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アメリカ都市伝説 終わらない絶望!恐怖の着ぐるみ男『バニーマン』

アメリカには『バニーマン』という都市伝説が存在します。

この伝説は、うさぎの着ぐるみを身にまとった怪人が斧やチェーンソーなどの凶器を振り回して人々を襲うというものです。

可愛らしい外見とは裏腹に、恐ろしい行動をとるバニーマンとはなにものなのでしょう?

本記事では、バニーマンを紹介していきます。

『バニーマン』とは

『バニーマン』は、うさぎの着ぐるみを纏った怪人です。

斧やチェーンソーなどの凶器を手にしており、それらを振り回して人々を襲うと言われています。

『バニーマン』の噂は、アメリカのバージニア州のフェアファックス郡のクリフトンやメリーランド州で広く知られています。

特にノーフォーク・サザン鉄道のフェアファックス・ステーション・ブリッジは、通称『バニーマン・ブリッジ』と呼ばれ、夜中に橋に近づくと、バニーマンに襲われると地元民に恐れられているそうです。

また、ハロウィンの時期になると、街中に仮装している人々が溢れてしまうので、バニーマンが紛れ込むことも容易となり、子供たちが惨殺されるという噂も囁かれています。

『バニーマン』誕生

『バニーマン』誕生にはいくつかの説があるようです。

有名なものは『実際に同じような服装をしている人が事件を起こしたとされる話』と『1904年、クリフトンにあった刑務所から犯罪者が逃走した』のようです。

特に刑務所から犯罪者が逃走した話は、地元民に強い恐怖を与えたと言われています。

詳しい話は以下のような内容となっています。

バニーマンの誕生

1903年、当時クリフトンの町は人口300人足らずの非常に小さな町で、ここで暮らす住人にはある悩みがあったそうです。

それは、異常犯罪者を専門に収容する刑務所の存在!

刑務所からは昼夜を問わず、囚人たちの不気味な声が響いてきます。

町の住人は『こんなものがあるから、町に人が集まらない!刑務所を町からなくすべきだ!』と考え行政に訴えを続けます。

その願いが叶い1904年の秋で、受刑者たちはロートンの刑務所に移送されることになりました。

この受刑者たちの移送でアクシデントが起こります。

路上にあったものを避けようした運転手がハンドルを切り損ね、バスが横転してしまったのです。

移送されていた受刑者はこれ幸いと、脱走!森の中に姿を消してしまいました。

大量の警察官が動員されて逃げた受刑者たちの捜索が始まりました。

受刑者は次々に逮捕されて、4ヶ月も経つ頃にはほとんどの受刑者が連れ戻されたのですが『マーカス・ウォルスター』と『ダグラス・グリフォン』という名の危険な受刑者がどうしても見つかりませんでした。

特にグリフォンは自分の家族を惨殺した犯罪者で、周辺の住民を襲う危険があったため、警察は懸命な捜索を続け何とか2人の痕跡を発見!

それは、ウサギの死骸で、真っ二つになったものやバラバラになったものが、木々にぶら下られていたのです。

そして、遂にウォルスタ―が発見されます。

バニーマン・ブリッジの高架下で、ウォルスタ―が死体となって見つかったのです。

ウォルスタ―手には、岩を削りだして作られたナイフや、木で出来た斧のようなものが握られていました。

受刑者たちの仲間割れと考えた警察は、グリフォンの捜索を急ぎますが結局発見することが出来ませんでした。

その捜査の間も、木々に残されるウサギの死骸は増えていったと言われています。

何の成果も得られないまま、翌1905年に警察はグリフォンの捜索を中止することになりました。

このような出来事から、グリフォンは『バニーマン』と呼ばれるようになり、恐怖と共に語られるようになったのです。

上記の説以外にも『1900年の米国の新聞記事で初めて目撃された都市伝説の怪物である。それは巨大な人型のウサギか、ナイフを持ったウサギの着ぐるみを着た男だっ』

『1900年代初頭、バージニア州クリフトンの荒野に埋もれて存在した精神病院に端を発するとされる一連の未解決殺人事件から始まった』など色々なものがあるようです。

しかし、バニーマンの姿や行動は共通しており、その狂気を物語っていると言えるでしょう。

調査と考察と深まる恐怖

バニーマンの伝説は、恐怖と狂気に満ちていて本当の話であれば恐ろしいものです。

しかし、本当にそのような事件はおきたのでしょうか?

『バニーマン』は、アメリカではあまりにも有名な話なので、一連の事件に関する調査や分析なども行われているようです。

その結果として、事実とは異なるポイントが複数明らかになっています。

物語の始まりとなっている刑務所の移動に追いては、移動先とされているロートンの刑務所が完成したのが1910年で1904年には犯罪者の移動が不可能だったことが分かっています。

また、バージニアの刑務所の記録を調べたところ『グリフィン』と『ウォルスタ―』という名前の囚人の記録は存在しなかったそうです。

このことから、物語の根幹となった犯罪者の脱走に疑問符がついてしまいます。

しかし、1970年にウサギ姿の男が目撃された話は事実で、警察の記録とも合致しています。

この当時の地元新聞には「バニーマン」の目撃情報がたびたび記事にされていて、その中には、ウサギ姿の男が野良猫を食べていたという目撃談もあったようです。

1904年の話と1970年のバニーマンの話は、ウサギ姿の男という共通点があるものの、その内容には大きな違いがあるようです。

1904年んのバニーマンからは超常現象的な恐怖を感じることができますが、1970年のウサギ姿の男はより身近な狂気や危険を感じさせる話でしょう。

結果としては、ニーマンは逃走した受刑者だったという下りから、橋でいくつもの惨劇が起きたという話は、1990年代以降にネットで広まったものであり、話としての完成度の高さから都市伝説として広まったものだと考えられています。

まとめ

本記事では、アメリカで語り継がれる『バニーマン』の都市伝説についてご紹介してきました。

分析・検証の結果、バニーマンの物語は現実に起きた事件と創作が混じり合った伝説であると考えられています。

しかし、その特異な姿と狂気に満ちた行動は、民衆からの人気を獲得しており色々な創作に影響を与えているようです。

影響を受けたジャンルは幅広く、漫画、ゲーム、映画などで多くの作品がつくられています。

とくに有名なものは、2016年の映画『バニーマン/殺戮のカーニバル』です。

今回の記事を読んでバニーマンに興味を持った方は、是非視聴してみてはいかがでしょう。

いずれにしても、バニーマンの話が人々を魅了する都市伝説であることは間違いありません。

現在でもハロウィンの時期になると、多くの若者たちがバニーマン見たさに、バニーマン・ブリッジを訪れているそうです。

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