青森県弘前市に存在する廃墟『スペース21』。
驚くほど多くの幽霊が彷徨っており、ぞっとするような心霊現象が多発すると言われています。
地元民ですら恐れるこの廃墟には、どのような由来があるのでしょうか?
本記事では、青森県の廃墟『スペース21』で起きると言われる心霊現象や、過去に発生した事故について詳しく紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
青森県の心霊スポット『スペース21』とは
『スペース21(すぺーすにじゅういち)』は、青森県弘前市に存在する廃墟です。
岩木山麓に建設された多目的リゾート施設として、観光客をターゲットにした宿泊型温泉施設でした。
施設は4階建ての本館と3階建ての別館から成り、広大な敷地内に配置されています。
本館には温泉大浴場や客室のほか、大広間があり、大広間では演歌や歌謡ショーが定期的に開催され、地元住民や観光客に娯楽の場を提供していました。
別館は宿泊客の増加を見越して建設されたと言われ、宴会やプライベートイベントに対応可能な設備があったとの情報もあります。
しかし、具体的な役割や構造については、明確な記録が残されていません。
設計上の特徴として、岩木山を背景にした眺望の良さが際立っており、自然と調和した造りが魅力の一つだったと考えられます。
また、リゾート施設としての利便性を重視し、当時の観光ブームに乗じて建設されたと考えられます。
しかし、バブル崩壊後の経済状況や観光需要の低下が経営不振に直結し、1990年代後半に閉業。
その後、医療法人が買い取り医療施設として利用された時期もありましたが、長続きせず、最終的には廃墟化しました。
現在、施設の老朽化が進み、詳細な構造や内部の状態について正確に把握するのは困難な状況です。
『スペース21』で起こる心霊現象
スペース21では、本館と別館で多くの心霊現象が発生すると言われています。
肝試しで廃墟に侵入した多くの人が恐怖体験をした後、「スペース21には二度と近寄りたくない」と話しているそうです。
幽霊の目撃情報がある
スペースでは、幽霊の目撃情報が複数あるようです。
特に多く目撃されるのが本館2階の浴室と別館一番奥の部屋だそうです。
本館2階の浴室での目撃談
本館2階の浴室では、幽霊が頻繁に目撃されると言われています。
目撃される幽霊は、作業中に亡くなったとされる作業員で、それ以外にも不思議な現象が報告されているそうです。
- 作業中に亡くなった作業員の幽霊が!
浴室内では、作業中に亡くなった作業員の幽霊が目撃されています。この作業員の幽霊は、特定の場所に留まり、宙を見つめていることが多いそうです。
- 異常な冷気の発生
浴室に幽霊が現れない場合でも、異常な冷気が発生することがあるそうです。この冷気は、季節や天候に関係なく、冷たい風が吹き込むように感じられると言われています。
- 不明な物音
浴室内では、水の流れる音や誰かが歩いているような音が聞こえることがあるそうです。そして、浴室内を確認しても、水も流れておらず、誰もいないそうです。
別館の一番奥の部屋での不気味な現象
別館では、建物の一番奥の部屋で心霊現象が起きるそうです。
この場所は、肝試しを体験した人の間で、特に恐れられている場所のようです。
- 物音や足音が聞こえる
誰もいないはずの部屋から、家具が動く音や足音が聞こえるとされています。謎の物音は、深夜になると頻繁に聞こえるそうです。
- 自殺したオーナーの霊が出現する
別館の奥の部屋は、かつて経営者が自殺したとされる場所と言われており、オーナーの幽霊が現れるという噂があります。この霊は多くの場合、人影のような形で現れ、時折低い声で何かをつぶやくことがあるそうです。
- 原因の分からない圧を感じる
別館の奥の部屋に近づくと、空気が重くなるような感覚を感じると言われています。この感覚は、霊感の強い人ほど感じやすいと言われています。
心霊写真が撮影される
スペース21を訪問して施設の玄関を撮影すると、背の高い女性の姿が写真に写り込んだり、窓に人影が映ったりすることがあるそうです。
撮影された心霊写真はネット上で広く拡散され、スペース21の不気味さを強調する要因となっています。
ウワサされる心霊現象
- 作業員の幽霊が目撃される。
- オーナーの幽霊が目撃される。
- 謎の物音や声が聞こえてくる。
- 心霊写真が撮影される。
- 原因不明の圧や冷気を感じる。
『スペース21』の場所
住所 | 〒036-1343 青森県弘前市百沢 |
最寄り駅 | なし |
アクセス | 県道30号線(岩木山環状線)を通り、岩木山の登山口方面へ |
備考 | 岩木山の麓に位置する廃墟なので、最寄り駅やバス停といった公共交通が存在しない |
私有地に無断で立ち入ると罪に問われます。絶対にやめましょう。
『スペース21』で過去に起きた事件・事故
ススペース21に関連して、いくつかの事件や事故の噂が語られています。
有名な噂は、オーナーの自殺です。経営不振に陥ったオーナーが施設内で命を絶ったとされ、その場所は別館の一番奥の部屋だと噂されています。
オーナーの無念が霊として現れるという話や、「不気味な気配を感じる」「低い声を聞いた」といった体験談が多数寄せられています。
また、建設時の事故もスペース21の恐ろしいイメージに影響を与えています。
施設の建設中に作業員が転落事故で亡くなったとされ、その事故が起きた浴室周辺では、異常な音や気配を感じることがあると言われています。
