天ヶ瀬ダムは、京都府宇治市に位置する多目的ダムで、美しい景観とともに心霊スポットとしても知られています。
その高さや環境から自殺の名所としても噂され、多くの心霊現象が報告されているのです。
特に湖面を歩く幽霊や首のないライダーの目撃談が有名で、過去には事故や自殺も多数発生したと言われています。
本記事では、天ヶ瀬ダムで噂される心霊現象や、過去に起きた事件や事故の情報を紹介します。
京都の心霊スポット『天ヶ瀬ダム』とは



『天ヶ瀬ダム(あまがせだむ)』は、京都府綴喜郡宇治田原町に存在するダムです。
京都府宇治市に位置する淀川本流で唯一の多目的ダムで、1964年に完成したドーム型アーチ式コンクリートダムです。
堤高73メートル、堤頂長254メートルの大規模な構造を持ち、総貯水容量は26,280,000立方メートルに達します。
ダム湖は「鳳凰湖」と呼ばれ、その美しい景観は多くの観光客を魅了しています。
主な機能として、淀川水系の洪水調節、京都府南部地域への上水道供給、そして最大59万8,000kWを生み出す水力発電が挙げられます。
近年では、洪水調節機能の強化を目的に、全長617メートルのトンネル式放流設備が建設され、2022年に竣工しました。
桜や紅葉の季節には多くの観光客が訪れる人気スポットです。
見学希望者は事前予約をすることで、通常非公開の堤体下や管理用通路の見学が可能で、ダムカードも配布されています。
その機能性と美しいアーチ構造により、天ヶ瀬ダムは技術的にも観光的にも魅力的なスポットとして知られています。
基本情報:
- 所在地: 京都府宇治市槇島町六石山
- 河川名: 淀川水系宇治川
- 型式: ドーム型アーチ式コンクリートダム
- 堤高: 73メートル
- 堤頂長: 254メートル
- 総貯水容量: 26,280,000立方メートル
- 有効貯水容量: 20,000,000立方メートル
- 湛水面積: 1.88平方キロメートル
- 流域面積: 4,200平方キロメートル(琵琶湖流域を含む)
主な機能:
- 洪水調節: 天ヶ瀬ダムは、淀川水系の洪水調節を目的としており、下流域の洪水被害を軽減する役割を果たしています。
- 上水道供給: 宇治浄水場を通じて、京都府南部の宇治市、城陽市、八幡市、久御山町に上水道を供給しています。
- 発電: 関西電力の天ヶ瀬発電所(最大出力92,000kW)と喜撰山発電所(最大出力466,000kW)で水力発電を行い、総出力は約59万8,000kWに達します。
再開発事業: 洪水調節機能の強化を目的として、2013年からトンネル式放流設備の建設が進められ、2022年8月に竣工しました。この設備は全長617メートルで、日本国内最大級の水路トンネルとして知られています。
観光情報: 天ヶ瀬ダムは、宇治市街地から近く、観光スポットとしても人気があります。特に桜や紅葉の季節には多くの観光客が訪れます。また、ダム湖である鳳凰湖は、その美しい景観で知られています。
アクセス:
- 公共交通機関: JR奈良線「宇治駅」から徒歩約50分、またはタクシーで約15分(約3.8km)。京阪宇治線「宇治駅」から徒歩約40分、またはタクシーで約10分(約3.3km)。
- 駐車場: 一般の見学者向けの駐車場はありませんので、車での来場はご遠慮ください。
見学情報: 天ヶ瀬ダムは、事前申し込みをすれば、普段は入れない堤体下からの見学や管理用通路の見学が可能です。また、ダムカードの配布も行われています。
『天ヶ瀬ダム』で起こる心霊現象

