埼玉県深谷市に位置する「ダイアナ研究所」は、有名な心霊スポットとして知られています。
その独特な歴史や、廃墟となった姿が、多くの人々の関心を集めているのです。
本記事では、ダイアナ研究所の概要や報告されている心霊現象、過去の事件や噂などについて紹介していきます。
埼玉県深谷市の心霊スポット『ダイアナ研究所』とは


『ダイアナ研究所(だいあなけんきゅうじょ)』は、埼玉県深谷市に存在する廃墟です。
正式名称は『ダイアナクラブ福祉大学 社会福祉研究所』ですが、「ダイアナ研究所」という名称で広く知られています。
1970年代、この地には「しどやま館」という名称の結婚式場が建設されました。
当時、深谷市周辺には大規模な結婚式場や宴会施設が少なく、多くの人々がこの施設で結婚式を挙げたり、参列したりしていました。
また、大規模な催し物や遠方からの来客の際には、宿泊施設としても利用されていたそうです。
しかし、結婚式場としての運営は長く続かず、やがて閉業に至りました。
その後、東京都品川区東五反田に本部を持つ「愛心会」という団体がこの建物を取得し、福祉大学の学生寮や社会福祉研究所として利用することになります。
この際、建物の名称も「ダイアナクラブ福祉大学 社会福祉研究所」と改められましたが、1990年代半ば頃から施設は使用されなくなり、現在では廃墟となっています。
建物の老朽化が進み、内部には当時の学生寮の名残としてベッドや事務机、書類棚、食堂などが放置されています。
また、窓や出入口の多くは板で封鎖されており、内部は非常に暗く、危険な状態です。
こうした状況から、ダイアナ研究所は地元で心霊スポットとして知られるようになりました。
『ダイアナ研究所』で起こる心霊現象

少女の幽霊の目撃
ダイアナ研究所では、「少女の幽霊」の目撃情報が報告されています。
訪問者の多くが、建物の廊下や窓際で白い服を着た少女の姿を見たと証言しています。
特に、夜間にライトを照らした際、遠くの部屋の奥に少女らしき影が映ることがあるとされています。
目撃者によると、少女は無表情のままじっと立っていることが多く、こちらの視線に気づくと姿を消すと言われています。
この少女の正体については諸説あり、「過去にこの施設で亡くなった子供の霊ではないか」「近隣のどこかで事故に遭った子供の魂が迷い込んでいるのではないか」などが考えられています。
しかし、この少女に関する具体的な事故や事件の記録はなく、噂の域を出ない話です。
女性の声が聞こえる
ダイアナ研究所の建物内では、不気味な女性の声が聞こえるという噂もあるようです。
「小さな声で話しかけられた」「誰もいないはずなのに囁き声が聞こえた」といった証言が多く聞かれます。
聞こえてくる声は、かすかに囁くような声、助けを求めるような悲しげな声、さらには笑い声を聞いたという証言もあります。
声は、特定の部屋や廊下で頻繁に聞こえると言われていて、耳元で囁かれたと証言する人もいるようです。
また、動画を撮影した際に、現場では聞こえなかった女性の声が記録されていたというケースも報告されています。
機械トラブルが起きる
ダイアナ研究所では、カメラやスマートフォンなどの電子機器が突然故障したり、誤作動を起こす現象が発生すると言われています。
特に、幽霊の目撃情報が多い廊下や地下室付近で、この現象が頻繁に報告されているようです。
具体的には、「スマートフォンの電源が勝手に落ちる」「カメラのフラッシュが作動しない」「録画した映像にノイズが入る」「バッテリーが急激に減少する」といった現象が確認されています。
ウワサされる心霊現象
- 少女の幽霊の目撃がある。
- 女性の声が聞こえてくる。
- 機械のトラブルが起きる。
『ダイアナ研究所』の場所
住所 | 埼玉県深谷市人見1472 |
最寄り駅 | JR高崎線の深谷駅 |
アクセス | 深谷駅から徒歩約31分 |
備考 | ダイアナ研究所は私有地で無断で立ち入ると不法侵入です |

