神奈川県鎌倉市といえば、美しい寺社仏閣や海沿いの風景で知られる日本有数の観光地です。しかし、その歴史の裏側には、かつて武家政権が壮絶な最期を遂げた悲劇の舞台が存在します。
その中心地とも言える場所が、「東勝寺跡(とうしょうじあと)」と、その奥にあるとされる「腹切りやぐら」です。
歴史的な史跡として国の指定を受けているこの場所ですが、日が落ちて人気がなくなると、そこには何とも不可思議な現象が起きると噂されています。
本記事では、神奈川県鎌倉市で心霊スポットとして語られる東勝寺跡と腹切りやぐらの情報をご紹介します。
神奈川県の心霊スポット『東勝寺跡(腹切りやぐら)』とは


「東勝寺跡(とうしょうじあと)」は、神奈川県鎌倉市小町にある国指定史跡です。
鎌倉幕府の第3代執権・北条泰時によって創建された寺院でしたが、1333年(元弘3年)の新田義貞による鎌倉攻めの際、この場所が北条一族の終焉の地となりました。
追い詰められた第14代執権・北条高時をはじめ、一族や家臣あわせて約870名がこの寺に立てこもり、火を放って自害したと伝えられています。
この壮絶な集団自決により鎌倉幕府は滅亡し、東勝寺も焼失しました。その後、再建と廃絶を繰り返し、現在は当時の遺構を残すのみとなっています。
敷地の奥には、北条高時が自害した場所と伝承される「腹切りやぐら(鎌倉特有の横穴式墳墓)」があり、今なお多くの人々が慰霊に訪れます。
しかし、現在は落石や崖崩れの危険があるため、腹切りやぐら周辺や至る道はハイキングコースを含め通行止め(立入禁止)となっている期間が多く、見学の際は現地の規制に従う必要があります。
『東勝寺跡(腹切りやぐら)』で起こる心霊現象

昼間でも漂う重い空気と寒気
東勝寺跡では、「訪れた瞬間に空気が変わった」という体験談が語られています。
周囲は緑豊かな自然に囲まれていますが、一歩足を踏み入れると、昼間であっても薄暗く、ジメッとした重苦しい空気が漂っているといいます。
さらに、風もないのに突然「ゾクッとするような寒気」を感じたり、誰かに見られているような視線を感じたりしたという報告もあり、敏感な人は体調を崩してしまうとも囁かれています。
武者の姿やうめき声
かつて800名以上の武士が命を絶った場所であることから、この地では「武者の霊を見た」という噂が多く残されています。
深夜、誰もいないはずの藪の奥から、鎧兜を身につけた人影が浮かび上がったり、苦しげなうめき声や、刀がぶつかり合うような金属音が聞こえてきたりするといわれています。
原因不明の体調不良
腹切りやぐら周辺を訪れた人のなかには、「急激な頭痛や吐き気に襲われた」という噂も語られています。
特に、興味本位や遊び半分で訪れた人にこうした現象が起きやすいと噂されており、帰宅した後も高熱が続いたり、不運な事故に見舞われたりといった不可解な出来事が報告されているようです。
ウワサされる心霊現象
- 昼間でも異常な寒気や重い空気を感じる。
- 武者の霊やうめき声が目撃・聴取される。
- 訪れた後に原因不明の体調不良に見舞われる。
『東勝寺跡(腹切りやぐら)』の場所
| 住所 | 〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町3丁目 |
| 最寄り駅 | JR横須賀線・江ノ島電鉄「鎌倉駅」 |
| アクセス | 鎌倉駅から徒歩約15分 |
| 備考 | 落石・崩落の危険があるため、立入禁止区域が設定されています。 |
現在は崩落の危険があるため、フェンス等で立ち入りが制限されている場合があります。現地の指示に従い、危険な場所や私有地、立入禁止区域には絶対に立ち入らないでください。
『東勝寺跡(腹切りやぐら)』で過去に起きた事件・事故
鎌倉幕府の滅亡と870人の集団自決
東勝寺跡は、歴史の教科書にも載る「鎌倉幕府滅亡」の舞台となった場所です。
1333年(元弘3年)、新田義貞の軍勢に攻め込まれ敗走した北条高時ら北条一族と家臣は、菩提寺であるこの東勝寺に立てこもりました。
逃げ場を失った彼らは寺に火を放ち、一族・家臣あわせて870名以上がこの地で壮絶な最期(自害)を遂げました。
この時の火災で東勝寺は焼失しましたが、谷間(谷戸)という地形も相まって、当時の悲惨な状況は想像を絶するものだったと伝えられています。
「腹切りやぐら」という名称も、この時の凄惨な自決の記憶から名付けられたものであり、この地には数百年経った今もなお、当時の無念や怨嗟が染み付いているといわれています。
心霊スポット化の理由を考察

特異な地形と「死」の記憶
東勝寺跡が心霊スポットとして有名になった理由は、「鎌倉幕府の滅亡と870人の集団自決」が大きく関係していることは間違いないでしょう。
これは、教科書にも載るほど有名な過去の出来事で、「確実に、一箇所で、数百人が命を絶った」という明確な事実が存在します。
870名とも言われる大量の死が刻まれた場所であるため、霊感がない人であっても先入観から「場の重さ」や「圧迫感」を感じ取りやすく、それが数々の怪奇現象の噂に繋がっていると考えられます。
また、鎌倉特有の「谷戸(やと)」と呼ばれる、三方を山に囲まれた湿気の多い地形は、日が当たりにくく、昼間でも薄暗いその環境は、訪れる人に本能的な畏怖を感じさせ、心霊スポットとしての知名度を増す要因になっているのではないでしょうか。
薄暗い環境と死者が多数出ているという事実が要因になっているのかもしれませんね。
訪問時の注意点
東勝寺跡および腹切りやぐらは、歴史的な重要文化財であると同時に、現在も管理されている史跡です。
訪問する際は、物理的な危険とマナーの両面から、以下の点に十分ご注意ください。
現在、腹切りやぐら周辺や、そこへ至る「祇園山ハイキングコース」の一部は、崖崩れや落石の危険性が非常に高いため、通行止め(立入禁止)となっている場合があります。
規制線やバリケードが張られている場合は、絶対にその奥へ立ち入らないでください。
無理に侵入すると、自らの命を危険に晒すだけでなく、史跡の破壊にもつながります。現地の看板や鎌倉市の最新情報を必ず確認しましょう。
夜の心霊スポットはとても暗く危険です。
スマホのライトだけでは足元が見えづらく、転倒や事故のリスクが高まります。
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まとめ
今回は、神奈川県鎌倉市にある歴史的な史跡であり、心霊スポットとしても知られる「東勝寺跡(腹切りやぐら)」についてご紹介しました。
鎌倉幕府滅亡という歴史の転換点となったこの場所は、今もなお多くの魂が眠る神聖かつ厳粛な地です。
心霊現象の噂が絶えない場所ではありますが、興味本位で騒いだり、荒らしたりするような行為は絶対に慎むべきでしょう。
また、現在は崩落の危険があるため、訪問時は、現地の規制を必ず守ってください。
