやオカルト的な要因など見る人によって異なるのでしょうが、ある種の儚さと諸行無常を感じさせてくれるのです。
今回ご紹介するのは、青森県で『鬼屋敷』と呼ばれる古い建物です。
この、恐ろしい呼び名の建物では、何が起きるのでしょう?
本記事では、青森県で心霊スポットと呼ばれる『鬼屋敷』の情報をご紹介していきます。
青森の心霊スポット『鬼屋敷』とは

『鬼屋敷(おにやしき)』は、青森県八戸市に存在する住宅の廃墟です。
八戸市から五戸市に続く県道15号線橋向五戸線沿いに建っている、塀に囲まれた大きく古い屋敷です。
鬼屋敷の外観は、武家屋敷風の造りになっていて、邸宅内の襖に赤鬼と青鬼が描かれていると言われています。
『鬼屋敷』という物騒な名前は、この襖に描かれた鬼が由来だそうです。
また、鬼の絵の周りには、無数のお札が張り付けられていて、まるで鬼を襖に封じ込めているかのようだと噂されています。
鬼屋敷は、地元の名士である『鈴木與兵衞』氏の旧宅で、八戸内では一番大きな木造家屋です。
鈴木與兵衞氏の旧宅である事から、『與兵衞屋敷』とも呼ばれているようです。

廃墟とは言うものの、電気が通っており建物自体はしっかりと管理されているようです。
『鬼屋敷』で起こる心霊現象

鬼屋敷は、その独特なたたずまいから廃墟マニアの間では、古くから有名な建物でしたが心霊現象のウワサが流れるようになって以降、心霊マニアの間でも心霊スポットとして知名度が上がっていきました。
そのような経緯からか、鬼屋敷内では多くの怪現象が起こると言われています。
家族の幽霊が現れる
鬼屋敷では、過去に一家心中が起きていると言われていて、屋敷内の風呂場には心中した家族の幽霊が出現すると言われています。
特に首を吊って自殺した人の幽霊が、浴室に出現し恨めしそうな顔で侵入者を見つめているのだとか・・・。
建物に立ち入ると体調が悪くなる
肝試しで鬼屋敷に立ち入った人が、霊障にあい体調を崩したと言う話があるようです。
頭痛や発熱に見舞われて寝込んだ話から、何かに取りつかれたかのように涎を垂れ流しながら、意味の分からないうめき声をあげていたと言う噂もあります。
ウワサされる心霊現象
- 悪霊を封じるために、家のなかのいたるところにお札が張られている。
- 自殺した家族の霊が現れる。
- 建物に侵入すると霊障が起こる。
- 鬼の絵が侵入者を覗き込んでくる。
- 車のトラブルでエンジンがかからなくなる。
『鬼屋敷』の場所
住所 | 〒039-2241 青森県八戸市市川町轟木52 |
最寄り駅 | 陸奥市川駅 |
アクセス | 陸奥市川駅からおよそ2.5㎞ |
備考 | 鬼屋敷は管理された建物なので侵入は厳禁です |
『鬼屋敷』で過去に起きた事件・事故
鬼屋敷では、過去に『屋敷に住んでいた一家が自殺した』と言われています。
自殺した家族は、屋敷のなかを彷徨っているのだとか!
そのため、悪霊を封じ込める目的で、屋敷内のあらゆる場所にお札が貼られているのだそうです。

ただし、これらのウワサには、根拠がなく風説の類にすぎません。
『鬼屋敷』心霊スポット化の理由を考察
鬼屋敷が心霊スポットとして知られるようになった理由は、廃墟マニアからの情報の拡散が大きな原因だと考えられます。
もともと『鬼屋敷』は、廃墟マニアの間では有名な建築物でした。
廃墟マニアからもたらされる情報をもとに、多くの人が鬼屋敷を訪問するうちに心霊現象の噂が囁かれるようになり心霊スポットとしても知られるようになっていったのでしょう。
『廃墟』は、独特な雰囲気が原因で、心霊スポットになりやすい場所と言えます。
鬼屋敷は、その広さや古風な造りが、如何にも曰く付きといった雰囲気を醸し出していることで、心霊スポット化するのは速かったと考えられるのです。
このように考える理由として、心霊スポットとして恐れられる根拠になっている『家族の心中』が、根拠のない噂に過ぎないことや、建物自体も所有者がはっきりしており、いまでも管理されていることが挙げられます。
建物には、しっかりと通電しており、所有者か管理者とみられる人物が出入りしている場面も確認されているようです。

廃墟の心霊スポットではなく、完全に管理された自宅ですね。
『鬼屋敷』訪問時の注意点
鬼屋敷は、前述したようにしっかりと管理された住宅です。
このため、無許可で立ち入れば、犯罪行為になってしまいます。
絶対に無断で侵入しないようにして下さい。
また、建物自体にも歴史的・文化的な価値があると言われているため、建造物の破損にも要注意です。

人がいなくても、完全に自宅だと考えた方が良いでしょう。
体験談・噂話

『実際に入ったことあります』
実際に入ったことあります。管理人さんの許可ありです。
小学生の頃、管理人さんのお孫さんと同じ学年で特別に見学させてもらったことあります。確かに古い建物ですが、崩れる様子はありませんでしたよ。
1階は、囲炉裏や生活用品が1部そのまま残ってました。あと大きい金庫が3つありました。
2階は、当時にしては絶対珍しかった西洋の置物がいくつもありました。この1、2階は特に異質は感じませんでしたよ。
問題は3階です。皆さんよくお風呂場に赤鬼青鬼があるとか言いますが、それが3階の襖の上の壁描かれてました。奥にまだまだ部屋がありそうでしたが、床が抜けてたりしていてそこから先に行くなと言われてました。
しかし私は間違ってその1歩奥に友達と行ってしまいました。そしたらその部屋の襖の上の壁には真ん中に黒鬼の絵がありました。その黒鬼を囲むように物凄い数の御札がありました。
図柄的に言えば、手前の左右に赤鬼青鬼がいて、真ん中に黒鬼がいる感じ。その黒鬼の奥の部屋は本当に真っ暗で見えなくて、引き返したあとでちょっと管理人さんに怒られました。
色々と一家心中とか噂ありますが嘘です。管理人さんは当時その家に住んでた方です。
これは全部事実です。信じるか信じないかはあなた次第です。
心霊ほぼ実話「心霊スポットの恐怖体験談」より引用
https://scarystory.surudake.com/story.php?spotcd=22#chapter_taikendan_1436
まとめ
本記事では、青森県の心霊スポット『鬼屋敷』の情報を紹介してきました。
鬼屋敷では、過去に一家心中が起きており、屋敷内にはその幽霊が出現すると言われていたり、悪霊を封じるためのお札が屋敷中に張り付けられているとウワサされています。
しかし、一家心中の噂には根拠がなく、実際には起きていないと言う話が有力なようです。
また、屋敷自体は、所有者がはっきりしているだけでなく、電気も通っており、しっかりと管理されています。
このため、鬼屋敷は噂にあるような『廃墟の心霊スポット』ではなく、人が住んでいないだけの住宅と言えるでしょう。
建物が管理されていて、所有者もはっきりしているため、無断で侵入すると犯罪行為となってしまいます。
決して、無断で侵入しないように注意してください。
本記事がみなさまの好奇心を刺激できたのであれば、幸いです。

最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございます。