埼玉県飯能市と秩父郡横瀬町の境界に位置する正丸峠(しょうまるとうげ)は、標高636メートルの峠で、かつては江戸と秩父を結ぶ交通の要衝として知られていました。
現在では、紅葉の名所やハイキングコースとして親しまれる一方、心霊スポットとしても名高い場所です。
本記事では、正丸峠にまつわる心霊現象や過去の事件などを紹介します。

本記事は、2025/02/12に加筆・修正しています。
埼玉県飯能市の心霊スポット『正丸峠』とは



『『正丸峠(しょうまるとうげ)』は、埼玉県飯能市と秩父郡横瀬町の境界に位置する、標高636メートルの峠です。
秩父・奥武蔵エリアに属しており、かつては国道299号線の一部として利用されていました。
1982年に正丸トンネルが開通したことで、現在の峠道は旧道として残されています。
峠道は全線舗装されていますが、一部は狭隘で路面状況が悪い箇所もあり、特に冬季は積雪や凍結の恐れがあるため、通行には十分な注意が必要です。
また、2024年3月に発生した斜面崩落により、飯能市道第8地区第129号線(正丸峠)は現在も通行止めとなっています。
峠の頂上付近には「奥村茶屋」があり、名物のジンギスカン料理や「正丸丼」を楽しむことができます。
展望台からは奥武蔵や奥秩父の山々、天候が良ければ東京スカイツリーまで望むことができます。
正丸峠は、漫画・アニメ作品『頭文字D』の舞台としても知られ、多くのファンが聖地巡礼に訪れていたようです。
峠道はカーブが多く、ドライブやツーリングを楽しむ人々にも人気のスポットですが、道幅が狭く、路面状況も良くないため、走行には十分な注意が必要です。
『正丸峠』で起こる心霊現象

白い服の女性の霊が出現する
夜間、正丸峠を車で走行していると、白い服を着た女性が現れ、「町まで乗せてほしい」と頼んでくるそうです。
この女性の幽霊を無視して通り過ぎると、四つん這いで追いかけてくると言われています。
その速度は非常に速く、振り切るのが難しいとも伝えられています。
この話は、1991年の埼玉新聞にも取り上げられたと言われていて、当時から怪奇な噂として広まっていました。
人面犬が出現する
正丸峠では、人の顔を持つ犬、いわゆる「人面犬」を目撃したという報告もあります。
この現象は全国的に話題となり、特に1980年代後半から1990年代前半にかけて、多くの目撃情報が寄せられました。
正丸峠もその目撃場所の一つとして知られています。
老婆の霊のが追いかけてくる
正丸峠を車で走っていると、時速100キロメートルで追いかけてくる老婆の霊が出現するという噂があります。
この老婆を目撃すると不幸に見舞われるとも言われており、恐れられています。
ウワサされる心霊現象
- 白い服の女性の霊の目撃情報がある。
- 人面犬の目撃談がある。
- 老婆の幽霊が追いかけてくる。
『正丸峠』の場所
住所 | 埼玉県飯能市南川447 |
最寄り駅 | 西武秩父線「正丸駅」 |
アクセス | 正丸駅から、徒歩やタクシーで移動 |
備考 | 一部土砂崩れの影響で通行止め |

私有地に無断で立ち入ると罪に問われます。絶対にやめましょう。
『正丸峠』で過去に起きた事件・事故

交通事故
正丸峠は、その険しい地形とカーブの多い道路から、交通事故が多発する場所として知られています。
特に、1980年代後半から1990年代後半にかけては、走り屋たちの集まるスポットとして人気を博し、多くの事故が報告されました。
また、2005年には、山林に放置されていたトラックの下から人間の頭蓋骨が発見される事件がありました。
地元住民の話によると、そのトラックは1973年頃から放置されていたとされ、長期間誰にも気づかれなかった可能性があります。

イニシャルDの影響が大きかったのでしょうか…。
動物の遺体遺棄
2010年には、正丸峠の道沿いの崖下で、犬や猫およそ100匹の遺体が遺棄されているのが発見されました。
犯人はペット葬儀業者の男で、引き取った遺体を適切に処理せず、不法に投棄していたことが明らかになりました。
『正丸峠』心霊スポット化の理由を考察

正丸峠が心霊スポットとして有名になった背景には、いくつかの要因が考えられます。
第一に、峠道の特性上、交通事故が頻発しており、命を落とした人も多いことが挙げられます。
これにより、「事故現場で霊が出る」という噂が広がりやすくなったのでしょう。
次に、正丸峠は古くから険しい道として知られ、江戸時代には旅人や命を落とすこともあったと言われています。
その歴史的背景が、心霊現象の伝説をより信憑性のあるものとして広める要因になった可能性があります。
そして最後に、1980年代から1990年代にかけて「人面犬」や「老婆の霊」など、都市伝説がブームになったことが挙げられます。
正丸峠もそのブームの中で、心霊現象が起きる場所としてメディアに取り上げられ、注目を浴びるようになりました。
テレビや雑誌が心霊スポット特集を組む中で、正丸峠の噂が取り上げられることが増え、全国的な知名度を得るようになったと考えられます。
『正丸峠』訪問時の注意点
正丸峠を訪れる際は、安全第一を心掛けて行動してください。
深夜は視界が悪く、事故のリスクが高いため、できるだけ昼間に訪れるのが望ましいでしょう。
また、地元住民への配慮を忘れず、夜間の騒音や無断侵入といった迷惑行為は厳禁です。
さらに、興味本位で心霊現象を試すような行為は、思わぬ危険を招く可能性があるため、控えましょう。
加えて、正丸峠周辺には野生動物が生息しています。
夜間は動物が道路に飛び出してくることがあるため、車を運転する際はスピードを抑え、周囲の状況にも注意してください。
まとめ
本記事では、埼玉県の心霊スポット「正丸峠」の情報を紹介しました。
正丸峠は、かつて国道299号線の一部として利用されていた重要な交通路でした。
しかし、1982年に正丸トンネルが開通したことで旧道となり、現在ではハイキングやドライブの名所として知られています。
一方で、数々の心霊現象が報告されており、夜間に訪れる人々の間で恐怖体験が語られています。
白い服の女性の霊、人面犬、老婆の霊など、さまざまな怪奇現象が囁かれています。
もし正丸峠を訪問する際には、安全を第一に考え、無理な肝試しや迷惑行為は控えましょう。
心霊スポット巡りが好きな人にとっては興味深い場所ですが、現実的な危険も伴うため、慎重な行動が求められます。

安全運転でお願いします。