広告 呪いの都市伝説 都市伝説

呪われた絵画『泣く少年』火災の後に残されたイギリスの都市伝説

芸術は我々の心に、喜びや畏怖、感動など様々な感情を喚起する力を持っています。

休日の美術館巡りや家庭内で絵画を見つめる瞬間、色々な記憶を呼び起こし素晴らしい刺激を与えられることもしばしばです。

そんな絵画に『呪い』が噂されていたら…。あなたならどうしますか?

今回の記事でご紹介するのは、そんな呪われた噂が付き纏う『泣く少年』の絵です。

かつでイギリスを震撼させた『泣く少年』とは、どのような都市伝説なのでしょうか?

ぜひ最後まで読み進めて、私と一緒にその真実に迫っていきましょう。

『泣く少年』とは

『泣く少年』は、1950年代にイタリアの画家ジョバンニ・ブラゴリンが作成した作品です。

『幼い男の子が、目に涙をためてこちらを見ている』といった内容の絵画となっています。

ジョバンニ・ブラゴリンの描く『泣く少年』や『泣く少女』の絵はとても人気が高く、複製を含めて多くの作品が世の中に出回ることになりました。

『泣く少年』の絵の呪い⁉

1985年、イギリスで一軒の家が火事で全焼してしまいます。

その後、イギリスのタブロイド紙の『The Sun』が火事現場に残されていたあるものを記事にしたことで、ひとつの噂が広がり始めます。

現場に残されていたものは、家が全焼するほどの家事だったにもかかわらず、まったくの無傷だった『泣く少年』の絵でした。

この記事は話題を呼び、イギリスで続く火災はこの『泣く少年』の絵の呪いが原因であると囁かれるようになったのです。

『泣く少年』の呪いの真実!

実は、この都市伝説は科学的に解明されています。

1960年代から1970年代にかけて、イギリス内のデパートでは『泣く少年』の複製画が大量に販売されていました。

その数は数万部にも上り、イギリスの多くの家庭に飾られていたと考えられています。

さらに『泣く少年』の絵は、その素材に耐火性の強い素材を使用しているので、それ自体が発火する可能性は非常に低いうえ、火災で焼け残っていてもおかしくはないのです。

実際に消防署が調査したところによると、火災の原因はタバコの不始末やヒーターの故障によるものが多かったとされています。

そもそもSUN紙が記事にした内容には誇張的な表現が多く、「火災現場にかならずこの絵があった」という報告が間違いだったことが判明しています。

『泣く少年』の絵の呪い検証まとめ

  • 「火災現場にかならずこの絵があった」という報告は、SUN紙に誇張された報道で、そのような事実はなかった。
  • 1960年代から1970年代にかけて『泣く少年』の複製画が大量に販売されていた。
  • 『泣く少年』の絵には、耐火性能の高い素材が使われていたので、焼け残っていた。
  • 実際の火事現場を調査すると、火災の原因はタバコの不始末やヒーターの故障が原因だった。

要するに「火災を呼ぶ呪いの絵」は『燃えにくい素材で出来た絵が大量に出回っていた』ことから生まれた噂だったのです。

まとめ

今回の記事では、都市伝説の『泣く少年』の絵をご紹介しました。

『泣く少年の絵』はその恐ろしい内容から、僅かな時間でイギリス中に知れ渡り各地で噂されるようになり【火災を呼ぶ呪われた少年の絵を燃やして供養する】イベントまで開催されるに至ったそうです。

この都市伝説は科学的に検証が行われ、真相が明らかになっていますが今でも多くの人に愛され語り継がれています。

この話を本物の怪奇現象と捉えるか、ただの偶然と考えるかは読み手のあなた次第です。

物語の真偽にこだわらず、考察を含めて楽しむのがステキなのかも知れませんね。

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