群馬県と埼玉県の県境に『神流湖(かんなこ)』という大きな湖があります。
神流湖は下久保ダムのダム湖でなのですが、そんな神流湖にかかる赤い橋が『金比羅橋』では、多くの心霊現象が起きると噂されています。
金比羅橋で過去に何が起き、どのような心霊現象がウワサされているのでしょう?
本記事では、金比羅橋で起きると言われる心霊現象や過去に起きた出来事を紹介していきます。
この記事は2025/11/28に加筆・修正しています。
群馬県の心霊スポット『金比羅橋』とは




金毘羅橋【琴平橋】(こんぴらばし・ことひらばし)』は、群馬県藤岡市に存在する橋です。
群馬県と埼玉県の境にある神流湖に架っている特徴的な赤色の鋼トラス吊橋で、橋長は175.0m、幅員4.5mとなっています。
正式名称は金比羅橋ですが、琴平橋と呼ばれることもあるようです。
また「神流湖(かんなこ)」は、下久保ダムのダム湖で日本で最大級の人工湖で、湖面の面積は3.27平方㎞で有効貯水量は、120,000千立方米となっています。
貯水量は、奥利根湖に次ぐ大きさで、洪水調整・灌漑、上水道、発電など幅広い用途に活用されています。
水深は120mもあり、湖底には数多くの建物や天然記念物に指定された三波石渓の一部が沈んでいるようです。
景観を活かした公園がつくられていて、湖畔では釣りやボート遊びをして家族連れが楽しむ姿が見られます。
『金比羅橋』で起こる心霊現象

こちらを見つめる女性の視線
金比羅橋で最も有名なのが「白い服の女性」の目撃談です。
夜の橋の上やたもとで、白いワンピースのような服を着た女性が、無言で湖面をじっと見つめて立っている姿を見たという証言が多数あります。
近づこうとするとスッと姿を消した、振り返った瞬間にはもういなかった、という話もあり、この女性の霊に遭遇した人は「異様な寒気や悲しさに襲われた」と語っているそうです。
猫背でうつむく男性の霊
夕方から夜にかけて、橋の中央や向こう側から「猫背でうつむきながら歩いてくる男性」を見たという噂もあります。
この男性は、同じ場所にいる人のうち片方にしか見えず、もう一人にはまったく姿が認識できないという特徴があるそうです。
すれ違う直前で突然消えてしまった、振り返ると誰もいなかった、という報告もあり、「一部の人にだけ見える男性の霊」として噂されています。
謎の声や物音
深夜の金比羅橋では、誰もいないのに橋の中央付近からうめき声のような音が聞こえたり、背後から足音がついてくるといった体験が多く報告されています。
また、心霊系の動画撮影中に「ねぇねぇ」と話しかけるような声が録音されていた、配信中に謎の声がマイクに入ったといった事例も複数出ています。
周囲に人や車がいない状況で、はっきりとした足音や呼びかけが響くため、「橋に近づく生者に気づいた何かが寄ってくるのではないか」と噂されています
人魂の目撃談
金比羅橋や神流湖周辺では、夜になると青白い光の玉がふわふわと浮かんでいるのを見たという「人魂」の目撃談があります。
橋の上や湖面近く、あるいは橋の下の闇の中を小さな光の玉がゆっくりと移動していく様子が語られ、「写真や動画に小さな光の球が写り込んだ」という報告もあります。
暗い湖面と山の稜線のあいだに現れるため、肉眼でもはっきり見えたと主張する人もおり、「火の玉が出る橋」として紹介されることもあるそうです。
車に大量の手形がつく・人影が映る
車で金比羅橋を通り抜けた際、停車していないのにボディや窓ガラスに無数の手形がついていた、という話もあるようです。
手形はいつの間にか外側についており、拭き取ると消えるものの、「橋を渡るたびに何度もつく」と語る人もいます。
また、誰も乗っていないはずなのに、運転席や後部座席の窓越しに人影のようなものが写り込んだ写真が撮れたという話も多く、心霊写真スポットとしても知られています。
ウワサされる心霊現象
- 橋の下から誰かが覗いている。
- 女性の幽霊が出現する。
- うめき声が聞こえる。
- 人魂が出現する。
- 心霊写真が撮れる。
- 車で通過すると大量の手形がつく。
『金比羅橋』の場所
| 住所 | 〒367-0313 埼玉県児玉郡神川町矢納地内 |
| 最寄り駅 | 徒歩圏の最寄り駅は実質なし |
| アクセス | 本庄駅から神泉・神流湖方面行きのバスで約45〜70分 新町駅から日本中央バスで神流町方面へ約1時間25分 |
| 備考 | 夜間は照明がほとんどなく、車も歩行者も互いが見えにくい |
私有地に無断で立ち入ると罪に問われます。絶対にやめましょう。
『金比羅橋』で過去に起きた事件・事故

