富山県魚津市に存在する『白倉トンネル』は、心霊スポットとしてオカルト好きの間で親しまれています。
昭和20年代に開通したこの古いトンネルには、どのような曰くがあるのでしょう。
本記事では、『白倉トンネル』で噂されている心霊現象や、過去に起きたとされる事件や事故を紹介しています。
富山県『白倉トンネル』
『白倉トンネル』とは
『白倉トンネル(しらくらとんねる)』は、富山県魚津市に存在するトンネルで、富山県道67号宇奈月大沢野線と、富山県道320号古鹿熊滑川線に位置し、市街地から鉢・虎谷への交通を支えています。
総工費は2,000万円をかけて、昭和28年(1953年)に着工し、翌年の昭和29年(1954年)10月30日に早月川合口事業の一環として開通したトンネルで、現役で使用されているトンネルですが、道幅は4mほどしかなく車一台が通過するのが精いっぱいな狭さで、トンネルの中間地点には車両がすれ違うための待機場所があります。
トンネル長は410mですが、中央部分から滑川方向に若干の傾斜があり、トンネルの入り口から向こう側を見通すことはできません。
トンネル内の照明はナトリウムランプが使用されていて、薄暗い状態です。
『白倉トンネル』の場所
〒937-0834 富山県魚津市鹿熊
狭いトンネルなので離合が大変そうです。
『白倉トンネル』で過去に起きた事件・事故
白倉トンネルでは、過去に19歳の少年の焼身自殺したという噂が流れています。
この噂に関しては根拠となる情報がないため、事実か否かは定かではありません。
また、同じような噂で、カップルが焼身自殺をしたという話もあるようです。
『白倉トンネル』で噂される心霊現象
白倉トンネルは、昼間でも薄暗く不気味な雰囲気がありますが、夜になるとより一層、恐ろしい雰囲気が強くなります。
トンネル内のオレンジ色の光が、赤い血のように見えたり壁一面のシミが人のかたちに見えることから出来れば夜中には利用したくないトンネルと言われているそうです。
こういったこともあり、不気味な心霊現象が囁かれています。
トンネルを通過中に登録していない番号から電話がかかる
白倉トンネルを通過していると、携帯電話に登録していない番号から電話がかかってくるそうです。
そして、その電話に出ると、相手は何も喋らず無言だとか・・・。
トンネル内で男性の声が聞こえてくる
白倉トンネルで肝試しをした人の話では、トンネルに入る前に男性の声が聞こえてきたそうです。
しかし、トンネル内にもトンネルを抜けた先にも誰もいなかったとか・・・。
肝試し中のトンネル内でも男性の声が聞こえてそうなのですが⁉
心霊写真が撮影される
白倉トンネルでは、写真を撮影すると人影のようなものが写り込むことがあるそうです。
トンネルの工事の際にも撮影した写真に、何者かの顔が写り込んでいたという話も残されています。
ウワサされる心霊現象
- トンネルを通過中に登録していない番号から電話がかかる。
- トンネル内や入り口で男性の声が聞こえてくる。
- 心霊写真が撮影される。
『白倉トンネル』心霊スポット化の理由を考察
白倉トンネルが心霊スポットと呼ばれるようになった理由は、複数の要因が重なっていると考えられます。
その理由を以下に紹介します。
①『白倉トンネル』で過去に起きた事件・事故
白倉トンネルでは、過去に19歳の少年が焼身自殺をしたという噂が流れています。
この噂に、根拠となる情報はなく本当に起きた事件か否かは不明ですが、かなりインパクトのある噂話だと言えるでしょう。
トンネルを利用する人がこのうわさを知っていれば、気になることが起きた場合に連想してしまうことは確実です。
焼身自殺したのは、若いカップルだという噂もありますが、こちらも不確かな情報です。
②トンネルの構造
白倉トンネルは開通したのが1954年なので、途中で補修していたとしても、建造から既に70年近くが経過していることになります。
定期的な補修などは実施されていると思われますが、トンネル内は狭く薄暗い状態で、天井や壁には多くのシミや汚れが散見されます。
