京都府亀岡市と京都市の境界に位置する老ノ坂トンネルは、古くから多くの人々が行き交った歴史ある場所です。
しかし、その歴史の裏側には、数々の怪異や心霊現象の噂が囁かれています。
特に、トンネル周辺では女性の霊や少年の霊、さらには男性の霊が目撃されたという報告が後を絶ちません。
また、近隣には「首塚大明神」や廃モーテル「サンリバー」など、他の心霊スポットも点在!一帯が不気味な雰囲気を醸し出しています。
本記事では、京都府亀岡市と京都市の境界に存在する心霊スポット『老ノ坂トンネル』の情報を紹介します。
京都府の心霊スポット『老ノ坂トンネル』とは



『老ノ坂トンネル(おいのさかとんねる)』は、京都府亀岡市と京都市の境界に位置するトンネルです。
このトンネルは、古くから山陰と畿内を結ぶ重要な交通路として知られています。
この地域は平安時代から「山陰道」の一部として機能し、『延喜式』にも丹波国の駅名として「大枝」などが記されており、当時から都と丹波地方を結ぶ主要なルートでした。
老ノ坂峠はこの大枝山を越える地点にあり、多くの歴史的人物が通過したとされています。
例えば、明智光秀は「本能寺の変」の際にこの峠を越えて京都へ進軍したと伝えられています。
また、源頼光が酒呑童子を討伐する際にもこの地域が舞台になったといわれているのです。
老ノ坂の交通の要所としての役割は、時代が進むにつれてさらに重要性を増し、1883年(明治16年)に初代のトンネル「松風洞(しょうふうどう)」が開通しました。
その後、1934年(昭和9年)には「和風洞(わふうどう)」が建設され、さらに1965年(昭和40年)には現在のトンネルが完成しました。
旧トンネルはその後、歩行者や自転車専用として利用され、現在もその姿を残しています。
しかし、このトンネルには心霊スポットとしての側面もあります。
トンネル周辺には「首塚大明神」や、かつて営業していたラブホテルの廃墟「サンリバー」があり、これらの場所では数々の心霊現象が噂されています。
トンネル内で「白い服の女性を見た」という証言が多数あり、一部では「事故で亡くなった霊がさまよっている」とも囁かれています。
また、老ノ坂峠一帯は処刑場として使用された歴史もあるため、そうした背景が怪奇現象の噂を生む要因となっている可能性もあります。
現在、老ノ坂トンネルは国道9号線の一部として交通の要所であり、京都市と亀岡市を結ぶ主要道路のひとつとなっています。

心霊スポットと言われているのは、主に旧トンネル(和風洞)のようです。
『老ノ坂トンネル』で起こる心霊現象

女性の霊が目撃される
老ノ坂トンネルでは、白い服を着た女性の霊が何度も目撃されています。
トンネルの入り口付近や内部で、その姿を見たという報告が多いようです。
この女性は長い黒髪で、和服や白いワンピースのような服を着ており、目撃者と目が合うとスッと消えてしまうともいわれています。
さらに、運転中にルームミラー越しに後部座席に座る女性の姿を見たという証言もあります。
いつの間にか助手席や後部座席に乗り込んでくる幽霊として恐れられているようです。
また、トンネルを通過している最中に「トントン…」と窓を叩く音が聞こえ、恐る恐る振り向くと、白い顔をした女性が外からこちらを覗き込んでいたという話も有名です。

モーテル「サンリバー」で命を落したとされる、赤い服の女性が出現する事もあるそうです。
少年の霊の目撃談がある
老ノ坂トンネルでは、幼い少年の霊が遊んでいる姿を見たという報告もあるようです。
少年の幽霊は、トンネルの端で座り込んでいたり、トンネル内を走り回っているといわれています。
また、時折こちらに手を振ったり、意味不明な言葉を呟いたりすることがあり、目撃者の中には「助けて…」と聞こえたという人もいるようです。
さらに、運転中に急に飛び出してくる少年の姿を見たものの、急ブレーキをかけても実際には何もいなかった、という怪現象も多く語られています。
また、あるドライバーが深夜にトンネルを通過した際、後部座席に小さな手形が無数に浮かび上がるのを見たという証言もあります。
ウワサされる心霊現象
- 白い服の女性の霊が目撃される。
- 赤い服の女性の幽霊が目撃される。
- 少年の幽霊が目撃される。
- 謎の音や気配を感じることがある。
『老ノ坂トンネル』の場所
住所 | 〒621-0827 京都府亀岡市篠町王子大坪 山陰道 |
最寄り駅 | JR嵯峨野線(山陰本線)「亀岡駅」 |
アクセス | 亀岡駅から車で約15分 |
備考 | 交通量が多いので安全の確保が必要 |

