松尾芭蕉も越えた⁉奥の細道に登場する峠を貫く隧道!
山形県の最上郡最上町には、有名なトンネルがあります。
実際にはトンネルそのものよりも、トンネルの上を通る峠である『山刀伐峠』が有名といっても差し支えないかもしれません。
『山刀伐峠』は、険しい道と危険な賊が出現したらしく、かの松尾芭蕉が屈強な護衛を付けて越えたと言われる峠です。
奥の細道にも登場するほど危険な『山刀伐峠』は、どのような経緯で心霊スポットと呼ばれるようになったのしょうか?
本記事では、『山刀伐峠』と『山刀伐トンネル』で起きたとされる事件や事故、心霊現象を紹介しています。
ぜひ最後まで、読み進めて『山刀伐トンネル』の闇に触れてみて下さい。
山形の心霊スポット『山刀伐トンネル』とは

『山刀伐トンネル(なたぎりとんねる)』は、山形県最上郡最上町に存在するトンネルです。
1976年に竣工した総延長延長538mのトンネルです。
山刀伐トンネルは、山刀伐峠の一部を貫くように通っており、山形県尾花沢市と最上町を結んでいます。
山刀伐峠は江戸時代に俳人の『松尾芭蕉』が、封人の家から尾花沢宿に向かうために通った『おくのほそ道』最大の難所であることでも知られています。
名前の由来は、峠の形状が山仕事や狩りの際にかぶる『なたぎり』に似ていることから来ているといわれています。
かの松尾芭蕉も、山刀伐峠を越える際には、屈強な男達を護衛に就けていたそうです。
それでも、「奥の細道」には『高山森々として、一鳥声きかず、木の下闇、茂りあひて、夜行くがごとし』と残されていて、想像以上に厳しい峠であったことが偲ばれます。
『山刀伐トンネル』で起こる心霊現象

山刀伐トンネルでは、山刀伐峠で命を落した人の幽霊があらわれるらしく、多くの心霊現象が起きると噂されています。
山賊と被害者の幽霊が出現する
山刀伐トンネルでは、過去に山刀伐峠に住みついていたとされる『山賊』のような姿をした幽霊が出現すると言われています。
男達の幽霊は、険しい表情で鋭い刃物を持っているのだそうです。
また、かつて山賊に襲われて命を落した旅人の幽霊も現れると言われています。

時代が変わっても、旅人の幽霊は山賊に襲われているのでしょうか・・・。
自殺者の幽霊が彷徨ってる
山刀伐峠周辺では、過去に自殺した人がいるらしく、自殺者の幽霊がトンネル内にも姿を現すと言われています。
多くの場合、自殺者の幽霊はトンネル内も彷徨っているだけなのですが、首つり自殺をした結果、首がちぎれてしまった老人の幽霊は、無くした頭部を探し続けているのだとか・・・。

頭を失くしたのは峠、探しているのはトンネル、しかも頭がないので目が見えない・・・永遠に見つからないのでは?
電話ボックスに女性の幽霊が!
山刀伐トンネルの近くにある電話ボックスでは、女性の幽霊が目撃されているそうです。
『電話ボックスの中に入って受話器を取ると、女性が近づいてきて電話ボックスに手形を付けていく』と言われ恐れられています。
ウワサされる心霊現象
- 賊に襲われて命を落とした人の幽霊が出現する。
- 刃物を持った男の幽霊が目撃されている。
- 自殺した人の幽霊が現れる。
- 首から上の無い老人の幽霊が頭を探している。
- トンネル近くの電話ボックスでは、女性の幽霊が目撃されている。

心霊現象の多さは、過去の山刀伐峠の厳しさを象徴しているのでしょうか?
『山刀伐トンネル』の場所
住所 | 〒999-6107 山形県最上郡最上町 |
最寄り駅 | なし |
アクセス | 県道28号線を車で移動 |
備考 | 一番近い駅は、赤倉温泉駅ですが山刀伐トンネルまで7.5㎞あり徒歩での移動は困難です |
『山刀伐トンネル』で過去に起きた事件・事故
山刀伐トンネルが開通する以前は、最上郡最上町と尾花沢市を結ぶ山刀伐峠が移動手段として利用されていました。
険しい道と山賊の襲来によって、山刀伐峠では多くの人が命を落としたと伝えられています。
山刀伐峠
山刀伐峠の道は険しく、松尾芭蕉が伝え残すほど過酷で厳しい道程だったと言われています。
このため、旅人が峠で命を落すこともあったのだとか!さらに峠には山賊が住み着いて、度々姿を現しては、旅人を襲い命を奪っていたそうです。
このように、元々危険な道に山賊が出現することで、多くの人が山刀伐峠で命を落したと言われています。

松尾芭蕉が護衛を付けるほどなので、よほど危険があったのでしょう。
自殺者が発生!
山刀伐峠の山中では過去に、自殺した人がいると言われています。
なかでも、首吊りをした老人の話が有名なようです。
ただし、こちらの話は根拠となる情報を見つけることが出来ませんでした。
そのため、噂の真偽は不明です。
『山刀伐トンネル』心霊スポット化の理由を考察

山刀伐トンネルが心霊スポットになったのは、過去に山刀伐峠で命を落している人がいたことが原因だと考えられます。
山刀伐トンネルは、山刀伐の下を通っているので過去の話や言い伝えを知っている人の間で、怪談話が広がっていったのでしょう。
また、山刀伐トンネルが心霊スポットとして有名になったのは、2022年7月11日放送の『口を揃えた怖い話』で取り上げられた事が理由だと思われます。
番組内では、詳しい場所は伏せられていたようですが、グーグルマップ(ストリートビュー)に表示される電話ボックスに、女性の顔が写り込んでいたことで話題になったそうです。
管理人も実際に写真を確認しました。確かに女性の顔に見えるものが写り込んでいましたが、シミュラクラ現象だと思われます。
こういった経緯があり、『山刀伐トンネル』は心霊スポットとして有名になっていったのでしょう。

シミュラクラ現象は、目や口となる逆三角形の3点を見つけ、その部分に注目すると顔に見える現象です。
『山刀伐トンネル』訪問時の注意点
山刀伐トンネルは、日常的に利用されているトンネルです。
肝試し目的で訪問して、トンネル内で車を停車したりすると事故の原因になります。
他のトンネル利用者の絵曰くになる行動は避けましょう。

あと、最寄駅から7.5㎞もあるので、駅から歩いての移動は困難だと思われます。
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注意!再生すると音が出ます。
まとめ
本記事では、『山刀伐峠』と『山刀伐トンネル』が心霊スポットと呼ばれるようになった原因を調査し、考察して来ました。
山刀伐峠が非常に危険で険しい道であったことから、多くの人が命を落とし、その結果『山刀伐峠』と『山刀伐トンネル』は、心霊スポットと呼ばれるようになったと考えられます。
山刀伐峠は現在では整備され、トレッキングを楽しむ人も増えているそうです。
山形県を訪れた際は、山刀伐峠とトンネルを訪問し『松尾芭蕉』の旅に思いを馳せてみてはいかがでしょう。
もしかしたら、思いもかけず幽霊に出会い恐ろしい体験をすることになるかもしれません!
ただし、同地は熊の目撃報告も多数あるようなので、幽霊よりも熊の方が危険かもしれませんが…。

熊に遭遇しないように要注意ですね…。