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廃墟に潜む恐怖⁉高知県の心霊スポット『スカイレストニュー室戸』

1972年7月18日、「ホテルニューむろと」系列の複合施設がオープンしました。

この施設はスカイレストニュー室戸と呼ばれ、レストラン、宴会場、結婚式場を備えており、180度の水平線を見渡せる素晴らしいロケーションに位置しています。

建物は高さ17m、直径3.5mの柱が3本あり、内部には螺旋階段が設置されています。また、風の強い地域であることを考慮し、2階は吹き抜けの展望スペースとなっている独特のデザインが特徴です。

その独特なデザインは多くの人の興味を惹きつけ、多くの観光客で賑わいました。しかし、営業開始から6年後には廃業することになりました。

廃墟のまま放置された『スカイレストニュー室戸』は、いつしか心霊現象の噂が囁かれる心霊スポットになっていきました。

本記事では、謎に満ちた不思議な建造物の廃墟「スカイレストニュー室戸」を紹介します。高知県でも人気の心霊スポットは、どのように誕生したのか一緒に見ていきましょう。

本記事は、過去に掲載した記事をリライトしたものです。2024/7/22に新たな情報を頂いたため、元の記事に加筆修正を加えています。

高知県『スカイレストニュー室戸』とは

『スカイレストニュー室戸(しゃいれすとにゅーむろと)』は、高知県室戸市に存在する展望レストランの廃墟です。

1972年に高知県室戸市の室戸岬に開業し、レストランや喫茶店が揃った結婚式場で、室戸スカイラインにおいてドライブインのような役割を担っていました。

独特のデザインと180度の水平線を眺望できる立地で、多くの観光客を集めていましたが、わずか6年後の1978年に廃業することになります。

廃業の主な理由は、立地の不便さと観光客の減少による経営不振だと言われています。

室戸岬は非常に風の強い地域であり、施設へのアクセスも困難であったため、十分な集客ができなかったようです。

現在、この施設は廃墟となっていますが、私有地なので、訪問する際には許可を得てからにしましょう。

注意!

2023年5月時点で廃墟は残されているものの、内部の木造部分が至るところで崩壊し、一部では天井の梁構造がまるごと落下、床に部材などが散乱している状態です。特に、金属部分はかなり腐食が進んでいて、触れると簡単に壊れる状態なのでとても危険です。

