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石を持ち帰ると女神ペレに呪われる!ハワイ島の呪いの都市伝説

古くから石には、特別な力があると言われてきました。

誕生石星座石に代表されるように良い影響もあれば、怪談話や都市伝説に聞かれるような不吉な力を持つ場合もあるようです。

ハワイには火山岩にまつわる呪いの話があり、世界的に有名な都市伝説として知られています。

本記事では、ハワイで語られる都市伝説『ハワイ島の石を持ち帰ると女神ペレに呪われる』についての情報を紹介していきます。

ハワイ島の火山岩とは

ハワイ島の火山岩は、マグマ由来の岩石の中でも、特に火口近くで急激に冷えて固まったものを指します。

この急激な冷却過程が、火山岩独特の斑状組織を形成。

斑状組織とは、マグマが冷える際に形成される粗粒の結晶(斑晶)と、細粒の鉱物やガラス質からなる石基(マグマが急冷された部分)が混在する組織です。

この斑晶は、噴火前にマグマだまり内で結晶化されたもので、石基は火山噴出時に急冷されて形成されます。

火山岩の主な種類には、玄武岩、安山岩、流紋岩などがありこれらの岩石は、冷却速度やマグマの組成により異なる特徴を持ちます。

例えば、玄武岩は塩基性岩に分類され、安山岩は中性岩、流紋岩は酸性岩とされています。

火山岩とは対照的に、深成岩はマグマが地下深くでゆっくりと冷えて固まってできる岩石で、等粒状組織を持つのが特徴です。

等粒状組織は、同じくらいの大きさの鉱物の粒が集まって形成されたもので、火山岩の斑状組織とは異なります。

深成岩の例には、花崗岩、閃緑岩、斑れい岩などがあり、これらは鉱物の大きさが均等に分布しています。

火山岩は、その形成過程や含まれる鉱物によって、地質学的にも、産業的にも大きな関心の対象となっているのです。

例えば、火山岩は「岩石蓄電」という発電方法に利用されることがあります。

これは、余剰電力を使って火山岩を加熱し、必要な時にその熱を取り出して発電する技術です​。

ペレの伝説

ペレは、ハワイ神話の中でも特に有名な火と火山の女神です。

彼女の物語は、ハワイ文化において強力な存在感を持ち、多くの伝説や教訓に影響を与えています。

ペレはカヒキ生まれとされ、故郷を追われた後、ハワイ諸島を巡り最終的にハワイ島キラウエア火山に落ち着きました。

彼女の住まう場所として知られるハレマウマウ火口は、ハワイ島のキラウエア火山にあり、ペレの永遠の炎が燃え続ける場所とされています。

ペレの伝説の中でも特に有名なのが、オヒアレフアの物語です。

これは、ペレがオヒアに恋をし、その愛を拒否された後にオヒアと彼の恋人レフアを呪い、彼らを植物に変えたという話です。

オヒアは木、レフアはその木に咲く赤い花とされ、この二つはハワイ固有の植物であり、ハワイ文化における愛と献身の象徴です。

また、ペレに関連する伝説には、溶岩を持ち帰ることによる呪いの話もあります。

溶岩はペレの神体とされ、自然への敬意を欠いた行為として、持ち帰った人に不幸が訪れると言われています。

実際に溶岩を持ち帰り、その後悪運に見舞われたとして、世界中からハワイ国立公園宛てに溶岩が送り返されるケースがあるといいます​。

ペレの伝説は、ハワイの人々にとって自然の力を尊重し、その美しさを守ることの重要性を教えています。

ペレは自然現象と深いつながりを持ち、ハワイ文化の中で神聖な存在として畏怖され、愛され続けています。

呪いにまつわる報告

火山岩を持ち帰った人々からの体験談には、ペレの呪いに関する信じがたい話が数多く存在します。

キラウエア火山の石の話です。真っ黒な溶岩が、あちらこちらにあるハワイ島。ボルケーノ国立公園には、火山活動で噴き上げられた、黒い溶岩がゴロゴロしています。

その溶岩のかけらを「ハワイ島に行った記念に」などと持ち帰ると、ペレの怒りに触れて不吉なことがおきるそう・・・。

というのも、ハワイ島の火山は全て、ペレのものだからです。ハワイ島の石を持ち帰るのは、ペレのものを無断で盗んだことになり、彼女の怒りが凶事を呼ぶと言われています。

例えば、ある人はハワイ島から溶岩石を持ち帰った後、家族が病気に罹患したり交通事故に遭ったうえ、自らは仕事を失ったそうです。

