千葉県木更津市にかつて存在した『ホテルみほし館』は、廃墟となった後、心霊スポットとして多くの人々の関心を集めました。
営業当時は地元で親しまれるホテルでしたが、閉業後は老朽化が進み、不気味な雰囲気を醸し出す場所として知られるようになりました。
館内に置かれた日本人形がすすり泣くという噂や、写真撮影後に非通知の電話がかかってくるといった怪奇現象が語られ、多くの探検者や心霊愛好家が訪れる場所となりました。
しかし、2019年末頃から解体工事が始まり、現在では更地となっています。
本記事では、『ホテルみほし館』の情報を紹介していきます。
千葉県木更津市の心霊スポット『ホテルみほし館』とは



『ホテルみほし館(ほてるみほしかん)』は、千葉県木更津市にかつて存在したホテルです。
1階にはいけす料理の店「いけす料理みほし」やカフェバー、2階には和風レストラン、3階には結婚式場があり、地元の人々や観光客に親しまれていました。
特に、アサリを中心とした料理が評判で、アサリ御膳やアサリの漁火焼きが人気メニューでした。
漁火焼きは、鍋にアサリ、酒、みりん、醤油、出汁を入れ、客の前で炊き上げるもので、固形燃料の青い炎が漁火のように揺らめき、情緒があると評判でした。
1970年頃に開業、1999年頃までの電話帳では「第一ホテルみほし館」と記載されていたようですが、2001年頃には「いけす料理みほし」、料理店については2005年頃まで営業していたとされています。
2012年頃までに閉業し、営業終了後は長期間にわたり廃墟として放置され、不法侵入や心霊スポットとしての噂が広まりました。
2017年10月には、男性6名が不法侵入し、軽犯罪法違反の疑いで書類送検された事例も報告されています。
建物は老朽化が進み、エントランス部分の屋根の崩落や窓の封鎖などが見られました。
2019年末頃から解体工事が始まり、現在は更地となっています。2021年時点では、新たな建物の建設が進められているようです。
営業当時の詳細な情報や写真はインターネット上に多く残されており、当時の様子をうかがい知ることができます。
特に、廃墟マニアや心霊スポット探訪者によるブログや動画が多く存在し、内部の写真や探索の記録が公開されています。
これらの資料から、当時の建物の構造や雰囲気、さらには廃墟としての状態を詳しく知ることができます。
『ホテルみほし館』で起こる心霊現象

すすり泣く日本人形
ホテルみほし館では、日本人形がすすり泣く現象が噂されていました。
館内のいけす料理のフロアに、日本人形が置かれており、その人形がすすり泣く声が聞こえてくると言われていたようです。
このフロアは水没しており、湿気やカビの影響で独特の雰囲気を醸し出していました。
人形自体も経年劣化により不気味さを増しており、その外観と環境が相まって、訪れた人々の恐怖心を煽っていたと言われています。
非通知の電話
『ホテルみほし館』を訪れて館内や周辺で写真を撮影した後に、非通知設定の電話がかかってきたという体験談があったそうです。
電話の内容は無言であったり、不明瞭な音声が流れるといったものが多く語られていました。
この現象は、深夜に廃墟を訪問した際に体験することが多かったようです。
幽霊の目撃情報
『ホテルみほし館』では、幽霊が目撃されていたとの情報があります。
2階の和風レストラン付近で女性の霊が佇んでいる、廊下を少年が走り抜ける、窓際に人影が見えるなどの報告が寄せられていたようです。
これらの目撃情報は、訪問者の証言やインターネット上の投稿などで拡散されていったと言われています。
ウワサされる心霊現象
- すすり泣く日本人形の噂がある。
- 訪問後に非通知の電話がかかってくる。
- 幽霊の目撃情報がある。
『ホテルみほし館』の場所
住所 | 〒292-0067千葉県木更津市中央3丁目2-13 |
最寄り駅 | JR内房線の木更津駅 |
アクセス | 木更津駅から徒歩で約9~12分 |
備考 | 2019年末頃から解体工事が始まり、現在は更地 |

私有地に無断で立ち入ると罪に問われます。絶対にやめましょう。
『ホテルみほし館』で過去に起きた事件・事故
ホテルみほし館では、営業当時に特筆すべき事件や事故の記録は見つかりませんでした。
また、『ホテルみほし館』の所在地である木更津市は、江戸時代から港町として栄え、商業や漁業が盛んな地域でした。
このようなことから、土地の歴史や由来についても、特に心霊現象に関連するような情報は見つかりませんでした。
しかし、廃墟となった後、以下のような出来事が報告されています。
- 建物の老朽化による被害:建物の老朽化が進行し、エントランス部分の屋根の崩落や窓の封鎖などが見られました。また、建物からの落下物で隣接する旅館のガラスが割れる被害も報告されています。
- 不法侵入による事件:2017年10月、男性6名が正当な理由なく『ホテルみほし館』に立ち入ったとして、軽犯罪法違反の疑いで書類送検されました。このような不法侵入は、建物のさらなる損壊や地域住民への迷惑行為につながるため、問題視されています。
『ホテルみほし館』心霊スポット化の理由を考察

『ホテルみほし館』が心霊スポットとして知られるようになった理由は、廃墟となった建物の不気味な雰囲気が考えられます。
ホテルみほし館は、廃業後に長年放置された事で建物は荒れ果て、蔦に覆われた外壁や割れた窓ガラスが独特の恐怖感を醸し出していました。
さらに、ホテルの一部には水没したフロアも存在し、湿気によるカビや腐敗臭が充満していたことも、心霊スポット化の要因となっていたことでしょう。
また、このような廃墟は、多くの人々の好奇心を刺激し、心霊現象の噂が広がるきっかけになったと考えられます。

事件や事故の噂がない以上、廃墟の雰囲気程度しか理由が思いつきません…。
『ホテルみほし館』訪問時の注意点
現在、『ホテルみほし館』は解体され、更地となっています。そのため、現地を訪れても当時の建物を見ることはできません。
過去に廃墟として存在していた際も、建物の老朽化により非常に危険な状態でした。
また、廃墟に無断で侵入することは法律で禁止されており、不法侵入に問われる場合があります。
実際に2017年10月には、男性6名が不法侵入し、軽犯罪法違反の疑いで書類送検された事例も報告されています。
心霊スポットや廃墟を訪れる際は、法的な問題や安全面を十分に考慮し、許可なく立ち入らないようにしましょう。
まとめ
本記事では、千葉県で心霊スポットと呼ばれる『ホテルみほし館』の情報を紹介しました。
『ホテルみほし館』は、営業終了後に長期間にわたって放置され、老朽化が進んでいきました。
これにより、廃墟は不気味な雰囲気を醸し出し、心霊スポットとしての噂が広まっていったのだと考えられます。
そして、すすり泣く日本人形や非通知の電話、幽霊の目撃情報といった怪奇現象が報告され、多くの人の興味を惹くことになったのです。
しかし、2019年末から解体工事が進められ、現在は更地となっています。
それでも、廃墟時代の写真や体験談は今もネット上に残されており、かつての恐怖の記憶は消えることなく語り継がれています。