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『老ノ坂トンネル』で過去に起きた事件・事故

明智光秀の進軍路
老ノ坂トンネルは、戦国時代に明智光秀が本能寺の変を起こす際、丹波亀山から京都へ向かう途中で老ノ坂を通過したとされています。
この歴史的背景からも、老ノ坂は重要な場所と認識されているようです。
また、過去には戦による犠牲者や盗賊の被害者が存在した可能性も示唆されています。
廃モーテル「サンリバー」の存在
老ノ坂トンネルとは直接関係があるわけではありませんが、トンネルの近くには心霊スポットと言われている廃墟のモーテル「サンリバー」が残っています。
このモーテル「サンリバー」では、女性が殺害されたという噂があり、夜中には女性のすすり泣く声や姿が目撃されているそうです。
そして、この女性は赤い服を着た幽霊として、老ノ坂トンネルに出現すると言われています。
酒呑童子の伝説
平安時代、源頼光は家来の四天王を従え、大江山で鬼・酒呑童子を退治しました。
その際、討ち取った首を京に持ち帰ろうとしましたが、老ノ坂で首が動かなくなり、やむを得ずその地に埋葬したと伝えられています。
この場所には現在、「首塚大明神」が祀られていますが、土地の曰くとして老ノ坂トンネルにも影響を与えていると言われています。
『老ノ坂トンネル』心霊スポット化の理由を考察

老ノ坂トンネルが心霊スポットとして語り継がれる理由には、いくつかの要因が考えられます。
まず、老ノ坂トンネルは古くから交通の要衝であり、多くの歴史的事件が関わる場所でした。
特に、「酒呑童子の首塚」や「明智光秀の進軍ルート」といった有名すぎる要素は、土地に特別な因縁を感じさせるのに十分と言えるでしょう。
また、過去にトンネル付近で起きた交通事故や、廃モーテルでの事件の噂が心霊現象の報告と結びつき、恐怖を増幅している可能性があります。
さらに、老ノ坂トンネルは車両用トンネルと歩行者用トンネル(和風洞)に分かれていますが、どちらも独特の不気味さを持っています。
特に和風洞は照明が少なく、湿った空気と反響する足音が恐怖心を煽ります。このような環境も、怪異体験を生みやすくしていることは間違いありません。
こうした要因が絡み合うことで、老ノ坂トンネルは心霊スポットとして認知されるようになっていったと考えられるのです。

古い峠やトンネルは、心霊的な要因の宝庫といえるのです…。
『老ノ坂トンネル』訪問時の注意点
老ノ坂トンネルを訪れる際は、安全とマナーの遵守を徹底してください。
交通量の多い国道9号線では、車両に十分注意しながら行動する必要があります。
夜間に訪問すると危険が多いため、できる限り夜間の訪問は避け、日中の訪問をおすすめします。
また、周辺には住宅地があるため、大声を出したり騒ぐことは避け、廃モーテル「サンリバー」などの立入禁止区域には決して侵入しないようにしましょう。
まとめ
本記事では、京都府の心霊スポット『老ノ坂トンネル』の情報を紹介しました。
京都府の老ノ坂トンネルは、歴史的背景や数々の怪異の噂が絡み合う、京都屈指の心霊スポットです。
酒呑童子の伝説や明智光秀の進軍路、そして過去の事件・事故などが複雑に関係し、今なお不気味な雰囲気を漂わせています。
心霊現象としては、トンネル内での霊の目撃情報や足音・声の報告が多く、特に深夜に訪れると異様な空気を感じる人が後を絶ちません。
周辺には「首塚大明神」や廃モーテル「サンリバー」など、さらなる怪異が噂されるスポットもあり、一帯が「恐怖のエリア」として知られています。
しかし、訪問する際には安全面への配慮が不可欠です。
交通量の多い国道9号線に面しているため、見学時は細心の注意を払う必要があります。
また、地元の住民に迷惑をかけないよう、マナーを守ることが重要です。
「本当に怖い場所なのか?」を確かめるのは、あなた自身の判断次第。
興味があるならば、自己責任のもとで慎重に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。