『スカイレストニュー室戸』で起こる心霊現象

お遍路姿の幽霊が現れる

稲川淳二氏のDVD『恐怖の現場』では、一階の奥に位置する宴会場で、晴天にもかかわらず天井から滴が落ちてきたり、急激に部屋が寒くなる現象が起きたとされています。

また、同じ宴会場内にお遍路姿をした幽霊が複数、存在するのが目撃されたようです。

同DVD内では、地下室も探索しており、たくさんの人影が目撃されたり、探索者に霊障が起きるといった心霊現象が確認されたと言われています。

スカイレストニュー室戸が探索されているDVDに興味がある方はこちらを確認してください。

謎の音が聞こえる

『スカイレストニュー室戸』では、不気味な音や声が聞こえるという報告がたくさん寄せられています。

夜になるとこの現象が頻繁に起こり、誰もいないのに人の気配を強く感じたり、囁き声、足音などが聞こえてくるそうです。

また、訪問者の中には、廃墟内を歩いていると背後から話し声が聞こえたり、誰もいないはずの場所で物音がすることを体験した人もいます。

謎の人影が目撃される

『スカイレストニュー室戸』で肝試しをした人の多くが、人影を見たと報告しています。

特に螺旋階段や屋上付近で人影が見られることが多いそうです。

ただし、それ以外の場所でも人影は目撃されているようで、ある者は、階段を上る途中で誰もいないはずの場所に人影を見たそうです。

また、屋上で影が動いているのを見たという報告も多く寄せられています。

ウワサされる心霊現象

  • お遍路姿の幽霊が現れる
  • 謎の音が聞こえる
  • 謎の人影が目撃される

廃墟に住み着いたホームレスの可能性も…

『スカイレストニュー室戸』の場所

住所〒781-7101 高知県室戸市室戸岬町6892
最寄り駅奈半利駅
アクセス高知道南国ICから車で約2時間
備考廃墟内は老朽化が進んでいるため非常に危険です

『スカイレストニュー室戸』で過去に起きた事件・事故

自殺

『スカイレストニュー室戸』では、過去に自殺や心中が起きたという噂があります。

ただし、この情報は稲川淳二氏のDVDからのものなので、事実は不明です。

管理人が調べた範囲では、スカイレストニュー室戸の営業中に起きた事故や事件、自殺の情報は見つかりませんでした。

廃墟になってからは、火災などが生きているようですが…

『スカイレストニュー室戸』心霊スポット化の理由を考察

『スカイレストニュー室戸』が心霊スポット化した理由は、いくつかの要因が重なった結果と考えられます。

まず、この場所は1978年に廃業して以来、長期間放置されており、老朽化とともに廃墟の雰囲気が漂うようになりました。

スカイレストニュー室戸の奇妙な建築様式と、廃墟としての独特な雰囲気が多くの人々の興味を惹きつけた結果、肝試しや探索目的で建物内に侵入する人が増加しました。

建物に侵入した人の体験が拡散されたことで、心霊の噂が広まっていったのでしょう。

スカイレストニュー室戸の心霊現象で有名なのは、建物内での不気味な音や声の報告です。夜間に訪れると、人の気配や囁き声が聞こえることが多いとされています。

また、螺旋階段や屋上付近での人影の目撃も頻繁に報告されており、地下室への階段やその異様な空気感もこの場所を特別な心霊スポットにしている要因の一つです。

さらに、実際に稲川淳二さんのDVDで紹介されたことで、心霊スポットとしての信憑性が増し、一気に知名度が上昇したのでしょう。

これらの要素が組み合わさり、『スカイレストニュー室戸』は多くの人々に心霊スポットとして広く知られるようになったと考えられます。

ただし、管理人としては人の気配や謎の人影、聞こえてくる声については、期待効果やパレイドリアの効果によるものだと思っています。

期待効果は、「何か怖いものを見たい」という期待を無意識に持つことで、現実と異なる認識を引き起こして怪現象を見たと誤認するもので、パレイドリアは、曖昧な刺激(例えば、雲の形や暗い部屋の影)に対して意味のあるイメージを見出す心理現象です。

心霊スポットに出掛ける人は、心霊現象に遭遇することを期待していることでしょう。そのため、不気味な廃墟と様々な心理現象が重なり合うことで、心霊体験をしたと感じるのではないでしょうか。

他にも、廃墟にホームレスの方が住み着いていた可能性もあります。

ホームレスの実態調査が厚生労働省のHPにあります。明確に廃墟という区分はないですが、「その他施設」という区分に廃墟も含まれているようです。

そういった廃墟に住み着いているホームレスの人が、訪問者に見つからないよう静かに移動したところを目撃して、心霊現象と思い込んでいる可能性もあると思われます。

もし、ホームレスが住んでいた場合、思わぬトラブルに発展する可能性があるので、要注意です。

『スカイレストニュー室戸』訪問時の注意点

『スカイレストニュー室戸』を訪問する際は、基本的に建物内に侵入しないことが大切です。

前提として、スカイレストニュー室戸は私有地であり、無断での立ち入りは不法侵入に該当します。訪問する際は事前に許可を得ることが必須になります。

もし、許可を得た場合でも建物の老朽化が進んでおり、床や階段が崩れている箇所があるため、足元に注意しながら移動してください。

万が一夜間に立ち入る場合は、懐中電灯を持参し、特に夜間は十分に明かりを確保しましょう。

廃墟内は清掃されておらず、埃やゴミが多く存在するため、マスクや手袋を持参して衛生対策をしっかりと行うことも推奨されます​。

また、スカイレストニュー室戸は、アクセスが難しい場所にあるため、車での移動には十分な注意が必要です。道が狭く曲がりくねっているため、運転には注意を払いましょう。

老朽化が進んだ廃墟なので、基本的には立ち入らないことが一番です。

体験談・噂話

失くしたピアス

私はその日、友人のA子とバイクでのツーリングも兼ねて、高知県室戸市に住む友人B子の家に遊びに行きました。

天気にも恵まれ、気持ちよくバイクを走らせながら無事にB子宅に到着。
しばらくB子の家で和気あいあいと三人でおしゃべりを楽しんでいると、何が切欠だったのかは覚えていませんが、いつの間にか話題は怖い話になっていたんです。

するとB子がこんな話を始めました。

「幽霊レストランって、知ってる?」

その名前を聞いただけで興味津々の私たちにB子が話してくれたのは、その辺りではとても有名な心霊スポット『スカイレストニュー室戸』という、ずいぶん前に廃業した、海が見える展望レストランの廃墟跡の話でした。

好奇心に駆られた私たちが、その『幽霊レストラン』に行ってみようとなった事は何も不思議ではありません。そのくらいノリが良く好奇心旺盛な頃だったんです。

『スカイレストニュー室戸』、通称幽霊レストランは山道をかなり登った先にあり、しばらくは坂道をバイクで駆け上がりました。

ようやく到着したそこは、廃墟マニアが喜びそうな、奇抜な形をしたレストランの廃墟でした。

建物は時間の経過と共に劣化が進み、既に一切のガラスがなく、壁はひび割れ、ツタが絡み付き、その何とも言えない不気味な姿に私たちは一瞬息を飲みました。

とは言えまだ明るい時間だったこともあり、怖いと言うよりは、これからこの建物の中を探索することにウキウキしていました。

A子はいつもに増してテンションが爆上がりしていて、B子も早くキャーキャー騒ぎたくてウズウズしている様子です。私も含め三人とも、かなりハイになっていたと思います。

B子の話によると、幽霊レストランには真っ暗な地下があり、そこが一番幽霊が出ると言われる場所らしく、私たちは何はともあれその地下を目指すべく、中に足を踏み入れました。

