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響き渡る女性の笑い声⁉静岡県の心霊スポット『宇津ノ谷トンネル』

静岡県には宇津ノ谷トンネルという有名なトンネルがあります。

このトンネルは、現役を引退していますが文化的な価値があるため観光地として利用され、多くの人が訪れています。

そんな宇津ノ谷トンネルには、心霊現象が起きると言われていて、心霊スポットとしても有名です。

宇津ノ谷トンネルでは、過去にどのような出来事があり心霊スポットになったのでしょうか。

本記事では『宇津ノ谷トンネル』で起きると言われる心霊現象や過去に起きた事件・事故を紹介してきます。

静岡県『宇津ノ谷トンネル』

『宇津ノ谷トンネル』とは

『宇津ノ谷トンネル(うつのやとんねる)』は、静岡県藤枝市に存在するトンネルです。

静岡市と藤枝市岡部町を結ぶトンネルで、正式名称は『宇津ノ谷隧道』と呼びます。

トンネルが通る『宇津ノ谷峠』は、平安時代以降、古代東海道の一部として利用されてきた歴史があります。

特に江戸時代には、宇津ノ谷峠周辺には宿場町が設けられ、多くの旅人や商人に利用されていたそうです。

近代に入ると宇津ノ谷峠を越える交通の需要が高まったため、当時の安倍郡弥勒村の村長『宮崎総五』ら地元の有力者によってトンネル掘削が提案されて、実現することになりました。​

延べ15万人上の作業員が動員されて作られた、全長203メートル、煉瓦造りのトンネルで、日本初の有料トンネルであることで知られています。

初代のトンネルが明治29年に失火により崩落し、閉鎖した過去がありますがその後、約8年の歳月をかけて復旧工事が行われ、2代目のトンネルは明治37年に開通しています。

2代目のトンネルは、崩落してしまった初代の残された一部を利用する形で修復・改築されていて、これが現存する最古の宇津ノ谷隧道で『明治隧道』の通称で親しまれています。

明治トンネル、大正トンネル、昭和トンネル、平成トンネルと呼ばれる4つのトンネルがあります。

『宇津ノ谷トンネル』の場所

〒421-1121 静岡県藤枝市岡部町岡部

『宇津ノ谷トンネル』で過去に起きた事件・事故

宇津ノ谷トンネルは、明治29年に失火により崩落しています。この崩落の際に生き埋めになった作業員がいるとのことです。

また、手掘りでつくられたトンネルであり、作業員は15万人以上にのぼったそうなので、掘削作業中に亡くなった作業員がいても不思議でなないでしょう。

ただし、作業中の事故により無くなった作業員がいるなら、慰霊碑のひとつもあるはずですが、そういったものは『宇津ノ谷トンネル』付近にはないようなので、あくまでも噂の範疇でしかない話のようです。

さらに、トンネル開通後にも生命にかかわるような事件や事故も起きていないとされています。

しかし、宇津ノ谷トンネルが通る『宇津ノ谷峠』は少し事情が異なります。トンネルが開通する以前に利用されていましたが、過酷な峠だったらしく多くの旅人や商人が犠牲になったと言われています。

しかも、『宇津ノ谷峠』には『食人鬼』の伝承が残されていて、過去に何らかの悲劇が起きたことを連想させるには十分と言えるでしょう。

『宇津ノ谷トンネル』で起こる心霊現象

宇津ノ谷トンネル(明治トンネル)では、トンネル内で人の話す声や女性の笑い声が聞こえてくるといった噂や火の玉が目撃される、自分たち以外の人間の気配を感じるなどの心霊現象が起きると言われています。

トンネル内には淀んだ空気がたまりやすく、そういった場所には不浄なものが集まると言われているので、目には見えない何者かが潜んでいるのかも知れません。

トンネルはあの世とこの世を繋いでいるとも言われるので、幽霊がこちらの世界に来ているのかも・・・。

ウワサされる心霊現象

  • トンネル内で話し声や女性の声が聞こえてくる。
  • 火の玉が出現する。
  • トンネル内に入ると自分たち以外の何者かの気配を感じる。

『宇津ノ谷トンネル』心霊スポット化の理由を考察

宇津ノ谷トンネルのなかで心霊スポットと呼ばれているのは、『明治トンネル』と呼ばれる古いトンネルです。

このトンネルは、初代のトンネルが火災によって崩落した後に改修されたトンネルで、見た目にもかなり古いトンネルと言えます。

事実関係は不明ですが、『初代のトンネルを手作業で掘り進めていた際に犠牲になった作業員がいる』といった噂や『火災による崩落時に生き埋めになった作業員がいる』などのウワサがあることから、古びたトンネルの雰囲気とそれらの噂が合わさる事で、『宇津ノ谷トンネル』は心霊スポットと呼ばれるようになったと考えられます。

また、トンネル自体で事故や事件が起きていなくても、トンネルの上に存在する『宇津ノ谷峠』は、食人鬼の伝承が残されている程度には曰くがあり、過去には宇津ノ谷峠を通る旅人や商人が命を落としたという話もある場所です。

