宅部池(たっちゃん池)は、東京都東大和市に位置する池で、地元では自然豊かな場所として知られる一方、心霊スポットとしてもその名を広めています。
この池は、長い歴史の中で数々の悲劇的な出来事が語り継がれてきた場所でもあり、これらに起因する多くの心霊現象が報告されています。
特に、池の水面に現れるとされる「白い手」や謎の声、誰かに見られているような不気味な感覚など、訪問者を恐怖に陥れる体験談が後を絶ちません。
本記事では、東京の心霊スポット宅部池(たっちゃん池)の情報を紹介します。
東京の心霊スポット『宅部池(たっちゃん池)』とは



宅部池(たっちゃん池)は、東京都東村山市の都立狭山公園内に位置する面積約0.65ヘクタールの池です。
地元では「たっちゃん池」として親しまれています。
この池は、江戸時代から存在し、周辺の田畑への灌漑用水として利用されてきました。
「宅部の貯水池」を略して「ヤケチョ」と呼ばれていたこともあります。
1925年(大正14年)8月には、当時10歳の少年「たっちゃん」が溺れる事故が発生し、それ以来「たっちゃん池」と呼ばれるようになりました。
池の広さは約3,300平方メートル(水辺遍路によると「せいぜい多摩湖のワンドのひとつ程度の大きさ」)で、水深は約7メートルとされています。
近年、宅部池では外来種のオオクチバス(ブラックバス)やアカミミガメ、アメリカザリガニの繁殖が問題となり、2010年と2016年に「かいぼり」(池の水を抜いて清掃・外来種駆除を行う作業)が実施されました。
これにより、外来魚の根絶や水質改善が図られ、在来種の生態系の回復に努めています。
現在、宅部池は都立狭山公園の一部として整備されており、遊歩道や水上デッキが設けられ、訪れる人々の憩いの場となっています。
ただし、外来魚の再放流防止や生態系保護の観点から、釣りは禁止されています。
宅部池は、歴史的背景と自然環境が融合した場所として、多くの人々に親しまれています。
訪れる際は、自然環境の保全に配慮し、マナーを守って楽しんでください。
『宅部池(たっちゃん池)』で起こる心霊現象

白い手の目撃談がある
夜間、池の水面から「白い手」が現れるという噂があるようです。
手は特に夜中の静けさの中で突然現れるとされ、一部の目撃者はその手が自分を引き込もうとする感覚を覚えたと証言しています。
目撃場所は池のほとりに集中していることが多く、何度も同じ場所で現れたと報告されています。
このため、そのエリアは「危険」とされており、訪問者は近づかないよう注意を呼びかけられることもあるそうです。
誰かに見られている感覚になる
池の周辺を歩いていると、「誰かに見られているような感覚」を覚えるという話があります。
夜になると、その感覚はより強くなり、背後を振り返っても誰もいないという不気味な体験をした人が後を絶ちません。
中には、視線を感じた後に池のほとりで足音や人の気配を感じたという人もいます。
謎の声の聞こえてくる
深夜になると、池の近くで「出て行け!」という低く大きな声が聞こえるという体験談もあるようです。
この声は、単独で訪れる人に限らず、複数人のグループでも同時に聞くことがあるとされます。
その声は、池の特定の場所から響いているように感じると証言する人が多く、池の中から直接聞こえるように思えることもあるそうです。
この声が聞こえた後に体調不良を訴える人もいると言われています。
ウワサされる心霊現象
- 白い手の目撃談がある。
- 誰かに見られている感覚になる。
- 謎の声の聞こえてくる。

意外にも恐ろしい現象が起きているようです。
『宅部池(たっちゃん池)』の場所
住所 | 東京都東村山市多摩湖町2丁目 |
最寄り駅 | 西武多摩湖線「武蔵大和駅」 |
アクセス | 西武多摩湖線 武蔵大和駅から徒歩約7分 |
備考 | 近隣のバス停からのアクセスも可能です |

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『宅部池(たっちゃん池)』で過去に起きた事件・事故

1925年(大正14年)8月の溺死事故
1925年の夏、10歳の少年「たっちゃん」が池で遊んでいる最中に溺れる事故が発生しました。
周囲にいた2人の青年が彼を助けようと池に飛び込んだものの、残念ながら3人とも命を落とす悲劇的な出来事となりました。
この事故は地元に大きな衝撃を与え、池はその少年の名を取って「たっちゃん池」と呼ばれるようになったそうです。
一説には、助けに入った青年たちが突然の冷水で体が硬直したり、池底の泥に足を取られたことが原因とも言われています。
2010年の身元不明遺体発見
2010年11月、池の近くで高齢男性の遺体が発見されました。
年齢は60歳から70歳前後と推定され、死亡推定時期は数年前の2007年頃とされています。
遺体はかなり損傷しており、死因も不明のままでした。遺体発見の経緯やその後の調査結果に関する詳細は明らかにされていません。
しかし、この出来事は池の不気味なイメージをさらに強めるきっかけとなりました。
また、池周辺ではこの事件以降に「夜間にうめき声が聞こえる」といった体験談が増え、心霊スポットとしての注目を集めるようになりました。
『宅部池(たっちゃん池)』心霊スポット化の理由を考察

