
~♪資料整理中に見つけたこのマンガ!過去の偉人や犯罪者の才能を手に入れた人たちが戦うなんて…。おもしろいし、すごいアイデアだなぁ~✨
…頼んでおいた資料の整理を放り出して…何をしているのかしら?


うわわっ⁉びっくりした~💦あ~、資料整理中に見つけたこのマンガがおもしろくてつい…💧
お仕事をさぼってると、ブギーマンが家に来るわよ?


ブギーマンってなんですか?
あら?知らないのね?ブギーマン…。そのマンガにも出てきたはずだけど。いいわ、今日は、ブギーマンの資料を見てみましょうか…。ブギーマンはね…

子供の頃、いたずらをすると「~がさらいに来るよ!」と大人から脅かされた経験はありませんか?
この『~』の部分は地域によって異なり、日本ではヘビやキツネ、泥棒や鬼、あるいは「なまはげ」など色々なものが当てはまります。
しかし、欧米を中心とした世界中で、親の言うことを聞かない子供を震え上がらせてきた共通の怪物が存在します。
この記事では、夜の闇に潜み、子供たちの恐怖を糧にする伝説の存在「ブギーマン」の正体と、その意外な起源に迫ります。
姿なき恐怖「ブギーマン」とは⁉

『ブギーマン(Bogeyman)』は、悪いことをした子供に罰を与える存在として、主にイギリスで語られる架空のキャラクターです。
ブギーマンには『決まった姿』が存在しておらず、語られる地域や文化によって、毛むくじゃらの怪物や黒い影だったりと、特徴が大きく異なるのも大きなポイントと言えます。
しかし、どの伝承においても「夜中に出現して寝ている子供に悪戯をする」、あるいは「袋に詰めてさらっていく」という部分は概ね共通しています。
なぜ彼らには決まった形がないのでしょうか?

姿が分からないって、逆に不気味で怖いですよね…。暗闇に何かいるんじゃないかって想像しちゃいます。
そうね、決まった形を持たないことで、子供たち自身が『自分が一番怖いと思う姿』を頭の中で勝手に想像して、恐怖を増大させる効果があるの。

ブギーマン誕生の仮説と真の起源

ブギーマンは、子供たちの行動を制御し、「自らの行いを見直すきっかけ」を与える手段として利用されてきました。
では、このキャラクターは、いつ、どこで生まれたのでしょうか?起源については古くから様々な仮説が議論されてきました。
■ 仮説1:海賊「ブギス人」説
欧州の船乗りが、東南アジアで恐れられていた海賊「ブギス人(Bugis)」の噂を持ち帰り、『ブギ・マン』として語られ始めたと言う説。
しかしこの説は、欧州人が東南アジアに進出する以前から『ブギーマン』の原型となる単語が存在していたことで、現在では否定的に見られています。
■ 仮説2:ナポレオン蔑称説
イギリス人がフランスの英雄『ナポレオン・ボナパルト』に対して使用していた蔑称『Boney(ボニー)』という言葉がありました。
その言葉が「言うことを聞かないとボニーが来るぞ」と子供を脅かすのに使われ、派生・変化して『Boneyman』⇒『Bogeyman』になったと言われています。
■ 有力な定説:古い言語の「亡霊」説
現在、言語学的に最も有力とされているのが、中英語の「Bogge(ボッグ:恐怖を煽るもの、ホブゴブリン)」や、スコットランド語の「Bogle(ボーグル:亡霊、幽霊)」が語源であるという説です。
これらの古い言葉が時代と共に変化し、「Bogeyman」として定着したと考えられています。
人間の狂気が生み出した「ブギーマン」の歴史


実は、ブギーマンは時代によってその扱いが変化しているの…。だから、現実に起きた事件のなかには、ある意味でブギーマンが引き起こしたといえるものも存在しているわ…。
ブギーマンが実際に引き起こした事件…ですか?どんな事件があるんですか?