あまりの出来事に、石を国立公園に郵送で返送しなければならないほど、様々な不運に見舞われたと報告しています。

このような話は、多数起きているようで、毎月100近い石が、不幸な体験をした人々からハワイの国立公園宛てに送り返されるそうです。

これらの石には菌が付着している可能性があり、自然に返す前に1ヶ月間冷凍保存して菌を死滅させる必要があるとされています​ ​。

また、ハワイの国立公園で働くある職員は、「ペレの呪い」が実際に存在し、月に約100パッケージの石が返送されてくると述べています。

これらの石は、ペットの死、ビジネスの失敗、関係の破綻など、通常よりも多くの不運を報告している人々から来ています。

公園は、石の持ち去りを防ぐために定期的に公共サービスアナウンスを発信しており、返された石は侵入生物を殺すために30日間冷凍された後、自然に戻されます​。

これらの体験談は、ペレの呪いの伝説が現代においてもなお生き続けていることを示しています。

ハワイの文化や伝統を尊重し、自然との共生を重んじるローカルの生活態度からも、自然現象や神話的要素が深く尊敬され、畏怖されていることが伺えます。

ペレの呪いに関するこれらの話は、ハワイを訪れる人々にとって、自然への敬意を示す重要な教訓となっています。

呪いの考察

実は、『ペレの呪い』は、20世紀の半ば頃から広がり始めた話だと言われています。

ペレの呪いを言い始めたのは、『観光客が溶岩を持ち帰る事に困った人』『石や溶岩をバスに持ち込んでくる観光客に迷惑したバスの運転手』だと言われているようです。

一説では、帰りのバスでしつこく説明されるのは、『溶岩を持ち帰った人が、帰宅後に溶岩を返却するために再度ハワイを訪れることを期待している』ためであると言われています。

実際に、本当に呪いが存在し溶岩を持ち帰ることで不幸が起こるのであれば、もっと大々的にアピールされているでしょうし、出国の際にも厳しくチェックされることでしょう。

こういったことからも、呪いの話は『ハワイ島から溶岩を持ち去ることを予防する目的』と『再度ハワイを訪問してもらうため』につくられた噂だと考えられます。

多くのひとは、トラブルが起きた時に原因を探したがるものです。

それは、過去の行いであったり、手元にある曰く付きの物品であったり様々ですが、もし溶岩を持ち帰った人の身に不幸が起こったとすれば・・・

まっ先に『ペレの呪い』に思い至ることでしょう。その結果、として溶岩の返却が膨大な数にのぼっているのではないでしょうか。

米国では国立公園内の鉱物の採集を禁止しているので、溶岩の持ち帰りはモラルの面からも推奨されない行為と言えます。

また、思いもよらない細菌や微生物を自国に持ち帰り、環境を破壊することにも繋がるので溶岩の持ち帰りは絶対にやめた方が良いでしょう。

まとめ

本記事では、ハワイの火山岩とペレの呪いの伝説を紹介してきました。

ハワイの火山岩とペレの呪いの伝説を通じて、私たちは自然への敬意と文化的価値の重要性について学ぶことができます。

ペレの呪いの話や、火山岩を持ち帰った人々からの体験談は、単なる迷信や伝説としてではなく、ハワイの自然と文化を尊重するための教訓として受け取られるべきです。

ハワイの人々は、ペレをはじめとする自然現象を神聖視し、これらと調和して生きることの大切さを伝えています。

旅行者としてハワイを訪れる際は、その土地の文化遺産と自然環境を尊重し、保護することが求められます。

火山岩をはじめとする自然物の持ち帰りは、文化的な無礼だけでなく、生態系への潜在的な脅威にもなり得ます。

ペレの呪いに関する報告は、自然物を持ち帰ることが個人にも悪影響を及ぼす可能性があることを示唆しています。

このように、ハワイの火山岩とペレの伝説は、自然との共生、自然への敬意、そして文化遺産の保護という普遍的なテーマに光を当てています。

私たち一人ひとりが、訪れる地での自然保護と文化遺産の尊重に努めることで、美しいハワイを未来にも継承していくことができるでしょう。

次にハワイを訪れる際は、自然の美しさを楽しむと同時に、その地の文化や伝統に対する理解と敬意を持つことを心がけましょう。

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