オカルト好きにとって外せないジャンルのひとつに、『UMA』があります。
UMAとは『Unidentified Mysterious Animal』の略で、未確認生物を指す和製英語です。
日本で有名なUMAといえば、『ツチノコ』や『河童』、『天狗』が挙げられるでしょう。
多くの人がその存在を知っているにもかかわらず、実際には確認されていない、不確かな存在…何とロマン溢れる生物なのでしょう。
そんなUMAは日本だけでなく、世界中にも存在しています。
場所が変われば、そこに住む生物も姿を変えるものです。海外にはどのようなUMAがいるのでしょうか?
今回は、パキスタン北部の山岳地帯に生息していると伝えられるUMA『バルマヌー』を紹介していきます。
パキスタンのビッグフット⁉『バルマヌー』
バルマヌーは、パキスタン北部の山岳地帯に生息すると言われている二足歩行の人型の未確認動物です。
主に山岳地帯に住む羊飼いたちの間で目撃され、報告によるとバルマヌーの身長は6フィート(約180センチメートル)以上の高さがあり、その全身は濃い毛に覆われているとされています。
その名前はコワール語に由来し、バルマヌ、バッドマヌスなどいくつかの地方的な異名を持ち、パキスタン版のビッグフットとだと言われています。
バルマヌーの生息域は、パミール高原とヒマラヤ山脈の間にあるチトラル山脈とカラコルム山脈に広がっていて、人間と類人猿の両方の特徴を持っているそうです。
女性を誘拐して交尾・繁殖するという噂があり、過去には、地元に住む女性がバルマヌーに誘拐されて強姦される事件が起きたとされていますが、ここ十数年はそういった事件は報告されていません。
また、高地の人里離れた牧草地に羊の群れを連れて行く、遊牧民のグジャール族の羊飼いの中には、バルマヌーとの遭遇は日常茶飯事だと考えている者もいるほど有名なUMAです。
背中と頭に動物の皮を被っているという話もあり、バルマヌーはパキスタン北部の民間伝承にも登場、その物語の出所によって類人猿または野人として描かれることが多いとされています。
パキスタンにおける二足歩行のヒューマノイドの最初の探索は、1987年から1990年にかけてフランス在住のスペイン人動物学者ジョルディ・マグラネールによってはじめられました。
彼はパキスタンの未確認生物に関する論文『アジア中央に残る人類』を執筆したと伝えられていますが、彼は、バルマヌーが存在する確証を得ることなく2002年にアフガニスタンで命を落しました。
バルマヌーの正体の考察
バルマヌーの正体については、多くの仮説がありますが、確証は得られていません。
民間伝承でも語られることがあるらしく、その存在については、いくつかの考察があるようです。
未発見の類人猿
バルマヌーの姿は人間と類人猿の特徴を兼ね備えているとされています。
このことから、その正体が、未発見の類人猿やネアンデルタール人の生き残りではないかという仮説があります。
ジョルディ・マグラナーの調査でも、地元の女性を攫い交配を行うとされているため、バルマヌーがヒト科に属する可能性が示唆されています。
誤認された既知の動物
バルマヌーの目撃情報の多くが夜間や遠距離のものであるため、既知の動物を誤認した可能性も考えられます。
例えば、ヒグマや大型の猿が立ち上がった姿を見て、人間に似た姿と勘違いしたケースが考えられるのです。
特に、ヒグマは二足歩行することがあり、その姿が人間に似て見えても不思議ではないでしょう。
実際にパキスタン北部の高原地帯には熊や猿が生息している地域もあるため、誤認の可能性は排除できないと考えられます。
文化的・心理的要因
多くの目撃情報が伝承や民間伝承に基づいていることから、バルマヌーの目撃は心理的要因や集団ヒステリーによるものである可能性もあり得ます。
心霊スポットでの怪奇現象のように、人々が既存の伝説に基づいて未知の影や音をこの生物に結びつけることで、目撃報告が増えることがあります。
人間の行動
一部の目撃情報では、バルマヌーが動物の皮を身に着けているとされています。
これは、特殊な趣味や嗜好を持つ人物が、自らを『野人』として演じるケースも考えられます。
特に女性を誘拐したり強姦したりする行動から、犯罪的な側面も考察することができるでしょう。
こうした人々がバルマヌーとして報告された可能性もあります。
記事の振り返り
バルマヌーは、パキスタン北西部の山岳地帯で目撃される未確認生物(UMA)です。
この生物は「パキスタンのビッグフット」とも呼ばれており、人間と類人猿の特徴を併せ持つとされ、目撃情報は地元の牧羊者や住民から多数寄せられ、その存在が広く知られています。
身長は6〜8フィートの高さがあり、筋肉質の体型で全身が濃い毛に覆われ、顔は人間に似ており、突出した眉骨、深く窪んだ目、平たい鼻を持ち、強い臭気を発するとされています。
また、動物の皮を身に着けていることもあるという報告があるようです。
バルマヌーは、地元の伝説や民間伝承に深く根付いており、その存在を信じる人々も多いUMAです。
まとめ
本記事では、パキスタンのUMA「バルマヌー」についての情報を紹介しました。
バルマヌーは「パキスタンのビッグフット」とも呼ばれ、地元では非常に有名な存在です。
しかし、その正体については確定的な証拠がなく、明確な結論を出すのは難しい状況です。
多くの目撃情報は、既知の動物の誤認や文化的・心理的要因によるものであると考えられます。しかし、未発見の生物である可能性も完全には排除できません。
バルマヌーの存在は未だに謎に包まれており、科学的な証拠は乏しいものの、目撃情報や文化的背景は非常に興味深いものと言えるでしょう。
さらなる調査と研究が、この未確認生物の正体を解明する一助となることを期待しています。
あなたは、バルマヌーの存在を信じますか?