千葉県流山市鰭ヶ崎(ひれがさき)にある「死人坂(しびとざか)」。
地図には載っていないその不気味な名前の坂は、住宅街の中にひっそりと実在しています。
昼間は生活道路として何気なく使われていますが、その名の由来を知ると景色が一変して見えるかもしれません。
かつて、土葬が主流だった時代に遺体を運ぶ道として使われていたこの坂では、ある悲劇的な事故が多発していたと語り継がれています。
本記事では、現地で囁かれる心霊現象や、その恐ろしい名前の由来、そして心霊スポット化した理由の考察についてご紹介します。
千葉県の心霊スポット『死人坂』とは






「死人坂」は千葉県流山市鰭ヶ崎にある、東福寺という由緒あるお寺の千仏堂や墓地へと続く急勾配の坂道です。
現在は住宅街の中にあり、舗装もされ、近隣住民の生活道路として利用されています。
しかし、その名前は公式な地図には掲載されておらず、地元の人々や一部の愛好家の間で通称として呼ばれ続けている場所です。
一見すると何の変哲もない坂道ですが、かつては鬱蒼とした木々に囲まれた獣道のような場所でした。
坂の上には墓地があり、麓からそこへ至るまでの道中で起きたとされる数々の悲劇が、この場所を特別なものにしています。
「死人坂」という名前のインパクトと、それが単なる都市伝説ではなく実際の生活史に基づいている点が、訪れる人々に静かな恐怖を与え続けているのです。
『死人坂』で起こる心霊現象

「誰かに背中を押される」「服を引っ張られる」
夜遅くに、一人で死人坂を上っていると、誰かに背中を押されたり、服を引っ張られたりすることがあると言われています。
これらの現象を体験した人々は、かつてこの坂で遺体を運ぶ際に、重みに耐えきれず足を滑らせてしまった人々の無念や、棺から放り出されてしまった仏様の霊が、通りかかる人々に何かを訴えかけているのではないかと噂しているそうです。
ウワサされる心霊現象
- 夜に1人で坂を上っていると「誰かに背中を押される」ことがある。
- 夜に1人で坂を上っていると「服を引っ張られる」ことがある。
『死人坂』の場所
| 住所 | 〒270-0161 千葉県流山市鰭ケ崎 |
| 最寄り駅 | 流鉄流山線「鰭ヶ崎駅」 |
| アクセス | 鰭ヶ崎駅から徒歩数分 |
| 備考 | 現在は住宅街の中にある生活道路です。迷惑行為に注意! |
私有地に無断で立ち入ると罪に問われます。絶対にやめましょう。
『死人坂』で過去に起きた事件・事故

歴史的背景「東福寺への参道」
死人坂は、平安時代初期に開かれたとされる真言宗の寺院「東福寺」への参道の一つとしての歴史を持っています。
そのような経緯から死人坂は、長い歴史の中で数え切れないほどの故人を送り出してきました。
事故の話ばかりが強調されがちですが、本来は死者を弔うための道であり、多くの人々の祈りや悲しみが染み付いている場所でもあります。
現在残っている「死人坂」という呼び名は、単なる恐怖の対象としてだけでなく、かつての人々の葬送の苦労や死者への畏敬の念が含まれた、歴史の証言とも言えるでしょう。
遺体搬送中の落下事故
「死人坂」という名前の最大の由来は、土葬時代に起きた落下事故だと言われています。
昔は、この周辺の道は舗装されておらず、雨が降るとぬかるんで非常に滑りやすくなっていました。
東福寺の墓地へ埋葬するために、棺(座棺)を担いでこの急坂を登らなければならなかったのですが、足元の悪さと勾配のきつさから、担ぎ手が足を滑らせてしまうことがありました。
その結果、棺が手から離れて坂を転がり落ち、中の遺体が外に飛び出してしまうという凄惨な事故が度々起きたと言われています。
死者が再び坂を転がり落ちるという悲劇から、いつしかこの坂は「死人坂」と呼ばれるようになったそうです。
心霊スポット化の理由を考察

死人坂が心霊スポットとして知られるようになった背景には、「名前のインパクト」と「歴史的背景」の2つが大きく関わっていると考えられます。
前述したように死人坂は、真言宗の寺院「東福寺」への参道であり、実際に多くの故人を送り出すために利用されていました。
頻繁に利用される道であるにもかかわらず、その舗装状況は芳しくなく、足元の状態が悪かったそうです。
特に、雨や雪が降ると道はぬかるみ一層歩きにくくなります。重たい棺を抱えてそんな坂道をのぼっていくため、足をとられて棺を取り落し、中から遺体が飛び出すこともあったと伝えられています。
遺体が棺から飛び出して、坂道を転がり落ちていく光景を見た人は、あまりにも縁起が悪く感じたことでしょう。
この語り継がれる話から、「棺が転がり落ちて遺体が飛び出した」という場面を具体的にイメージできることで、恐怖のリアリティが増幅されやすくなります。
また、死人坂の環境も要因になっているのでしょう。坂の上には墓地が存在し、恐怖体験を共有しやすい環境が整っています。
住宅街の中にありながら、名前だけが前時代的な死の臭いを漂わせているギャップも、心霊スポット化にひと役買っているのではないでしょうか。
「死人坂」の名前のインパクトが強すぎて、心霊的なイメージが簡単に湧いて来ちゃいます…。
訪問時の注意点
死人坂は、閑静な住宅街の中にあります。夜間に訪問して大声で騒いだり、強いライトで民家を照らしたりする行為は、非常に大きな迷惑になるため絶対にやめてください。
また、坂道は急勾配なので、自転車や徒歩での通行には注意が必要です。万が一夜間に訪問するのであれば、運動できる靴や服を着用して明かりを用意しておきましょう。
ただし、この坂は、心霊スポットである以前に、近隣住民の方々の大切な生活道路であり、東福寺という信仰の場の一部であることを忘れずに近隣の方々の迷惑にならないよう十分に配慮してください。

基本的には、現地の訪問は控えた方が良いでしょうね…。
夜の心霊スポットはとても暗く危険です。
スマホのライトだけでは足元が見えづらく、転倒や事故のリスクが高まります。
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まとめ
本記事では、千葉県で心霊スポットとされる「死人坂」の情報をご紹介しました。
死人坂は、一見するとどこにでもある住宅街の坂道のように、静かにそこに存在します。
しかし、その土地に刻まれた悲しみや絶望の記憶を知ると、アスファルトの下に眠るかつての獣道や、そこを棺を担いで登っていった人々の息遣いが聞こえてくるようです。
遺体が転がり落ちたという悲しい話や、誰かに背中を押されるという怪奇現象の噂は、この坂がどこにでもある普通の道路ではなく、生と死の境界線であったことを今に伝えているのかもしれません。
もし死人坂を訪問する際は、過去に起きた悲劇に思いを馳せつつ、現在そこで暮らす人々に対して失礼のないように行動することを心がけてください。