昼でも薄暗い廃墟の中を、キャーキャー叫びながらウロウロと巡回し、最早自分たちでも何に悲鳴を上げているのか分からなくなっていました。

もちろん目的の地下にも行きキャーキャーと悲鳴を上げるのですが、騒いだ割りには特に何も起こらず、幽霊はおろか、影を見たり物音を聞いたりすることも全くありませんでした。

外に出てもまだ日は高く、

「何もなかったね…」

と言って、私たちは少し物足りなさを感じながら幽霊レストランを後にしました。

その後、室戸で有名なイルカスポットを楽しんだりした後、カフェでお茶をしていた時でした。

突然A子が慌てたようにポケットやカバンの中をガサゴソとして、何かを探し始めたんです。

「ない!ない!彼氏からもらったピアスがない!」

なんでも、気付いたら彼氏からもらった大事なピアスを失くしていたそうなのです。

仕方なく私たちは、A子が失くしたピアスを一緒に探すことにしました。

自分たちがそれまで訪れた場所を順番に戻り、落とし物が無かったか尋ねたり、自分たちでも地面に穴が開くほど見回ったのですが、ピアスは見つからず、残るは初めに行った幽霊レストランのみになっていました。

ですが既に日は沈み、辺りは真っ暗。
これからあの幽霊レストランに戻ることを私もB子も躊躇していたのですが、A子がどうしてもと言うので仕方なく、私たちは再び幽霊レストランを訪れることになったのです。

実際に夜の幽霊レストランに着くと、昼間とは比べ物にならないほど気味の悪い雰囲気で、私たちは中に入る前から圧倒され、なんだかゾクゾクと寒気を感じました。

「さすがに、怖いね…」
「…やっぱりやめとく?」

私やB子は怖気付いてそんな弱気発言をするのですが、A子がどうしてもピアスを取り戻したいと懇願するので、私もB子も意を決して再び幽霊レストランの中に足を踏み入れたんです。

ですが、廃墟の中をしばらく歩き回ったけどやっぱりピアスは見つからず、諦めかけていた私たちは、A子にせがまれ最後にあの地下を見に行くことになったのです。

あらかじめB子の家から持って来ていたライトを頼りに、しばらく地下を探し回っていると、

「あ、あった!」

と、A子が突然大きな声をあげました。

(まさかこんなところに…)

私もB子も、偶然とは言えよりにもよってこの気味の悪い地下にピアスを落としたA子のことを、多少訝しみもしましたが、とりあえずは(ああ、見つかって良かった)と思い、ピアス捜索を終えて外に出たんです。

ようやく外に出られた私たちは夜風の心地よさを感じながら、月明りの下、改めてピアスを確認してみたんです。

そして私たち三人は本気で凍り付きました。

だってA子が手に持っていたのはピアスなんかではなく、臍の緒みたいな肉感のある何かだったんです。

私たちは大きな悲鳴を上げ、手にしていたA子は思わずそれをぶん投げ、直ぐにバイクにまたがり無我夢中でそこから逃げ出したんです。

今思えばよく事故らなかったなと思うくらいのスピードで山を駆け下り、B子の家に戻っても三人ともしばらくはその気味の悪い体験に震えが止まりませんでした。

多少落ち着いてきた頃、警察に話すべきかとも考えましたけど、一瞬目にしただけのそれは臍の緒とも言い切れず、結局やめることにしました。

結局、あの幽霊レストランの地下でA子が手にしたものは何だったのか、未だに分かりません。

ただ後日、A子が無くしたと言っていたピアスが自宅で見つかったそうです。
と言うか、そもそもその日、A子はピアスなんてしていなかったそうで、なぜ失くしたと勘違いしたのか、A子にも分からないのだそうです。

とても奇妙で怖い体験でしたが、今冷静に考えると、もしかしたらあの夜、私たちは幽霊レストランに呼び戻されてしまったのかもしれないと思います。

昼間冷やかしに訪れた私たちに、罰を与えるために…

恐虫リリー様【心霊スポット】高知県|スカイレストニュー室戸の怖い話「失くしたピアス」実話怪談・短編より引用

https://scarystory.surudake.com/story.php?spotcd=22#chapter_taikendan_1436

まとめ

本記事では、高知県の心霊スポット『スカイレストニュー室戸』を紹介してきました。

スカイレストニュー室戸では過去に、自殺や心中が起きたという噂があります。

しかし、管理人が調べた限りでは、命にかかわるような大きな事故や事件を見つけることは出来ませんでした。

事件や事故が起きていなかったとしても、開業から廃業までわずか6年と言う短い期間であることや、設備が営業時のまま取り残されていることが不気味さを演出しているようです。

長期間、放置された廃墟は、心霊スポットとして人気になる傾向がありますが、スカイレストニュー室戸は、40年以上経過している建物なので老朽化が進んでいることは確実です。

もし、現地を訪れる際には事故に巻き込まれないように注意が必要となるでしょう。

『スカイレストニュー室戸』付近は、景色も良いので建物に入らないようにして、観光に出かけてみてはいかがでしょう?

施設は私有地なので、立ち入りる際は管理者の許可を得て下さい。

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