山口県防府市にある「一家心中の家」は、全国的に知られている心霊スポットでした。
この廃屋は、悲劇的な事件が相次ぎ、多くの人々が奇妙な現象を体験したことでメディアにも取り上げられ、一躍有名となりました。
心霊写真や心霊動画も数多く存在し、オカルトマニアや肝試しを楽しむ人々にとって、興味を惹かれるスポットとなっていました。
本記事では、この一家心中の家で起きたとされる事件や怪奇現象を解説していきます。
山口県『一家心中の家』とは

『一家心中の家(いっかしんじゅうのいえ)』は山口県防府市に存在した廃墟で、富海一家心中の家と呼ばれることもあります。
この家は1970年代に建てられ、家主が亡くなってからは借家となっていました。
その後、この家を借りて入居していた家族が一家心中を起こし、それ以降さまざまな怪奇現象が起こるようになったと言われています。
その後も借家として存在していましたが、入居した医師が不審死を遂げたり、精神に異常をきたして自殺未遂をするなど不幸が続いたとされています。
さらに、心霊スポットとして知られるようになると多くの人がこの家を訪れました。
噂では、肝試しに来た大学生がその後水死したり、事故によって命を落とすといった事が続き、恐怖の対象となっていったそうです。
住む者がいなくなったこの家を解体する話も出ましたが、そのたびに不吉な事故が起こり解体は中止となりました。そのため、この家は今でも廃墟として残っています。
1980年代になるとワイドショーなどのメディアでこの家が紹介され有名になりました。当時は、有名な霊視者である冝保愛子が霊視に来たり、心霊研究家の中岡俊哉も訪れたそうです。

一家心中の家は、2024年の現在は解体済で更地になっているようです。不幸が起こるのにどうやって解体したのでしょうか…
『一家心中の家』で起こる心霊現象

一家心中の家では、その歴史と現象の怖さから多くの人を引きつけていました。
定番の不気味な音や霊の姿、そして突然の体調不良など、訪問者に強い恐怖を与えていたようです。
謎の音や声が聞こえる
一家心中の家では、夜になると誰もいないはずの場所から子供の笑い声や女性の泣き声が聞こえると言われています。
この不気味な音は訪問者を驚かせ、多くの人がその場を逃げ出す結果となります。特に深夜に訪れると、その音が一層鮮明に感じられると報告されています。
これらの音は、かつてここで起きた悲劇の記憶が霊となって残っていると考えられていました。
霊の姿が目撃される
廃墟となった家の窓や廊下には、白い服を着た女性や子供の霊が見えると噂されています。
肝試しなどで訪問した者はが、窓越しにこちらを見つめる女性の姿や、廊下を走る子供の霊を目撃したそうです。
これらの目撃談は、写真や動画に記録されることも多く、インターネット上で共有されることでさらに多くの人々に知られるようになりました。
特に夜間の訪問は、その目撃率が高くなると言われていたそうです。
体調不良が起こる(霊障?)
一家心中の家を訪れると、突然体調が悪くなるという報告が多数あります。
めまいや吐き気、異常な寒気を感じることがあると言われています。
多くの人が、これらの症状は、強い霊的な影響を受けた結果と考えていて、霊感の強い人ほど影響を受けやすいとされています。
訪問者はこのような体調不良を経験すると、場所の異常さを感じ取ると共に強い恐怖を感じて、二度とこの家を訪れないと心に決めていたそうです。
ウワサされる心霊現象
- 謎の音や声が聞こえる
- 霊の姿が目撃される
- 体調不良が起こる(霊障?)
『一家心中の家』の場所
住所 | 〒747-1111 山口県防府市富海 |
最寄り駅 | 富海駅 |
アクセス | 富海駅から徒歩でおよそ3分 |
備考 | 廃屋は解体済です。私有地なので無断で侵入しないように注意してください。 |
『一家心中の家』で過去に起きた事件・事故
一家心中の家では、1980年代に一家心中が起こったと言われています。
一家の家長が家庭内の問題や経済的な困難から絶望し、家族全員を巻き込んで命を絶ったとされていて、この悲劇的な事件は、地元の人々に大きな衝撃を与えました。
この家に関連する不幸な出来事はそれだけではありません。訪れた人々が霊的な影響を受けたとされる事故や怪我が後を絶たないと言われています。
例えば、家を訪れた直後に交通事故に遭うケースや、帰宅後に重い病気にかかるといった報告がされています。
また、現地で急に体調が悪くなり、倒れてしまう人も多かったそうです。
特に印象的な例として、ある訪問者が家の中で写真を撮影した際、その場で急に胸が苦しくなり、そのまま倒れ込んでしまったというエピソードがあります。
彼は後に病院に運ばれましたが、特に異常は見つからず、原因不明のままでした。
また、心霊スポットとして有名になったため、肝試しに訪れる若者たちもいたそうですが、そういった人たちも不幸な事故に巻き込まれることが少なくなかったようです。

恐ろしい噂に満ちていますね…
『一家心中の家』心霊スポット化の理由を考察

『一家心中の家』が心霊スポットとして有名になったのは、1980年代に起きた一家心中事件が大きなきっかけになっていることは間違いないでしょう。
この事件は地域社会に大きな衝撃を与え、その悲劇的な背景が多くの人々の関心を引きました。
家長が家庭内の問題や経済的困難から絶望し、家族全員を巻き込んで命を絶ったとされています。この出来事が広く報道され、地域全体に深い影響を及ぼすことになりました。
事件後、この家では数々の心霊現象が報告されるようになりました。訪問者は子供の笑い声や女性の泣き声、白い服を着た女性の姿などを目撃し、異常な体調不良を経験しています。
一家心中の後にも、この家を借りて入居した人が不可思議な状態で命を落としたり、精神を病んでしまうといった現象が起きていたそうです。
これらの現象が多くの人々の興味を引きつけ、心霊マニアや肝試しに訪れる若者たちが次々とこの家を訪れるようになりました。
また、メディアやインターネットで紹介されることにより、さらに知名度が広まっていったのです。
この家は何度も解体しようと試みられましたが、そのたびに不吉な出来事が起こり、解体が中止されることが続いたとされています。
このような出来事が重なり、家には得体のしれない『何か』があるという恐怖心がさらに煽られることになりました。
一家心中の家は、その歴史的背景と数々の心霊現象の噂、そして解体の試みが失敗に終わる不思議な出来事が重なり、人々の恐怖心を刺激する有名心霊スポットになっていったと考えられるのです。
『一家心中の家』訪問時の注意点
一家心中の家は私有地であり、無断での立ち入りは法律で禁止されています。
訪問を計画する際は、必ず所有者から正当な許可を得る必要があります。
また、地元住民に迷惑をかけないよう、訪問の前には十分な配慮を心がけましょう。
ただし、現在は廃墟は解体されているため、敷地外から更地を見ることになるでしょう。
まとめ
本記事では、山口県の有名心霊スポット『一家心中の家』の情報を紹介してきました。
一家心中の家は、その悲劇的な歴史と数々の心霊現象によって、多くの人々を引きつける場所となっていました。
1980年代に起きた一家心中事件は地域社会に大きな衝撃を与え、その後もこの家を訪れた人々が奇妙な音や霊の姿を目撃するなどの体験を報告しています。
また、突然の体調不良を感じる人も多く、訪問者に強い恐怖を与えていたようです。
現在では建物は解体されて更地になっていますが、私有地である事には変わりがないので無断で立ち入らないように注意してください。