また、道の途中から傾斜があることで入り口から向こう側が見通せず、トンネルがどこまで続くのか把握しにくいです。
こう言ったトンネル自体が持つ構造が、通る者の不安感を煽り恐怖心を掻き立てるのだと思われます。
狭くて暗いところでは、色々な錯覚が起きやすいです。
考察
白倉トンネルが心霊スポット化した理由は、焼身自殺した少年やカップルの噂も大きな要因ではありますが、トンネル自体が持つ独特な雰囲気もその要素であることは間違いないでしょう。
特に、狭く薄暗い道が『どこまで続くのか分からない』状態は、不安や恐怖を煽り人間の心理に強く働きかけます。
そのような状態と心理状態の時に、焼身自殺したひとの噂を思い出すと、壁や道路のシミが恐ろしいものを想起させても不思議ではありません。
また、トンネル内のオレンジ色の光は、日常とは異なる雰囲気を与えると共に視覚に錯覚を起こす可能性もあります。
こういった要因が絡み合うことで『白倉トンネル』は心霊スポットとして有名になっていったのでしょう。
是非、あなたのご意見もお聞かせください。
『白倉トンネル』訪問時の注意点
白倉トンネルは、現在でも利用されているトンネルです。
道幅4mで非常に狭いにもかかわらず、トラックが通過することもあるようなので事故には要注意です。
トンネルの心霊スポットでは、トンネル内で車を停車して肝試しをしていて、後続車に衝突される事故が発生しています。
事故を防止するためにも、トンネル内で車を止めたり、道幅いっぱいに広がって歩くなどの迷惑になる行動は控えましょう。
交通事故にも要注意です。
体験談・噂話
肝試しメンバーの話
これは、白倉トンネルで肝試しをしたグループのメンバーから聞いた話です。
彼らはトンネルに到着すると、すぐにその異様な空気を肌で感じ取りました。
周囲は静まり返り、ただトンネルの入り口が彼らを無言で迎え入れるのみでした。
一歩一歩、彼らはトンネルの暗闇へと踏み入れていきます。その瞬間、不思議なことに彼らは遠くから男性の声を聞き取りました。
声は明確ではありませんでしたが、まるで誰かが彼らを呼び止めているかのようでした。
しかし、トンネル内を探しても、トンネルを抜けた先を見ても、声の主を見つけることはできませんでした。
その声は空気中に漂うだけで、どこからともなく聞こえてくるのです。彼らは進むにつれ、不安と恐怖が増していきました。
トンネルの中は、まるで別世界に入ったかのように静まり返っており、彼らの足音だけが響き渡っていました。
トンネルの中頃に差し掛かったところで、再び男性の声が聞こえてきました。
今度はもっとはっきりと、彼らを呼んでいるようでした。しかし振り返っても、やはり誰もいません。
声はただ彼らの心に恐怖を植え付けるだけでした。一行は急いでトンネルを抜けることにしましたが、出口にたどり着くまでの間その声は聞こえ続けました。
白倉トンネルを抜けた後、周囲を見渡してもやはり誰の姿も見つけることは出来ませんでした。結局、その声の正体は謎のままだそうです。
しかし、一つ確かなことはこの体験以降、彼らは白倉トンネルに遊び半分で立ち入ることがなくなったということです。
心霊スポット、遊び半分ヨクナイ・・・
まとめ
本記事では、富山県の心霊スポット『白倉トンネル』の噂を紹介しました。
『白倉トンネル』は富山県魚津市に存在するトンネルで、昭和29年に開通して以降、市街地から鉢・虎谷への交通を支えていますが、道幅が狭く入り口から向こう側が見通せない造りなうえに、開通から70年近くが経過していることもあり、トンネル内は不気味な雰囲気に満ちています。
地元の人でも夜中には利用したくないと口にするこのトンネルには、過去に19歳の少年が焼身自殺をしたと言う噂が流れているようです。
トンネルの雰囲気と焼身自殺の噂が流れることで、心霊スポット化したと考えられる『白倉トンネル』は、オカルト好きな人には、堪らない心霊スポットですが、現在でも日常的に利用さるトンネルなので、肝試しなどの遊び半分で訪問して、地元の方の迷惑にならないように注意してください。