せっかくだから、ここでその一部を紹介するわね。
時代ごとのブギーマン事件
- 1920年代:現実の連続殺人鬼「アルバート・フィッシュ」
発生時期:主に1920年代(1934年に逮捕、1936年に死刑執行)
場所:アメリカ(ニューヨーク州など)
概要: 実在した凶悪なシリアルキラーが「ブギーマン」と呼ばれたケースです。優しそうな老人を装って子供を誘拐し、猟奇的な殺人とカニバリズム(食人)を繰り返しました。親たちが子供に警告する「得体の知れない恐ろしい人物=ブギーマン」が、完全に現実のものとして現れた最悪の事件であり、当時のアメリカ社会を震撼させました。 - 1970年代〜1980年代:都市伝説が現実になった「クロプシー事件」
発生時期:1970年代〜1980年代にかけて連続発生(1987年に犯人を逮捕)
場所:アメリカ・ニューヨーク(スタテンアイランド)
概要:架空のブギーマン(クロプシー)の噂が、現実の犯罪と結びついたケースです。「森に住む怪物が子供をさらう」という地域特有の都市伝説がただの怪談として語られていた中、実際に子供たちの連続行方不明事件が発生。後に、廃施設の森に住み着いていた元職員(アンドレ・ランド)が逮捕され、「噂の怪物は実在した」として語り継がれることになりました。 - 2014年:現代のインターネット・ブギーマン「スレンダーマン刺傷事件」
発生時期:2014年5月31日
場所:アメリカ・ウィスコンシン州
概要:架空のブギーマンを信じ込んだ者が、自ら現実の事件を引き起こしてしまったケースです。ネット掲示板で創作された都市伝説「スレンダーマン」を実在すると信じ込んだ当時12歳の少女2人が、「彼の手下になるため」「家族を守るための生贄として」同級生を森に誘い込み、ナイフで刺しました。ネット上の怪談が、現実の子供たちの精神を支配し凶行に走らせたという点で、現代ならではの非常に特異な事件です。

アルバート・フィッシュ⁉さっきのマンガにも出てました…あれ?スレンダーマンって前に資料で見ましたよ?あれもブギーマンに分類されるんですね…。
結局のところ、人々は良く分からないものをブギーマン=不気味な男として恐れたのでしょうね。

世界で語られるブギーマンと現代への影響

ブギーマンの伝説は、地域の文化を色濃く反映しながら世界中で語られています。
アメリカでは、『ブギーマン』はクローゼットの中やベッドの下に隠れ潜んでいるとされています。
そして、悪いことをした子供が寝静まったのを見計らって姿を現し、さらってしまうのです。
一方、東欧の一部で語られる『ブギーマン』は、暗い夜の森を彷徨っている獣のような存在として語られ、森に近づく子供への警告として機能しています。
さらに現代において、ブギーマンは単なる「子供への躾」の枠を超え、純粋な恐怖の象徴としてポップカルチャーに多大な影響を与えています。
ホラー映画の金字塔『ハロウィン』シリーズの殺人鬼マイケル・マイヤーズが劇中で「ブギーマン」と形容されました。
また、スティーヴン・キングの短編小説が2023年に映画『ブギーマン』として映像化されています。
このように、私たちの心の中にある「得体の知れない恐怖」の代名詞として今も生き続けているのです。
まとめ
今回の記事では、世界で語られる都市伝説『ブギーマン』の全貌をご紹介してきました。
彼の存在がいつ、どこから始まり広がっていったのかは定かではありません。
しかし、『ブギーマン』は多くの地域で姿や性質を変えながら、生活のなかに根付いています。
彼らは、今日もどこかで子供たちの悪い行いを正しているのでしょう。

お仕事をさぼって、マンガを読んでいる誰かのベッドの下にも、ブギーマンが潜んでいるかもね…。
やめてください!もうお仕事、さぼりませんから!今夜は部屋の電気を全部つけて寝なきゃ💦