ただし、この事故についての具体的な記録は確認されておらず、真偽は不明です。
さらに、施設が廃墟化した後に起きた解体工事中のトラブルも報告されています。
解体作業中に機械が頻繁に故障したり、作業員が体調を崩したりすることが続いたため、工事が中断されたそうです。
一部の作業員が「何かに見られているような感覚」を訴えたというエピソードもあります。
これらの噂の多くは詳細な記録や証拠が残っていないため、都市伝説的な要素が強いですが、スペース21の不気味さを強調する要因となっています。
スペース21の事件・事故の噂
- オーナーの自殺。
- 建設時の事故。
- 解体工事中のトラブル。
いずれも根拠となる情報ソースは、見つかりませんでした。
『スペース21』心霊スポット化の理由を考察
スペース21が心霊スポットとなった主な要因は、廃墟が持つ不気味な雰囲気と、過去に起きたとされる悲劇的な出来事の噂でしょう。
特に、経営不振によるオーナーの自殺や、建設中に起きたとされる作業員の事故死などは、真偽にかかわらず人命に関わる悲劇的な内容のため、聞いた人に強いインパクトを与えます。
いかにも怨念が残されていそうな事故であることから、心霊話の元になったと考えられるのです。
また、老朽化や自然の侵食により荒廃した建物の様子は非常に特徴的で、恐怖感を増幅させます。
特に夜間に訪問すると、小さな明かりで建物の中を見ることになるため、シミュラクラ効果や錯覚が起こりやすくなることも心霊現象の一因と考えられます。
このような要因が絡み合い、スペース21は心霊スポットとして広く知られるようになったのでしょう。
『スペース21』訪問時の注意点
スペース21は、心霊現象が起きるかどうかは別として、非常に危険な廃墟です。
老朽化が進んでいるので、うかつに踏み入ると、床が抜けたり天井が落ちてきたりして、けがをする危険が大きいです。
また、施設までの道路も整備されていないため、転倒やすり傷を負うリスクもあります。絶対に近づかないようにしましょう。
さらに、廃墟とはいえ施設を管理している方がいるため、不法侵入をすれば罪に問われる可能性があります!
どうしても訪問したい場合は、事前に手続きを行い、管理者に許可をもらって明るいうちに訪れるようにしてください。
体験談・噂話
ある青年の話
もう何年も前の話になります。
当時、車の免許をとったばかりの友人と、夜な夜な肝試しと称して心霊スポットを巡っていました。
『スペース21』には、そんな流れで肝試しにいったんです。メンバーはA、B、C、私の4人…。
地元でも有名な心霊スポットだったので、みんな噂は知っていて、男ばかりの車内は「幽霊、出るかな?」といった話で盛り上がっていました。
しかし、大声で騒ぐ私たちと視線を合わせないようにBだけはうつむいて黙り込んでいたのです。
そんなBの姿を見て、Aは「B、ビビってんの?」などと軽くバカにしながら運転を続けます。
いざ『スペース21』に着くと、Bが車から降りてきません。私たちが何を言っても「絶対に行かない」と言って騒ぎます。
仕方がないので、私たちは、Bを車に残して施設内に踏み入ることにしました。
建物のなかは、カビ臭く素男氏気持ちが悪くなったのを覚えています。しばらく全員で建物を見て歩いたのですが、幽霊どころかホームレスも出てきません。
危険と言われている『2階の浴室』と『別館の一番奥の部屋』も確認しましたが、当然成果はなし!
「やっぱり幽霊なんか出てこないかぁ」と言葉を交わしながら、客室に入り窓を覗くと自分達が乗って来た車が目に入ります。
何気なく車を見つめていると、Bがこちらに向かって手を振って来るのが見えました。
私たちは手を振り返し、「Bも待ちくたびれてるだろうから帰るか」と誰ともなく口にして建物から出ることに・・・。
車に戻るとBがすごい剣幕で「遅いッ!!」「早く車出せ!帰るぞ!」と喚き散らします。
私たちは、あっけにとられましたが、Bの勢いがあまりに凄いので、言われるままに帰宅することにしました。
スペース21から離れると、Bは落ち着きを取り戻して話し始めたのです。
私たちが窓から手を振っていたその時、Bは手を振っていたのではなく大声で叫びながらこちらを手招きしていたとのことでした。
理由を聞くと、『窓から覗く私たちの後ろに、数えきれないほど大量の人影が張り付いていた』そうです。
そう、幽霊はいたのです!私たちには見えなかっただけで・・・。
その話を聞いて背筋が凍り付きそうになったのは言うまでもありません。
そして、その後私たちは肝試しや心霊スポット巡りをやめました。
まとめ
本記事では、青森県の心霊スポット『スペース21』を紹介しました。
この施設は、建設時から謎の事故が起きていたと言われており、かなりいわくつきの建造物だと言われています。
開業後、しばらくは安定した経営ができていたようですが、最終的には経営不振に陥り、オーナーが自殺に追い込まれたそうです。
廃業後も、施設の解体作業中に作業員がトラブルを起こし、けが人や死亡者が発生したという噂があります。
これらの噂には根拠が少なく、話の真偽は不明ですが、施設の廃墟の雰囲気と多くの噂話が重なり、『スペース21』は心霊スポットとして知られるようになったのでしょう。
現在でも廃墟は残されているようですが、ボロボロに朽ち果てている状態のため、内部に入るのは非常に危険です。
また、施設までの道路も整備されていないため、遊び半分で近づくのはやめておくのが良いでしょう。