私有地に無断で立ち入ると罪に問われます。絶対にやめましょう。
『ダイアナ研究所』で過去に起きた事件・事故

ダイアナ研究所で過去に命に関わるような事件や事故が起きたという確かな情報は見つかりませんでした。
しかし、都市伝説めいた噂がいくつか残されているようです。
人体実験の噂
ダイアナ研究所にまつわる不気味な噂の一つに、「人体実験の存在」があります。
これは、建物の地下室で過去に人体実験が行われていたという都市伝説に基づいたものです。
この噂が広まった理由として、まず建物の構造が挙げられます。
研究所には地下室が存在するとされており、「そこには謎の器具や手術台のようなものが残されていた」「壁に血のようなシミがあった」といった話が語られています。
中には、「異常なほどの寒気を感じた」「地下室に入った途端、急に体調が悪くなった」といった体験談もあるようです。
また、ダイアナ研究所はもともと結婚式場として建設され、その後、福祉大学の研究所や学生寮として使用されていました。
しかし、ある時期から「ここでは実験が行われていたのではないか?」という憶測が広まったとされています。
さらに、研究所が廃墟になった後に訪れた人々が、「地下室から何かを引きずるような音を聞いた」「壁の落書きの中に意味不明な数字や記号があった」と証言したことから、噂に拍車がかかったようです。
しかし、これらの話には具体的な証拠や公式な記録は一切なく、完全に都市伝説の域を出ない噂話です。
防空壕の存在
ダイアナ研究所が建てられる前、この場所には防空壕が存在していたという噂があります。
これは、戦時中に埼玉県内の多くの地域で防空壕が掘られていたことを背景にした噂の一つです。
戦時中に多くの防空壕が掘られた地域では、戦争の爪痕を残す遺構が発見されることがあります。
噂では、ダイアナ研究所の地下部分には、戦時中に避難施設として使われていた防空壕があり、多くの人々が逃げ込んでいたとされています。
さらに、一部の話では、空襲によって防空壕内で命を落とした人々がいたとも言われています。
『ダイアナ研究所』心霊スポット化の理由を考察

ダイアナ研究所が心霊スポットとして知られるようになった理由は、建物の廃墟化による不気味さが大きな要因と考えられます。
もともと結婚式場だったこの施設は、その後、福祉大学の学生寮や研究所として利用されていましたが、1990年代半ば頃から放置され、現在では完全に廃墟と化しています。
時間の経過とともに建物は老朽化し、壁の崩落や天井の損壊、雑草の繁茂が進み、訪問者に不気味な印象を与えるようになりました。
建物の窓ガラスの多くが割れ、扉も朽ち果てており、外から建物内の荒廃した様子がうかがえるため、訪問者の恐怖感をさらに煽る要因となっています。
廃墟化した建物には、「何かが潜んでいるのではないか」「過去の住人の痕跡が残っているのではないか」といった心理的な不安を抱かせる力があり、それが心霊スポットとしての印象を強めたと考えられます。
次に、噂の拡散も重要な要素です。ダイアナ研究所には、「少女の幽霊が目撃される」「女性の声が聞こえる」「地下室で人体実験が行われていた」といった数々の心霊現象に関する噂が存在します。
こうした噂は、インターネットの普及とともに加速度的に広まりました。
ネット上の心霊マップや廃墟探索ブログ、YouTubeなどで「ダイアナ研究所」が取り上げられることで知名度が上昇し、廃墟は「曰くつきの場所」として認識されるようになったのです。
『ダイアナ研究所』訪問時の注意点
ダイアナ研究所は長年廃墟として放置されていますが、この建物は私有地であり、無断で立ち入ると不法侵入になるため、許可なく敷地内に入らないようにしてください。
廃墟探索や肝試しを目的に施設内へ侵入する人もいますが、近年、不法侵入で警察に逮捕されるケースが増加しており、十分な注意が必要です。
また、建物の老朽化が進んでいるため、安全面でのリスクが極めて高いことも重要なポイントです。
長年放置された影響で、天井や床の崩落、窓ガラスの破損、壁の剥がれなどが見られ、内部は非常に危険な状態です。
さらに、建物内は暗く、足元が見えにくいため、転倒や落下のリスクも高くなります。
こうした点を考慮すると、たとえ所有者から立ち入りの許可が得られたとしても、軽い気持ちで探索しない方が良いでしょう。
許可を得て建物内に入る場合は、肌の露出を抑えた服装と動きやすい靴を着用し、十分な明かりと通信手段を準備しておきましょう。
まとめ
本記事では、埼玉県深谷市にある心霊スポット「ダイアナ研究所」について紹介してきました。
ダイアナ研究所は、その独特な歴史や廃墟としての雰囲気から、多くの人々の関心を集めています。
しかし、建物は私有地であり、老朽化が進んでいるため、法律的にも安全面でも訪問は推奨できません。
どうしても探索が必要な場合は、必ず管理者の許可を得たうえで、安全に十分配慮して行いましょう。
心霊スポットの探索は、ルールとマナーを守り、安全で適切な行動を心掛けることが大切です。