奈良県の静かな田園地帯に位置する白高大神(しらたかおおかみ)。
この場所は、一見すると平和な神社の跡地ですが、訪れる人々の間では心霊スポットとして知られ、多くの不思議な体験談が語られています。
本記事では、白高大神の歴史や心霊現象に関する情報をご紹介します。
奈良県の心霊スポット『白高大神』とは



白高大神(しらたかおおかみ)は、奈良県奈良市の田園地帯に位置する神社です。
白い狐を祀る神社で、「玉姫教会」という宗教団体の聖地として、教祖である中井シゲノ氏が中心となって活動していました。
中井シゲノ氏は1903年に奈良の農家に生まれ、8歳の時に初めて神がかり的な体験をしたと言われています。
大叔母のもとでシャーマンとしての修行を積み、22歳の時に事故で失明しましたが、滝行を続ける中で視力を回復したと伝えられています。
彼女は狐の神様「白高様」からのお告げを受け、大阪の玉姫社を譲り受け、奈良に戻って白高大神を建立しました。
現在の白高大神は廃神社となり、境内には滝や朽ちた鳥居、廃屋、防空壕跡などがあります。
昼間に訪問すると、神聖な雰囲気を感じることができ、現在でも信仰が続いていることを物語るお供え物を見ることができます。
若草台バス停から徒歩で向かうことができますが、道中は細い農道やぬかるんだ道があるため、歩きやすい靴を履いていくことをおすすめします。
『白高大神』で起こる心霊現象

足音や囁き声
白高大神を訪問した人々の間で囁かれている現象のひとつが、誰もいないはずの場所から足音や囁き声が聞こえるというものです。
夜間、静まり返った境内を眺めていると、突然足音が響き渡り、その音がこちらに向かってくることがあるそうです。
また、木々の間や廃屋の近くで、低く囁くような声を耳にしたという話も伝えられています。
謎の圧を感じる
白高大神の境内に足を踏み入れると、身体が重くなるような圧を感じることがあると言われています。
この現象は、廃屋や防空壕跡の近くでも起こるそうです。
この圧を受けて体調が悪くなり、長時間境内にいられなかったという人もいます。
防空壕跡で謎の影を目撃!
境内には戦時中に作られた防空壕跡があり、この場所で白い影を見たという噂があります。
白い影は、防空壕の入り口付近や内部で目撃されることが多く、まるでその場所を見守っているかのように佇んでいると言われています。
また、影を見た後に体調が悪くなったという人もいるため、白高大神を訪れる際には十分な注意が必要です。
お供え物の異変
白高大神の境内には、今でもお供え物が置かれています。
このお供え物が、誰も触れていないのに動いたり、位置が変わることがあると言われています。
この異変は、夜間によく起きると言われていますが、実際には昼夜を問わず発生しているようです。
ウワサされる心霊現象
- 謎の足音や物音が聞こえる。
- 境内や防空壕付近で謎の圧を感じることがある。
- 防空壕で白い影(幽霊?)が目撃される。
- お供え物が勝手に動くことがある。

過去に、『面白半分で白高大神を訪問した16歳の少女が悪霊に取り憑かれ、おかしくなった』という噂もあるようです
『白高大神』の場所
住所 | 奈良県大和郡山市矢田町1392 |
最寄り駅 | 最寄り駅は無し。奈良交通バスの「若草台バス停」 |
アクセス | バス停から白高大神までは徒歩でアクセス可能 |
備考 | 案内板に従って進むと迷わず到着できる |

私有地に無断で立ち入ると罪に問われます。絶対にやめましょう。
『白高大神』で過去に起きた事件・事故

宗教的なエピソード
白高大神は、過去に「玉姫教会」という宗教団体の聖地とされていました。
教祖の中井シゲノ氏は22歳の時、不慮の事故により完全に失明しましたが、厳しい修行を重ねた結果、奇跡的に視力を取り戻したと伝えられています。
この出来事は、神からの啓示として解釈され、白高大神の設立のきっかけとなったと言われています。
白高大神の設立後、中井シゲノ氏は神の声を受け取りながら活動を続けたそうです。
このエピソードは、中井シゲノ氏を支持する人々の信仰を強固なものとし、同時に白高大神が神秘性を伴った場所であるとの伝説の起点となりました。
戦時中の防空壕
白高大神の敷地内には、戦時中に建設された防空壕が残されています。
この防空壕は、地域住民が空襲を避けるための避難場所として使用されました。
しかし、戦時中の混乱の中、この場所で亡くなった人々がいたとも言われており、その霊が今もなお防空壕周辺を彷徨っていると伝えられています。
狐の神との関係
白高大神が祀る白高様は、狐の神として知られています。
この神社の周辺地域では、古くから狐憑きや狐火に関する伝承が数多く語り継がれてきました。
特に、白高大神の創建後は、信仰の対象である白高様が地域住民に恩恵を与える一方、その怒りを買うと災いをもたらすという話が広まりました。
このような背景が、人々の間でこの神社を神聖かつ畏怖の対象とする理由の一つとなっています。
『白高大神』心霊スポット化の理由を考察

白高大神が心霊スポット化した理由は、廃神社ならではの不気味さや歴史的な背景が要因になっていると考えられます。
教祖の神がかり体験や狐の神“白高様”にまつわる伝承が、白高大神を神秘的かつ特異な存在として印象づけているのでしょう。
また、廃墟となった神社が醸し出す恐ろしい雰囲気は、訪れる者に恐怖を与えます。
さらに、SNSや口コミで広まった訪問者の心霊体験談は、多くの人々の興味を引きつけ、心霊スポットとしての噂を強化する要因となりました。
これらの要素が複雑に絡み合うことで、白高大神は心霊スポットとして定着するに至ったのだと考えられます。
ただし、白高大神は心霊スポットではなく、パワースポットだという話もあります。
心霊スポットでもパワースポットでも訪問時は、不敬な態度を取らないように注意しましょう。
『白高大神』訪問時の注意点
白高大神を訪れる際には、安全を最優先に考えて行動しましょう。
神社までの道のりは険しく、ぬかるみや不安定な道を歩くことになります。
歩きやすい靴や肌を覆う服を着用するようにしてください。
夜になると真っ暗になり、視界が得られにくくなるため、訪問する場合は夜を避けた方が良いでしょう。
白高大神は現在廃墟となっていますが、元々は神聖な場です。
騒音を立てたりゴミを放置したりするなど、マナーを欠いた行動は控えてください。

基本的には、訪問しない方が良いでしょう。
まとめ
本記事では、奈良県の心霊スポット『白高大神』の情報を紹介しました。
白高大神は、現在では廃神社になっていますが、神秘的な歴史を持つ場所です。
狐の神“白高様”を中心とした独特の信仰や、戦時中の防空壕にまつわる悲しい記憶が、この地を単なる廃神社ではなく、特別な存在へと昇華させています。
心霊スポットとして広く知られていますが、その背景には深い歴史と地域住民の信仰が根付いており、単に恐怖を与える場所ではなく、敬意を持って訪れるべき神聖な場所でもあります。
訪問の際には、安全に配慮しつつ、その奥深い歴史と不思議な魅力をじっくり味わってみてください。