湖面を歩く幽霊の目撃情報がある
天ヶ瀬ダムのダム湖「鳳凰湖」では、幽霊の目撃談があります。なかでも有名なのが、湖面を歩く女性の幽霊の目撃情報です。
目撃者の話によると、この霊は白い服を着ており、ゆっくりと湖面を移動している様子が確認されています。
さらに、女性の幽霊を目撃した時には、不気味な静けさが周囲を包むのだそうです。
また、幽霊を見た後に体調を崩したという話もあるようです。
首なしライダーの出現
天ヶ瀬ダム周辺の道路では、首のないライダーの霊が目撃されています。
首なしライダーは深夜に現れることが多く、目撃者は「突然、視界にバイクが現れた」と話しています。
ライダーが近づいてくると、首がないことが分かり背筋が凍るような恐怖を感じるそうです。
この首なしライダーは、同じ場所で何度も目撃されていると言われています。
また、バイク音が聞こえるだけで姿が見えないケースもあるそうです。
奇妙な男性の目撃談
天ヶ瀬ダムの上流部では、奇妙な男性が目撃されています。
この男性は、昼夜問わず現れると言われていて、声をかけても反応せず、ただゆっくりと歩き続けているのだそうです。
その動きは非常に不自然で、地面を滑るように移動すると言われています。
また、この霊を見た後に現場で転倒したり、気分が悪くなったという体験談もあるようです。
ウワサされる心霊現象
- 湖面を歩く幽霊の目撃情報がある。
- 首なしライダーが出現する。
- 奇妙な男性の目撃談がある。
『天ヶ瀬ダム』の場所
住所 | 〒611-0041 京都府宇治市槇島町槇尾山 |
最寄り駅 | JR奈良線「宇治駅」 京阪宇治線「宇治駅」 |
アクセス | JR奈良線 宇治駅から徒歩約50分またはタクシーで約15分 京阪宇治線 宇治駅徒歩約40分またはタクシーで約10分 |
備考 | 天ヶ瀬ダム近隣に一般駐車場はほとんどありません |

私有地に無断で立ち入ると罪に問われます。絶対にやめましょう。
『天ヶ瀬ダム』で過去に起きた事件・事故

天ヶ瀬ダム周辺では自殺や事故が多発していると言われています。危険な場所もあるため、訪問の際には十分な注意が必要です。
自殺の多発
天ヶ瀬ダムは、十分な高さがあることから自殺の名所として知られていました。
特に2008年7月から11月にかけて、8人もの自殺者が確認されたそうです。
これを受けて、自殺防止対策としてダムの通路(堤の上部)の通行が一時禁止されました。
現在では、昼間に限り、受付を済ませれば通行が可能となっています。
また、青色照明の設置や「いのちの電話」の貼り紙など、心理的効果を狙った対策も講じられています。
放流による道路崩落事故
2023年5月、天ヶ瀬ダムのトンネル式放流設備からの放流により、ダム直下の宇治川右岸で道路の法面崩落や河岸洗掘が発生しました。
この事故を受け、国土交通省は放流方法の見直しや護岸強化工事を進めることを決定しました。
トンネル式放流設備は約9年の歳月と660億円の費用をかけて完成したものでした。
しかし、運用開始直後の事故により、その運用方法や安全対策の再検討が求められています。
車両転落事故
2022年5月22日、天ヶ瀬ダムのダム湖で車両の転落事故が発生しました。
現場確認の結果、車両は完全に水没していましたが、幸いにも運転手は無事に救出されたそうです。
『天ヶ瀬ダム』心霊スポット化の理由を考察

天ヶ瀬ダムが心霊スポット化した背景としては、環境的な要因と過去に起きた事件が関係していると考えられます。
天ヶ瀬ダムは、山中の静かな場所に建造されており、十分な高さがあることから自殺の名所と言われていました。
実際に、多くの自殺者が出ているようで、現在ではしっかりと対策がとられています。
また、現地までの道のりにも危険があり、交通事故が起こりやすい環境だと言えます。
このような環境と、過去に起きた自殺や事故が絡み合うことで心霊スポットとして知られるようになったのでしょう。

噂される心霊現象が自殺や事故を想起させる内容なので、上記の考察が大きく間違っていることはないでしょう。
『天ヶ瀬ダム』訪問時の注意点
天ヶ瀬ダムを訪れる際は、事故に注意が必要です。
交通量が多い周辺道路では交通事故が起きやすいため、スピードを出し過ぎず安全運転を心がけましょう。
天ヶ瀬ダム周辺は夜になると、とても暗く、人気(ひとけ)も少なくなります。
肝試し目的で夜間に訪問すると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
天ヶ瀬ダムの訪問を検討する場合は、昼間の明るい時間帯にした方が良いでしょう。
また、自殺防止対策として、ダムの通路は昼間のみ解放されています。
見学を希望する場合は、事前に受付を済ませる必要があるため、訪問前に時間や手続きについて確認しておくことをお勧めします。
まとめ
本記事では、京都の心霊スポット『天ヶ瀬ダム』の情報を紹介しました。
天ヶ瀬ダムは、美しい景観と歴史的価値を持つ一方で、心霊スポットとしての一面でも知られています。
自殺者や事故で命を落した人の幽霊が出現すると言われており、オカルト好きにはとても魅力的なスポットと言えるでしょう。
しかし、周辺は交通量が多く事故の危険もあるため、安全対策を徹底し、訪問時にはダムの立ち入り制限やルールを守ることが重要です。
安全とマナーに配慮し、慎重な行動を心がけながら、天ヶ瀬ダムの持つ多面的な魅力を体験してみてはいかがでしょうか。