宅部池(たっちゃん池)が心霊スポットとして認識されるようになった背景には、いくつもの要因が絡み合っています。
まず、この池で起きた過去の悲劇的な出来事が挙げられます。特に1925年に発生した少年「たっちゃん」を含む3人の溺死事故は、池に「死」のイメージを根付かせるきっかけとなりました。
この事故は地元に大きな衝撃を与え、以来、池には暗い雰囲気が漂い始めたとされています。
また、2010年に発見された身元不明の遺体も、この池の不気味さをさらに助長しました。
これらの出来事が池の危険性を助長し、多くの心霊現象の噂が生まれる結果となったのです。
さらに、こうした過去の悲劇に加え、目撃情報の蓄積が心霊スポットとしての認識を強めています。
例えば、「白い手が水面から現れる」という現象や、「出て行け!」という声を聞いたという証言が、複数の訪問者によって語られています。
特に夜間に池の周囲を訪れた人々が感じる視線や足音、冷たい気配は、これらの噂を裏付けるものとして広く知られるようになりました。
こうした心霊現象の報告が増えるほど、池はさらに不気味なスポットとして認識され、訪問者の間で「危険な場所」というイメージが固定化されていきました。
また、インターネットや口コミを通じて広まる都市伝説も重要な要素です。
特に、SNSやブログなどの情報拡散手段が発達した現代では、宅部池のような場所は簡単に「心霊スポット」として注目されるようになります。
実際、池に訪れた人々が体験談や写真を共有することで、新たな噂が生まれ、それがさらに興味本位の訪問者を引き寄せるという循環が見られます。
このように、過去の事故や、目撃証言、情報の拡散が相互に影響し、宅部池は心霊スポットとしての地位を確立していったのだと考えられます
『宅部池(たっちゃん池)』訪問時の注意点
宅部池を訪れる際には、いくつかの重要な注意点を守る必要があります。
この池は公園内に位置する公共の場であり、他の利用者や近隣住民への配慮が欠かせません。
特に、心霊スポットとして注目を集めている場所であるため、騒音を立てたり、ゴミを放置するなどの行為は周囲に迷惑をかけるだけでなく、この場所の評判を損ねることにもつながります。
訪問する際は、静かに周辺環境を楽しみ、持ち込んだものは必ず持ち帰るなど、基本的なマナーを遵守しましょう。
また、安全確保は何よりも優先すべきです。宅部池は心霊スポットとして語られることが多いため、特に夜間に訪れる人も少なくありません。
しかし、夜間は足元が見えにくく、池に近づくと転落や事故の危険性が高まります。
さらに、池の周辺はぬかるみや急な斜面がある場所もあり、不用意に近づくと怪我をする恐れがあります。
特に深夜の訪問は避け、可能であれば明るい時間帯に訪れるようにしましょう。
夜間の訪問は心霊的な体験を求める人にとって魅力的に思えるかもしれませんが、安全面を考慮すればリスクを冒すほどの価値はありません。
安全第一を心掛けて行動しましょう。
まとめ
本記事では東京の心霊スポット『宅部池(たっちゃん池)』の情報を紹介しました。
宅部池(たっちゃん池)は、過去の悲劇的な出来事や心霊現象の報告が積み重なり、心霊スポットとして広く知られる存在となりました。
1925年に起きた少年「たっちゃん」の溺死事故をはじめ、身元不明の遺体の発見や数々の奇妙な現象が、この池を恐ろしい場所へと変えています。
目撃される「白い手」や耳に届く謎の声といった現象は、多くの訪問者に恐怖と好奇心をもたらし、この池を心霊マニアや観光客にとって興味深い場所として印象づけています。
しかし、そのような心霊的な側面ばかりに目を向けるのではなく、宅部池の歴史や背景、そして自然環境についても理解を深めることが大切です。
この池が長い間地域に存在し、多くの人々に愛されてきた場所であることを忘れてはなりません。
心霊スポットとして訪れる際には、静かにその空間を感じ取りながら、訪問の目的や行動に慎重になることが求められます。
また、宅部池は公共の場であり、他の利用者や近隣住民への配慮も欠かせません。
訪問の際には安全に留意し、マナーを守ることが重要です。
池そのものの神秘的な雰囲気を楽しみつつ、地域の歴史を尊重する姿勢を持つことで、より深い理解と経験を得ることができるでしょう。
宅部池はただの「心霊スポット」ではなく、歴史と自然が交錯する特別な場所であることを心に留めておきましょう。