滋賀県の長浜市と米原市を結んでいた『旧観音坂トンネル』
ここは、今では閉鎖された廃トンネルです。しかし、かつては地元民の交通の要所として賑わっていました。
閉鎖されてしまった旧観音坂トンネルですが、週末の夜になると多くの人々が集まるのだそうです。
この古びた廃トンネルに一体何があるのでしょうか…。
本記事では、滋賀県の心霊スポット『旧観音坂トンネル』を紹介します。
滋賀県の心霊スポット『旧観音坂トンネル』とは
『旧観音坂トンネル(きゅうかんのんざかトンネル)』は、滋賀県米原市に存在する廃トンネルです。
滋賀県米原市と長浜市を結ぶ県道509号線の旧道に位置するトンネルで、1933年(昭和8年)に竣工し、全長は約321メートル、幅員5.7メートル、高さ3.9メートルで、設計は滋賀県土木課の技師であった村田鶴氏が手掛けました。
このトンネルは、開通当初から長浜市と米原市を結ぶ主要道路として利用されてきました。しかし、内部は狭く、乗用車同士の対向がやっとの状態です。
その結果、バスやダンプカーが来ると入口で待機する必要があるなど、交通の難所として知られていました。
また、歩道がなく自転車の学生にとって危険な場所だったそうです。2016年3月26日に新観音坂トンネルが開通し、旧トンネルはその役目を終えました。
新トンネルは旧トンネルに比べて2倍ほどの広さがあり、白いLEDライトで明るく照らされ、両車線に歩道も整備されています。
これにより、自転車通学の高校生も安心して通行できるようになりました。
現在、旧観音坂トンネルは、封鎖されて関係者以外立ち入り禁止となっています。トンネル内の環境を活かして洋酒を醸造する施設として利用されているようです。
滋賀の心霊スポットである旧観音坂トンネルに怪奇現象を期待して、訪問を検討する際は、管理者の許可を得た上で行動することをおすすめします。
『旧観音坂トンネル』で起こる心霊現象
トンネルの端に立つ女性の幽霊
夜間、旧観音坂トンネルを通行すると、壁際に長い髪を垂らした女性の幽霊が立っていると言われています。
この女性の幽霊は、白い服を着ていることが多く、暗いトンネル内でぼんやりと浮かび上がる姿が特徴的です。
目撃者が近づくと、幽霊の姿は突然消え、そこには誰もいないことが確認されます。
この現象により、驚いた運転手が恐怖心からハンドル操作を誤り、事故を起こすリスクも指摘されています。
バックミラーに映り込む幽霊の噂
旧観音坂トンネル内を走行中、車のバックミラーに後部座席に幽霊が映り込むという現象も起きるようです。
突然ミラーに映る女性の顔に驚いた運転手が車を止めると、幽霊は消えてしまうと言われています。
この幽霊は、後部座席が空いている状態の時に目撃されることが多いようです。
幽霊がバックミラーに現れることで運転中の集中力が乱れ、事故の原因になる可能性があるため、とても危険な現象だと言えるでしょう。
トンネル入り口で手招きをする女性の噂
トンネルの入り口付近で女性の幽霊がこちらに向かって手を振り、まるで誘うような仕草をしているという噂もあります。
女性の幽霊は、夜間に目撃されることが多いそうです。
幽霊が姿を現すと、異常の寒気や圧を感じるという話もあります。
女性の声やすすり泣きが聞こえる
旧観音坂トンネル内では、突然女性の声やすすり泣くような音が聞こえるという現象も起こるそうです。
声の主を探しても誰も見つからず、声がどこから発せられているのか全くわからない状況がほとんどだそうです。
一人だけではなく複数人の声のように聞こえることもあるそうです。その結果、パニックを引き起こす切っ掛けとなると言われています。
車のエンジン停止や電子機器の故障
トンネル内で車のエンジンが突然停止したり、カーナビやスマートフォンが誤作動を起こす現象も報告されています。
旧観音坂トンネルに入るまでは正常に動作していた機器が、急に動かなくなったり電源が落ちたりすることがあるといいます。
しかし、トンネルを出ると問題が解消されるのが特徴的です。
この現象が起きると、運転中に車が止まることもあるそうなので、非常に危険だと言えるでしょう。
異常な寒気や重苦しい雰囲気がある
旧観音坂トンネル内に入ると、まるで冷蔵庫の中にいるような異常な寒気を感じるという噂があります。
冬でもないのにこのような冷気を感じることから、何か超常的な力が働いているのではないかと言われています。
また、身体が圧迫されるような重苦しい雰囲気があるそうです。
その結果、長時間トンネル内に留まると体調に異常をきたすことがあるという噂もあります。
このような現象が起きるため、肝試しなどで訪問した人は、一刻も早くトンネルから出たいと感じると言われています。
