東京都足立区に位置する「江北橋(こうほくばし)」は、荒川に架かる全長約449メートルの鋼アーチ橋で、1966年に完成しました。
足立区の江北地区と宮城地区を結ぶ主要幹線道路の一部として、日々多くの車両や歩行者が行き交う交通の要所です。
橋の周囲には、荒川沿いの広々とした河川敷や工業地帯が広がり、都市の喧騒から一歩離れたような静かな風景を見せています。しかし、夜になると街灯の少なさと川面の暗さが相まって、静寂とともに独特の空気を漂わせます。
過去には交通事故の多発地点としても知られ、現在でも不可解な体験談が語られることがあります。
本記事では、東京都で心霊スポットとされる「江北橋」にまつわる情報をご紹介します。
東京都の心霊スポット『江北橋(こうほくばし)』とは





東京都足立区に架かる「江北橋(こうほくばし)」は、東京都道501号王子金町市川線の一部として、江北地区と宮城地区を結ぶ重要な交通インフラです。
1966年に開通したこの橋は、全長約449メートル、幅員約15メートルの下路式アーチ橋で、荒川に架かる都市型鋼橋としての機能を果たしています。
荒川の本流にまたがるこの地域は、東京都内でも特に交通量が多い場所のひとつであり、自動車はもちろん、徒歩や自転車での通行も多く、地域住民にとって日常的に欠かせないルートとなっています。
周囲には荒川サイクリングロードが整備されており、橋のたもとには複数の野球場や運動広場、さらには高速道路のジャンクションも存在します。
昼間は開放感のある都市河川景観が広がり、比較的明るい雰囲気を保っています。
しかし一方で、街灯の少なさもあり、夜になると一転して暗く静かな雰囲気が強まり、不安を感じる空間へと変化します。
歴史的には、江北橋が架けられる以前からこの地域には荒川を渡る旧橋が存在しており、その時代から交通事故が多発する場所として知られてきました。
こうした背景から、江北橋は「事故の多い橋」として、さらには「幽霊橋」としての都市伝説も併せ持つ、いわくつきの場所として知られています。
『江北橋』で起こる心霊現象

女性の幽霊が出現する
江北橋では、白い服を着た女性の幽霊が橋の上や橋の下に現れるという噂が囁かれています。
橋を渡っている最中に名前を呼ばれた気がして振り返ると、そこには誰もおらず、「気のせいか」と思って再び歩き出すと、再び声をかけられた――といった体験談が語られています。
これらの現象は、夜間や街灯以外の明かりがほとんどない時間帯に集中しており、「誰かに見られているような視線を感じた」「後ろから足音が聞こえた」といった証言も少なくありません。
バイクの幽霊に追いかけられる
江北橋では、過去に「バイクに乗った男性の霊が後ろから追いかけてきた」といった話が語られています。
この噂は、主に自転車やバイクで橋を通行する人々の間で聞かれるようです。
「振り向いても誰もいないのに、背後から追われているような気配を感じた」「突然肩を叩かれたような感覚があった」といった体験談も報告されており、不気味な雰囲気を助長する要因のひとつとなっています。
歪む視界と交通事故の多発
橋の中央付近を走行中、視界が歪んで見えたことでハンドル操作を誤り、事故につながったという話が聞かれます。
実際に事故を起こしたドライバーの中には、「道が消えたように見えた」「道路が曲がって見えた」といった証言をする人もいると伝えられています。
ウワサされる心霊現象
- 女性の幽霊が出現する。
- バイクの幽霊に追いかけられる。
- 歪む視界と交通事故の多発。
『江北橋』の場所
住所 | 〒120-0047 東京都足立区宮城2丁目 |
最寄り駅 | 日暮里・舎人ライナー「扇大橋駅」 日暮里・舎人ライナー「高野駅」 都電荒川線「小台駅」 |
アクセス | 車の場合、首都中央環状線 扇大橋出入口 から約4分 その他複数ルート有 |
備考 | 夜間は街灯が少なく暗い |

私有地に無断で立ち入ると罪に問われます。絶対にやめましょう。
『江北橋』で過去に起きた事件・事故
交通事故
江北橋周辺では、20年以上前から交通事故が頻発しており、特に橋の中央付近や歩道への衝突事故が多く報告されてきました。
事故の当事者たちは、共通して「橋を渡っている最中に視界が歪み、まるで道が消えたように感じた」と証言していたといわれています。
こうした不可解な現象に加え、戦時中に橋の周辺で多くの人が亡くなったという噂も伝えられており、近年では地元関係者によってお祓いが行われたという話も囁かれています。
さらに、2010年代以降には再び事故の発生件数が増加しているとも言われ、心霊的な噂が再燃する一因となっているようです。
『江北橋』心霊スポット化の理由を考察

江北橋が心霊スポットと呼ばれる要因としては、同地で交通事故が多発していることや、戦時中に命を落とした人々にまつわる噂が関係していると考えられます。
加えて、街灯が少ないため、夜間には橋の上が非常に暗くなることも、こうした噂と無関係ではないでしょう。
事故や戦時中の伝承に加え、橋の構造的な特徴が重なり合うことで、心霊的な噂が形成されたと推察されます。
江北橋は、構造的に緩やかなカーブと勾配を有しており、それによって視界に歪みが生じやすく、錯視や錯覚が起きやすいとされています。
また、「呼ばれた気がした」「振り返ると誰もいなかった」といった体験談は、注意力の低下や心理的ストレス、予期による認知バイアスの典型例といえるでしょう。
このように、錯覚が起こりやすい環境が整っていることが、江北橋を心霊スポットとして有名にした大きな要因と考えられます。
『江北橋』訪問時の注意点
江北橋は、あくまで一般的な交通インフラとして整備されているため、心霊目的で訪れた結果、運転中に集中力を欠くような行為は非常に危険です。
また、徒歩で橋を渡る際も、周囲を見渡しながら立ち止まったり、欄干に寄りかかったりすると、他の利用者の妨げになる可能性があります。
このような行動は絶対に控えましょう。
さらに、河川敷や橋の下に立ち入ることは、安全上のリスクが高く、場所によってはフェンス越えや私有地への不法侵入にあたる場合もあります。
絶対に無断で立ち入らないよう注意してください。
まとめ
本記事では、東京都の心霊スポットとされる「江北橋」についての情報をお伝えしました。
江北橋(こうほくばし)は、東京都足立区に位置し、荒川を跨ぐ全長449メートルの下路式アーチ橋です。
1966年に開通し、東京都道501号王子金町市川線の一部として、江北地区と宮城地区を結ぶ重要な幹線道路の役割を果たしています。
周囲には荒川サイクリングロードや野球場、高速道路のジャンクションなどが整備されており、昼間は地域住民の生活や移動を支える活気ある環境が広がっています。
一方で、夜間は街灯が少なく、河川敷特有の静けさと暗さに包まれるため、不安を感じる空間に変わることも事実です。
過去には交通事故が頻発し、「視界が歪んだ」「何かに呼ばれた気がした」といった運転者の証言が心霊的な噂と結びつき、都市伝説の形成につながりました。
江北橋は都市交通の要所であるため、通行の際は慎重な運転が求められます。
訪れる際には、安全確認をしっかり行い、交通事故を起こさないよう十分に注意して行動しましょう。