大阪府河内長野市に『滝畑第三トンネル』と呼ばれる不気味なトンネルがあります。
この狭くて年季の入ったトンネルには、ある恐ろしい噂が囁かれています。
その噂は『トンネルの内部でクラクションを鳴らすと、幽霊が姿を現す!』というものです。
なぜ滝畑第三トンネルには幽霊が現れるという噂が流れるようになったのでしょうか?
この記事では、過去に起きた事故や事件を調査して『滝畑第三トンネル』が心霊スポットと呼ばれるようになった理由に迫ってみたいと思います。
大阪府の心霊スポット『滝畑第三トンネル』とは
『滝畑第三トンネル(たきはただいさんとんねる)』は、大阪府河内長野市滝畑に存在するトンネルです。
昭和7年(1932年)に完成した全長158メートルのトンネルで、『塩降隧道』とも呼ばれています。
このトンネルは、和歌山県道61号堺かつらぎ線の一部として建設され、当時の交通網の整備と地域間の連絡強化を目的としていました。
トンネル内は入口と中央付近で折れ曲がった構造をしており、内部は薄暗く、独特の雰囲気を持っています。
入り口からは出口が見えず、どこまでトンネルが続いているのか把握しにくいことが、恐怖を煽るのに一役買っているようです。
老朽化が進んでいたため、2002年6月にPCL工法による補修工事が実施され、トンネルのアーチ部分を2分割する形で補強が行われています。
滝畑第三トンネルの周辺には、滝畑ダムや夕月橋、梨の木隧道といった心霊スポットがあり、オカルト好きの間では、この辺り一帯が心霊スポットとして知られています。
塩降隧道の近くにある「梨の木トンネル」が「第三トンネル」と言われている場合もあるらしいです。北野誠の『おまえら行くな。』では、「塩降隧道」が第三トンネルとして紹介されています。
『滝畑第三トンネル』で起こる心霊現象
滝畑第三トンネル(塩降隧道)では、トンネル内でクラクションを鳴らすと幽霊が現れるという噂が広まっているようです。
トンネル内でクラクションを鳴らすと、無数の手形が車の窓ガラスに現れたり、女性の幽霊が姿を見せるといった心霊現象が起きると言われています。
車に手形が残される
滝畑第三トンネルで起きる心霊現象で有名なものに「謎の手形」があります。
この噂は、トンネルを車で通過した後に車の窓ガラスに無数の手形が残されているというものです。
この現象を体験した人は、指や手のひらのサイズが大人とは異なることを指摘しています。
特に、明らかに小さな手形が混ざっていることあり、「子どもの霊が関与しているのではないか」とも噂されています。
これらの手形は、濡れた手や泥で触れた跡のように見える場合もあれば、曇りガラスに現れる「消えかかった手形」のような形状をしている場合もあるそうです。
トンネル内で車を停止させると、しばらくしてから窓ガラスに手形が増えていくことがあるという噂もあります。
首なしライダーが出現
滝畑第三トンネルでは、「首なしライダー」が現れるという噂があります。
この現象は、地元の人々の間で古くから語られてきた都市伝説のような噂で、その正体は、トンネル付近で交通事故に遭い命を落としたバイク乗りの魂であるという説があります。
そのバイク乗りが、事故で頭部を失ったために「首なしライダー」として現れ、自分の頭を探しているとも言われています。
首なしライダーは、主に夜間に出現すると言われており、トンネルを走行していると、ヘッドライトの光の中に突然バイクの影が映り込むことがあるそうです。
最初は普通のバイク乗りのように見えますが、『徐々に近づくとライダーの首がないことに気づく』という恐ろしい体験談が報告されているようです。
他にも「トンネル内でバックミラーに映るバイクが、走行中に突然消える」という話があります。
この現象では、霊的な存在が訪問者の注意を引き、何らかの警告を発しているのではないかと考えられています。
首なしライダーに遭遇した後に交通事故に遭うという話もあるそうです。
女性の幽霊が現れる
滝畑第三トンネルでは、白い服を着た女性の幽霊が出現するという噂も語られています。
女性の幽霊はトンネル内やその周辺で目撃されることが多く、車の助手席に突然座っている、歩道に佇んでいる、といった異様な状況で現れると言われています。
多くの目撃談で共通するのは、その女性の目撃時に「冷たい空気」を感じるという点でしょう。
蒸し暑い夏場でも急に温度が下がり、鳥肌が立つような感覚に襲われることがあるといわれています。
また、この女性の幽霊と視線が合わうと「事故に遭う」や「その後、体調を崩す」などの不幸なことが起きるという噂もあり、この噂を知っている人の間では、注意が呼びかけられています。