殺人事件
金比羅橋では、1978年(昭和53年)1月26日付の『読売新聞・朝刊』に掲載された、暴走族グループによる殺人事件があったとされています。
複数のサイトがこの新聞記事を引用しており、それによると当時19歳の男性が、5人の暴走族グループからリンチを受け、金比羅橋の上から投げ落とされました。
男性は欄干に必死でしがみつきましたが、加害者たちはその手を足で蹴り落とし、懐中電灯で被害者が水中に沈んでいくのを確認したうえで、その場から立ち去ったと伝えられています。
5人は金比羅橋の上で男性をリンチした後、橋から投げ飛ばした。
男性は命からがら欄干にしがみ付くが…。
非情にも足で蹴落とされ、彼らは懐中電灯で被害者が水中に沈んだことを確認し、その場を後にした。読売新聞/朝刊より
自殺の名所の噂
金毘羅橋は、美しい景色とは裏腹に『自殺の名所』としても知られています。
これまでに、数えきれないほどの人が橋の上から身を投げたそうです。
そのため、自殺を防止するためのネットが橋の両側に設置され、『いのちの電話』の看板もあります。
さらに、『下久保ダム』が建設される際に、集落がひとつ水没しています。
雨が少なく神流湖が枯渇すると、水面から車や遺体集落の跡が見えるようになるらしく、このことも、心霊現象と関係があると考える人もいるそうです。
心霊スポット化の理由を考察
金毘羅橋が心霊スポットになった理由のひとつは、前述した殺人事件が関係していると考えられます。
凄惨な事件は多くの人の記憶に残りやすく、なかでも「殺人」となれば、怨念と結びつけて語られることも珍しくありません。
また、自殺者が多数出ていることも、心霊スポット化の一因と言えるでしょう。いわゆる「自殺の名所」と呼ばれる場所は、多くが心霊スポットとして扱われています。
これは、自殺者が未練を残しているだろうというイメージと「幽霊」という存在が結びつきやすいためだと考えられます。
こうした金毘羅橋の背景に加え、夜の不気味な雰囲気や、ダム湖に沈んだ集落の噂が重なり合うことで、幽霊の話が生まれ、次第に噂として広がっていったのでしょう。
訪問時の注意点
金毘羅橋は、観光地ではありますが夜になると周囲は暗くなり、人の気配も無くなります。
そういった場所では、思わぬトラブルに巻き込まれることがあるので注意が必要です。
また、自殺の名所に集まる人間が健全とは言い難い点も、気になるポイントです。
すべての人が『そう』とは言いきれませんが、自殺を考えている人が自暴自棄になっていたり、所謂『無敵の人』である可能性もあります。
そのような人に、人気のない暗い場所で遭遇すると非常に危険です。
無用なトラブルを避けるためにも、夜間の金毘羅橋には近づかない方が良いでしょう。
夜の心霊スポットはとても暗く危険です。
スマホのライトだけでは足元が見えづらく、転倒や事故のリスクが高まります。
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まとめ
本記事では、群馬県の心霊スポット『金毘羅橋(琴平橋)』についてご紹介しました。
金毘羅橋は、過去に起きた事件や自殺者の多さから、心霊スポットとして知られるようになった場所です。オカルト好きにとっては、非常に興味を惹かれるスポットと言えるでしょう。
しかし一方で、金毘羅橋を含む神流湖・下久保ダム周辺では、「心霊スポット」という不名誉なイメージを払拭しようとする動きもあるとされています。
筆者もオカルト好きなので、「そのままでも良いのでは?」とつい考えてしまう部分もありますが、その地域で暮らす人や近隣の住民の方々にとっては、肝試し目的で訪れる人による迷惑行為は看過できない問題です。
また、心霊スポットは人目が少なく暗い場所であることが多く、その環境の性質上、暴行や性犯罪などの事件につながる可能性も否定できません。
こうした問題やリスクがある以上、「心霊スポットを無くそう」とする取り組みが必要とされるのも、もっともなことだと言えるでしょう。
オカルト好きの皆さまは、興味本位で訪れる際にも、くれぐれも周囲の人や地域の方々に迷惑をかけないよう、マナーとルールを守って行動することを心がけてください。