『宇津ノ谷トンネル』の心霊現象は、単体で考えるのではなく、『宇津ノ谷峠』の曰くと一緒に考えた方が良いのかも知れません。

宇津ノ谷トンネル内は、薄暗くて雰囲気抜群です。

『宇津ノ谷トンネル』訪問時の注意点

宇津ノ谷トンネルは、トンネル内もトンネルに至る道も狭く細い道が続きます。

現地に向かう際は、徒歩か少し離れた場所に車を駐車することをお勧めします。

トンネルに入ると内部はカンテラの明かりしかなく、思っているよりも暗い場合があるうえカンテラが切れてしまって、真っ暗なこともあるようです。

懐中電灯やヘッドライトなどの明かりを準備してくことで、足元をしっかりと確認しながら進むことが出来ます。

トンネル内は湿気が多く、足元が濡れていることも珍しくありません。滑って転倒しないように注意してください。

宇津ノ谷トンネルは、歴史的重要性のあるトンネルです。その歴史だけでなく、独特な構造や煉瓦が積まれた内部は美しく価値の高いものとなります。

いたずらで落書きをしたり、破壊するようなことはせずに、文化財としてのトンネルを楽しんでみて下さい。

夏場は虫がたくさんいるようなので、苦手な方は虫よけを用意しておいた方が良いかもしれません。

体験談・噂話


走り屋だった青年の話

私は、若いころ俗にいう『走り屋』でした、

特に峠での走りを専門とした走り屋で、毎週土曜日には県境にある『宇津ノ谷峠』に通い車を走らせていました。

この峠は、昼間は観光客でごった返しているのですが、夜になると走り屋が集まる人気のポイントでした。

いつもなら走り屋が勢い良く車を走らせているのですが、その日は少し様子が違ったんです。

なんでも峠では警察の巡回が行われているらしく、とても走ることはできない・・・。

そこで、知り合い数人で話合った結果、近くの心霊スポットに肝試しに行くことになりました。

そのトンネルは、『宇津ノ谷トンネル』

噂では、女性の声が聞こえたり火の玉が出現するらしい!

トンネル内はとても狭く、車一台がやっと通れる程度の幅しかないので、ひとりずつ車を走らせてトンネルを抜けたらハザードランプを点灯し、『ハザードランプが確認できたら次の車がトンネルに走っていく』ということになりました。

「俺が最初に行く!」とA先輩が啖呵を切り車に乗り込んでいき、アクセルを踏み込む。

しばらくすると、トンネルの向こうでライトが点滅するのが見える。A先輩が走り終えたようだ。

それを見て、B先輩C先輩と同じように車を走らせる。

特に心霊現象が起こるでもなく何事もないようにD先輩の番がやってきた。D先輩のあとは私が走ってこのイベントは終了になる。

最後に走るのは良いけども、ただ待っているだけの時間はやたらに長く感じてしまい私はいい加減、飽き飽きしていたんです。

でもD先輩が走り終えれば、次が私の順番なので心を落ち着けて待つことにしました。

・・・しかし、いつまでたってもD先輩の車のハザードランプが光りません。

誰かといる時には気にならなかったが、ひとりになると辺りの静かさと暗さが急に気になり始める。

ハザードランプはまだつかない。

ふと時計を見ると、時間は深夜の1時50分・・・D先輩が出てから既に20分ほどが経過していた。

トンネルは入り口から出口が見える程の長さしかないので、そんなに時間が掛かるわけがない。「何らかのトラブルでD先輩のハザードランプが点灯しないのかも知れない」と考えた私は、車に乗り込み走りはじめました。

トンネルを抜けると先に走り終えたA~C先輩が集まってきて「遅いぞ!」「あんまり待たせるなよ!」と口々に詰め寄って来る。

そのなかにD先輩の姿はない。

「あれ?D先輩は?」と私が聞くと「まだ来ていない」という返事が返って来たんです。

そんなはずはありません。D先輩は私より先に出たんです。先輩たちにそれを伝えると、信じられないといった顔でこちらを見ます。

全員でトンネルを覗き込みますが、当然誰もおらず生温い風が吹き抜けていくばかりでした。

その日以来、D先輩の姿を見た人はいません。

D先輩は一体どこに行ってしまったのでしょう?

もし私が先に走っていたら・・・私はどうなっていたのでしょう?

考えると今でも背筋に寒いものが走るのです。

肝試しをした青年の話

ある夜のことです。私は友人A、Bと3人で『宇津ノ谷トンネル』に肝試しに行きました。

その頃の私たちは、週末になると心霊スポット巡りをするのがブームで、件のトンネルもその流れで訪問する事になったのです。

暗く、細い道を歩いて行くと、『宇津ノ谷トンネル』が見えてきました。

トンネルのなかはカンテラで照らされているだけで、とても薄暗く恐怖心を煽ります。

3人でトンネルに入り、歩いていると風の音が聞こえてきます。

Aが「雰囲気はあるけど、それほど怖くはないかな」なんて軽口を叩いて、Bと私が相槌を打とうとしたその時です!

「キャハハハハ」風の音に混じって女の人の笑い声がトンネル内に響き渡ったんです!!!

私たちは、その場で凍り付きました。嫌な汗が噴き出るのに耐えて周りを見渡しますが、当然私たち以外の人間は居ません。

「逃げるぞ!」誰ともなく叫び、私たちは、はじかれるように来た道を走って戻りました。

トンネルを出て息を整える私たち・・・。

ひと言も交わすことなく、そそくさとトンネルを離れました。

私が実際に体験した心霊現象は、それが最初で最後です。

気軽に心霊スポットに近づくべきではないのかもしれませんね。

まとめ

本記事では、静岡県の心霊スポット『宇津ノ谷トンネル』を紹介しました。

このトンネルは、文化財としての価値を持つ貴重なトンネルでありながら、心霊スポットとしても知られています。

手掘りで作られた『宇津ノ谷トンネル』は過去に崩落たことがあり、その際に作業員が生き埋めにされて犠牲になったと噂されています。

また、トンネル建造時にも作業員が犠牲になったという話もあるようです。

こういった噂話とトンネルが持つ雰囲気が合わさる事で、『宇津ノ谷トンネル』は心霊スポットとして広まっていったと考えられます。

心霊現象が起きるか否かはともかく、トンネル自体は文化財として非常に見ごたえがあるため、日中に訪問して普通に観光することをお勧めします。

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