ウワサされる心霊現象
- トンネルの端に立つ女性の幽霊が出現する。
- バックミラーに映り込む女性の幽霊が写り込む。
- トンネル入り口で手招きをする女性の幽霊が噂される。
- 女性の声やすすり泣きが聞こえる。
- 車のエンジン停止や電子機器の故障が発生する。
- 異常な寒気や重苦しい雰囲気がある。
『旧観音坂トンネル』の場所
住所 | 滋賀県米原市県道509号線 |
最寄り駅 | なし |
アクセス | 新観音坂トンネルへのアクセスは、JR長浜駅から車で約15分、またはJR近江長岡駅から車で約10分 |
備考 | 一番近い、近江長岡駅から歩いておよそ55分かかります。車での移動を推奨します |
私有地に無断で立ち入ると罪に問われます。絶対にやめましょう。
『旧観音坂トンネル』で過去に起きた事件・事故
急カーブによる交通事故の多発
旧観音坂トンネルを抜けた直後にある急カーブは、過去に多くの交通事故が起きた場所として知られています。
このカーブは角度が急なので、スピードを出しすぎた車が制御を失い、壁やガードレールに衝突する事故が頻発していたそうです。
さらに、夜間の視界の悪さと街灯が少ないことが、事故リスクを増大させていたと考えられます。
事故の遺体隠匿に関する噂
一部では、交通事故で命を落とした運転手や乗員の遺体が、トンネル周辺の森や池に隠されたと噂されています。
この隠匿された遺体が発見されず、供養が行われないままでいるため、霊が成仏できずにトンネル内外に現れると考えられています。
特に、トンネル内で目撃される幽霊は、これら隠匿された遺体の怨念によるものだと言われているようです。
これらの噂は、根拠のない情報のようです。
『旧観音坂トンネル』心霊スポット化の理由を考察
旧観音坂トンネルが心霊スポット化した理由は、トンネル特有の環境と過去に起きたとされる出来事の噂がもとになっていると考えられます。
トンネルが心霊スポットとなる背景には、暗く閉鎖的な空間がもたらす心理的な圧迫が要因のひとつに挙げられます。
薄暗く空気が淀みやすいトンネル内部では、視界がはっきりしないため、壁のキズや染みが人影に見えてしまうことがあります。
また、音が反響しやすく、自分の足音を他人のモノと勘違いしたり、風の音や滴る水音が奇怪な声や足音に聞こえることもあり得ます。
こうした環境要因に加え、「トンネル建造時に事故が起きた!」や「交通事故で死者が出た!」という噂が流れやすいことも問題です。
このように、トンネルには負のイメージが生まれやすい条件がそろっていると言えます。
さらに、トンネルは入り口と出口が繋がっていることから、あの世に繋がっていると言われることも珍しくありません。
こういった条件が揃うことで、旧観音坂トンネルも他のトンネルと同じように心霊スポット化していたと考えられます。
トンネルの多くが山をくり抜いて建造されていることも、異質な印象を与える要因になっているのでしょう。
『旧観音坂トンネル』訪問時の注意点
現在、滋賀の心霊スポット、旧観音坂トンネルは閉鎖されており、洋酒の醸造所として利用されています。
施設管理者がいる以上、無断での侵入は法律に抵触します。無許可での訪問は控えるべきでしょう。
また、心霊スポットとしての噂がある場所への訪問は、心霊的な要因以外にも多くの危険があります。
このため、十分に情報を集めて準備を整える必要があると言えます。
特に、精神的に脆い方や周囲の雰囲気に影響を受けやすい人は、危険です。
思わぬトラブルや怪我を予防するために、訪問を避けることを推奨します。
まとめ
本記事では、滋賀に存在する心霊スポット『旧観音坂トンネル』を紹介しました。
『旧観音坂トンネル』は昭和初期に建設されたこともあり、決して余裕のある造りとは言えません。
道幅は狭く、トンネルを抜けると急カーブやきつい勾配の坂が待ち構えていました。
上記のようにトンネル周辺は悪路でしたが、地元民の重要な移動ルートだったため、交通量は非常に多く、事故も多発していたそうです。
また、トンネル近くの貯水池では自殺者の遺体が発見されたという噂もあります。
こういった自殺や多発する交通事故が恐怖の対象となり、『旧観音坂トンネル』を心霊スポットたらしめていると考えられます。
『旧観音坂トンネル』は現在ではお酒の醸造に利用されていて、関係者以外は立ち入ることができません。
立ち入れないにもかかわらず、心霊スポットとして知名度が高いのは『旧観音坂トンネル』に人を惹きつける魅力があるからなのでしょう。
本記事がオカルト好きな方の興味を刺激できたなら幸いです。