女性の幽霊の正体については諸説あり、『戦時中にこの地域で犠牲となった女性』や『トンネルの建設時に命を落とした女性の作業員』という説が語られています。
この幽霊に遭遇した人々は、その姿が突然現れるだけでなく、まるで煙のようにスーッと消えていくのを目の当たりにしたそうです。
ウワサされる心霊現象
- 車に手形が残される。
- 首なしライダーが出現する。
- 女性の幽霊が現れる。
『滝畑第三トンネル』の場所
住所 | 大阪府河内長野市滝畑府道61号線 |
最寄り駅 | なし |
アクセス | 大阪府河内長野市滝畑府道61号線を車で移動 |
備考 | トンネル幅が狭いので注意が必要 |
『滝畑第三トンネル』で過去に起きた事件・事故
滝畑第三トンネルでは、過去にトンネル建設時の事故や交通事故で命を落した人がいるとされています。
交通事故が多発している
滝畑第三トンネルは、狭く暗い構造から交通事故の多発地帯とされています。
このトンネルは全長158メートルと短いものの、内部がカーブしており、出口が見えない構造が運転者に心理的な負荷を与えます。
加えて、薄暗い照明と湿度の高さが視界を悪化させ、スリップ事故や正面衝突のリスクを高めています。
過去にはここで命を落とした人がいたとの噂があり、その魂がトンネル内をさまよっていると語られるようになりました。
こうした話は心霊スポットとしての知名度を高める要因となっています。
建設時の事故死者の噂と歴史的背景
滝畑第三トンネルが完成したのは1932年(昭和7年)のことです。
当時のトンネル建設は高度な技術と多大な負担を要し、多くの作業員が危険な環境で働いていました。
そのため、建設中に事故が発生し、命を落とした作業員がいた可能性が指摘されています。
特に、トンネル内で崩落事故が発生したとの未確認情報があり、その場で亡くなった作業員がいるという噂が囁かれています。
また、建設時に十分な供養が行われなかったという話もあるようです。
『滝畑第三トンネル』心霊スポット化の理由を考察
滝畑第三トンネルが心霊スポットになった理由には、歴史的背景と現状が大きく影響していると考えられます。
1932年(昭和7年)に完成したこのトンネルは、年月とともに老朽化が進み、薄暗く湿った内部が不気味な雰囲気を醸し出しています。
滝畑第三トンネルは、建設時に崩落事故が起きて死者が出たという噂があることに加え、現在でも交通事故が発生しやすい環境である点も心霊スポット化の理由として挙げられます。
また、トンネル内では「女性の霊」や「首なしライダー」の目撃情報、車の窓ガラスに現れる手形など、数々の心霊現象が語られ、訪れる者の恐怖心を煽ります。
これらの噂話が広まる中、周辺の道路は狭隘で、夜間の訪問が困難なことから、肝試しのスポットとしての注目度も高まったとされています。
こうした要素が複合的に絡み合い、滝畑第三トンネルは恐怖と興味を惹きつける心霊スポットとして有名になっていったのでしょう。
過去に起きた事故の噂は根拠となる情報に乏しく、信頼性が高くないことには注意が必要です。
『滝畑第三トンネル』訪問時の注意点
滝畑第三トンネルを訪問する際には、いくつかの注意点があります。
まず、トンネル周辺の道路は非常に狭く、特に夜間は視界が悪いため、慎重な運転が求められます。
また、地元住民の生活道路でもあるため、大声を出したり、長時間駐車したりして迷惑をかけないよう配慮しましょう。
心霊スポットとして注目されていますが、通常は人が少ない場所なので、訪問中のトラブル防止のために単独行動は避けた方が良いでしょう。
さらに、交通事故が多発するエリアであるため、歩行時も車両に注意が必要です。
最後に、心霊現象を目的とする場合でも、不法侵入やゴミの放置などを避け、法律やマナーを守ることが大切です。
まとめ
本記事では、大阪府の心霊スポット『滝畑第三トンネル』について解説してきました。
滝畑第三トンネルでは、過去に女性が埋められたと言われていますが、その根拠となる情報は見つけることができませんでした。
そのため、事件自体はただの噂話だと思われます。
しかし、トンネル付近には有名な心霊スポットが数多く集まっているため、この辺り一帯が霊が集まりやすい、曰く付きの土地だと考える人もいるようです。
今でも利用されているトンネルのため、事故が起こらないように注意が必要ですが、もし夜間に滝畑第三トンネルを通過する機会があれば、クラクションを鳴らしてみてはいかがでしょうか…。
もしかしたら本当に幽霊が出現して、この世のものとは思えない体験ができるかもしれません。